うちの首相とは大違い.....「デヴィッド・レターマン:今日のゲストは大スター」バラク・オバマ/感想

飾り気のないステージの質素なライティングが照らすのは2脚の椅子。

そこに白く立派な髭をたくわえた老人が入って来る。

観客は実にアメリカ人らしい盛大さで彼を迎えるのだが、日本人で海の向こうのことに疎い僕には何故この草臥れた老人に歓喜しているのかが分からない。


しかし、彼に続いて登場するゲストとのやりとりを見ていると、ただの老人ではないことくらい、僕にも理解出来た。

なにせアメリカ合衆国の元大統領が親しげに話し掛けていたのだから....


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バラク・オバマ氏がアメリカの大統領に就任した時、64兆円にも及ぶ負債を産んだリーマンショックや終わりの見えない中東情勢とテロにより世界中が苦境に立たされていた。前政権の後始末とも言えるそれらの案件だけでも大変だというのに、アフリカ系である彼は人種差別とも戦わなければならなかった。僕のような一般人には想像することすら難しい重圧が彼と彼の家族にのしかかっていたことだろう。それでも信念を曲げず大統領を務め切ったオバマ氏は本当に尊敬に値する男である。


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トランプ大統領の醜態を散々味わったアメリカ人の多く(一部の富裕層以外)はオバマ氏がどれほど健全で公正で綺麗な理想を抱いた指導者であったかを痛感していることだろう。最長でも2期8年しか務めてはいけないという法がなければ、まだアメリカの大統領はバラク・オバマ氏だったに違いない。ほんの少しの未練を見せつつも妻に捨てられたくないとはにかむオバマは可愛らしかった。だが56歳で隠遁生活など相応しくないだろう。近い将来訪れるであろう民主党政権が誤った道を進まないよう舵取りをお願いしたい。もっとも責任の重い国が、これ以上狂ってしまわないように....


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軽口から両親や政治までみっちり語ってくれているが、奥さんに捨てられたくないと呟いた瞬間が一番良かった





今朝テレビをつけると国会が紛糾していた。ヒステリックに声を上げる野党議員と、それを冷笑する安倍総理。どっちもどっちではあるものの、上辺だけを取り繕った安倍政権の詰めの甘いやり口は見飽きてしまった。僕は自分の為であるのを隠し「あなたの為」と言って近づく人を信用しない。だから安倍さんも信用できないのだ。


出来るものならオバマさんを日本の首相にしたいとすら思ってしまう。サッカーの代表監督が外国人で上手く行くのなら、日本の政治も外国人に任せてみても良いのではないか?どうせ大企業の多くはトップが外国人である。そしてその大企業の多くが政治に深く関わっている。なら、政治にしたって案外上手くやれてしまうだろう。






バラク・オバマはスタンディングオベーションで迎えられたが、安倍さんがゲストだったら誰一人狂喜する人は居ないでしょうね....




posted by lain at 21:51北海道 ☔てれび

バイストンウェルの物語りを覚えている者は、ある意味不幸である....「New Story of Aura Battler DUNBINE」富野由悠季(原作)/滝沢敏文(監督)/出渕裕(メカデザ)

昨年は思い出深いOVAが次々と30周年を迎え、年月の流れの非情さを噛み締めさせられたわけだけど、今年も当然のごとく30周年の作品には軒並み思い入れがあったりする。

今年一発目はダンバインの総集編と共に収録されていた「New Story of Aura Battler DUNBINE」

※正規のルートでのネット配信無し。何故だ?...




ダンバインは言わずと知れた富野由悠季監督のライフワークだった。バイストン・ウェルという異世界を舞台にしたロボット物で、これまたガンダムと同じように放送後再評価された作品。

その魅力はなんだったのか?と今更になって考えてみると、今ではお馴染みな”こちらの世界”から異世界へ飛ばされ思いがけない才能を発揮出来てしまう駄目な子の心を擽ぐる展開と、まるで生物のようなフォルムのオーラバトラーのデザインや特性の面白さにあったように思う。特に異世界だけでお話が終わらず、こちら側にファンタジーが侵食して来る脚本も僕は好きだった。



ただ、監督自身も分かっている話だが、ダンバインは失敗作ではあった。序盤の盛り上げ方や収束のさせ方もそうだし、戦い方や価値観において、せっかくの異世界設定を活かし切れていなかったように思う。でも何故か「もう少しこうしていれば.....」という、未練がましい言葉が湧き出してしまうくらい愛着を感じる作品であったのも間違いない。

TVシリーズから700年経過しているという設定だったこのOVAにしても、そういった煮え切らない体質は改善されていないものの、ブラッシュアップされたオーラバトラーのデザインや、自らの死を実現するため再度バイストン・ウェルを戦乱に陥れる男の登場が熱く、転生をはたした者達の逃れられない因果の輪に「もっとバイストン・ウェルを見たい」と思わされたものである。

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玩具的な収益には繋がらないだろうけれど、「ガーゼィの翼」のようにオーラバトラーに頼らないサーガをもっとじっくり味わいたかったかもしれない。

ガーゼィはガーゼィで微妙かもしれないが.....



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posted by lain at 06:54北海道 ☔アニメ

大杉漣という可愛らしいおじさん

昨夜の五輪は女子パシュートが前評判通りの強さで金メダルを獲得し、女子のカーリングもスウェーデンのアシストのおかげで辛くも準決勝へコマを進めるという盛り上がりを見せたものの、たった一人の男の死が、それらを無邪気に喜べない空気を作っていた。

享年66歳。俳優大杉漣である。





別に、この人が出てるから見ようと、彼の出演作を全て追っていたわけでもないけれど、気づけばちょくちょく見かける役者さんであり、亡くなったことが信じられないくらい、信頼のおける人として僕の中にその存在は刻まれていたと思う。彼亡き今、立ち行かない作品や現場が確実にあることだろう。ネットやTVを通じ、数多くの分野の方々が哀悼の意を示していた。

様々な方達の反応を見ているだけだけでも、大杉漣という役者の人柄が窺えた。気遣いが出来て謙虚で孤独を埋めるかのように役にのめり込む苦労人、そんな勝手なイメージが浮かんで消えた。ポツンとサッカー観戦をしたり、大好きなエレカシを聴く彼を思い浮かべるだけで親近感が湧いてくる。完全に赤の他人であるのに、とても身近に思える役者さんだった。




うちの母より若い年齢での急死というのは残念でならない。

北野映画でのイメージが非常に強いけれど、少し前にやっていた「ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」でのお父さん役のうような、大杉漣さんじゃないと出せない真顔で不器用な可愛らしいおじさんのコミカルさが見れなくなるのは本当に寂しい......

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posted by lain at 07:17北海道 ☔雑記