母に起こされ父を追いかけ早や30年......『交響組曲「ドラゴンクエストIII」そして伝説へ…』

昨日はドラクエⅢ発売から30周年の節目だった。

今ではまったくプレイしなくなったドラクエだが、Ⅲは初めてクリアしたドラクエでもあり、流石に思うところがあった。



発売当時9歳だった僕はドラクエⅢを買って貰えなかった。そもそもファミコン自体持っていなかった。クラスのみんながドラクエの話をしているところに”なになに?なんの話?”と近づいて行っても、『どうせ持っていない』のだからお前には話しても無駄だと言われたこともあった。友達の家に行ってただひたすらレベル上げの様子を眺めているのが関の山だったのだ。

あれは確か、小学6年生くらいだったろうか?父がソフトと一緒にファミコンを知り合いから譲り受け、その中にドラクエⅢがあった。ようやく自分もスタート地点に立てたような気分だったものである。ソフトを持っていないのにエニックスの公式ガイドブックをボロボロになるまで読み尽くしたのも無駄ではなかった。まさか本に載っていない下の世界が待っているとは思ってもいなかったけれど....w



本当に楽しかったあの日々、今じゃすっかり作業でしかないレベル上げすらやり甲斐に感じたものだった。一度クリアするとパーティから勇者を外せてしまうから、賢者に転職する為に”さとりのしょ”が必要ない遊び人4人パーティでのクリアを目指したこともあったが、レベルが上がれば上がるほどふざける頻度が増して行くのに疲れ果てて挫折したのも良い思い出。

そういえば初めてゲームのサントラを聴いたのもドラクエⅢだった。丁度ビデオやCDのレンタルショップが出来始めた時期で、父に連れられ訪れたお店で何か借りたい物があったら持ってこいというからドラクエⅢのサントラを持っていった。まだオーケストラの醍醐味すら理解していないひよっこではあったけれど、表現豊かに生まれ変わった一曲一曲とプレイした時の感覚が交わる感覚はなんとも言えない充実感だった。ゲームの段階で高品質な音に触れている若者には、もしかしたら分からない感覚かもしれない。例えるなら学校から帰ると母親が超絶美人になっていたくらいの差があったのだ。

30分近い収録時間の”ゲーム オリジナル サウンド ストーリー”と銘打った冒頭からエピローグまでのプレイ中のFC音源をギュッと編集した物も面白く、暇さえあれば聴いていた。「あ、これあの場所だ!」「ここでは苦労したよなぁ..」と、しみじみ思ったものである。BGMだけでなく会話やアイテムの使用音等のSEまで収録されているから、プレイしてない人にはチンプンカンプンなことだろう。







思い出補正はあるだろう。しかし僕らにとって素晴らしい作品なのは間違いない。


それぞれの世代に”初めて”があって、たまたま僕にとってのそれがドラクエⅢだったのだ。


これから沢山の初めてに出逢う子供達は、その瞬間を大事にしていって欲しい。


誰に何を言われても揺るがないくらいに。

posted by lain at 10:01北海道 ☔ゲーム