40手前のおじさんが、年末で終わったアニメをほんの少しだけ思い出してみる

「いつものこと」

と、書くことすら”いつものこと”ではあるけれど、あっという間にお正月休みが終わった。個人的には1年の中で一番長い連休だから非常に名残惜しい。

これまた例年通りではあるけれど、連休だからやったことなど一切無かった。いや、少々の片付け物は出来たから、少しは連休効果はあったかもしれない。普段から週休二日だったら出来ているような些細なことではあるけれど。

結局家に居たらいつもやっていること、ゲーム、アニメ、TV、居眠り、の繰り返しな年末年始だった。以前ならプラモを作ったり、大々的に部屋の模様替えをしたり、ゲームをクリアするまで遊んだりしたものだけど、ほぼ何もやり遂げた物はない。せいぜい年末で最終回を迎えたアニメをほぼ消化出来たことくらいが収穫だろう。




昨年の秋アニメは、当初から観る数を減らしたつもりだったものの、大作が多くてなかなか消化が追いつかず、仕方なくその後も観る作品を減らし続け最終的には10数本に絞った。僅かに観るべき点があると感じた「ブレンド・S」や「十二大戦」「妹さえいればいい」は残したが、展開が読めて主人公が鬱陶しい「ブロッククローバー」や、乙女ゲーアニメはバッサリ切った。序盤はミステリアスで良いなと思った「クジラの子らは砂上に歌う」も、安っぽく人の死が失われてゆくのと同時に謎が失われてゆくのを見せられ冷めてしまい終盤の数話を残し観るのをやめた。主人公側を蹂躙する連中の得体の知れない怖さが足りない作品だった。

前期の流れで見てしまった「ドリフェス」は相変わらずベタの教科書みたいな作品で、昭和と現代のアイドル像が合わさったようなバランスが意外に良くて軽く泣かされて困った。逆にキャッチーな入り方をした割に、リアリティが微妙というか、大量生産したアイドルのエピソードを全部拾わなければならなかった「アイマスSideM」は盛り上がりに欠けて途中で切った。デレマスのようなリアリティが欲しかったかもしれない。

他の2期3期勢はどうだったかと言うと、軒並み面白かった。「3月のライオン」や「食戟のソーマ」は絶対的な安定感であったし、酷いとしか言いようが無い「おそ松さん」も貫禄を見せ続けている。ブレないという点においては「干物妹!うまるちゃん」や「ラブライブサンシャイン」も素晴らしかった。大抵OPやEDも含め1期を超えることが出来ないものなのに、うまるちゃんは明らかに1期を超える可愛らしさだった。焦点を完全に女の子だけに当てていたラブライブにしても、罪作りなほど綺麗な青春群像が恥ずかしくもむず痒く可愛らしかった。





方向性はかなり違うが、キャラの可愛さなら負けていなかった「血界戦線 & BEYOND」。キャラデザや音楽、スタジオの変更が無かった以外、ガラッと人を入れ替えた割に、最終的にはちゃんと血界戦線していて楽しめた。コミカルさとシリアスのバランスが非常に良い2期だった。原作ファンにとっては今回のアニメ化の方がしっくり来たりしたんじゃないだろうか?監督問題で揺れに揺れた「けものフレンズ」の2期も血界戦線のように丸っと収まれば良いなと思う......







年末で最終回を迎えた作品の中で、一番良かった作品をあげようと考えだすと、頭が壊れそうになる。夏から始まり完結した「ボールルームへようこそ」の省エネでありながら迫力のあるダンスシーンや「Fate/Apocrypha」の止め絵好き好き勢を黙らせるアクションの作画の数々は素晴らしかったしストーリーだって当然良かった。二度目のアニメ化になる「キノの旅」だって、たとえ再度のアニメ化であっても色褪せない原作力と、それを実現させたスタッフや役者達が素晴らしかった。3DCGが仇になるんじゃないかと思っていた「宝石の国」も、終わって見れば宝人への愛おしさをとんでもなく増幅してくれた。時々作画が怪しくとも鉄板であるすれ違いの恋を演出力でまとめ上げた「Just Because!」も良い仕事を成し遂げていた。なぜか一番泣かされた「いぬやしき」だって原作に負んぶに抱っこではなく、アニメとしてよくできていた。小日向文世さんの演技は忘れ難い.....

それでも1作だけをあえて上げるとするなら、完結していない「魔法使いの嫁」を除けば「少女終末旅行」かもしれない。二人の少女が後輪にキャタピラの付いた半装軌車に乗り、果てしなく続く廃墟の中ひたすら旅を続けるだけの話なのだけど、間の取り方だとか、音だとか、寂しさを匂わせる演技だとか、絶望的な世界で僅かに残った希望の温かさに触れている感覚が非常に伝わる作品で余韻も心地よかった。ゾンビが襲いかかってきたり、人がどんどん死んでいかなくとも、世界の終わりは描けるんだなと思わされたし、手抜きにも思えるマスコット”ヌコ”(CV花澤香菜)の可愛さも思い出される。忘れた頃にまた彼女らの旅を観てみたいものだ。





振り返り出すと、あれもこれもと書きたくなって、まともなことなど書けやしなかった。本当に豊作な秋だった。気に入った作品は軒並みOP・ED曲にもハマるくらい良かった。何かとブラックな話が尽きないアニメ制作の現場で踏ん張ってくれた大勢のアニメーターに感謝したい。良い作品をありがとう。

観たことが無い人には今からでも是非観て欲しい。基本的には女子得アニメだが、世界観が骨太で本格的なファンタジーとして楽しめる逸品だ



少しずつでも良い環境が整っていくことを祈っています。円盤全然買わなくてすんません....


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posted by lain at 11:40北海道 ☔アニメ