史上最強であり、市場最低のXbox One Xが我が家に来て思うこと

昨年の11月、まさかの世界同時発売を迎えたXbox Oneの上位機種Xbox One Xだが、熱心なXboxユーザーの気持ちに反し、販売店の多くは取り扱いすら考えていなかった。そもそも日本のMicrosoftが何処まで本気で売ろうとしていたのかも怪しい話ではあるが、かつてないほどのハードをほぼ無視した市場やゲームファンにも残念な気持ちを禁じ得ない。


まあ、僕もテレビを買わざるえない状況になってしまったからこそ、買う気になったのもあるのだけれど.....


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30cm四方くらいのサイズで本当にコンパクト。ずっしりくる重量感が、このサイズに詰め込んだ頭脳の証のようだった

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一括で買うのがちょっと無理になっていた所にジョーシンさんの取り寄せ入荷が目に飛び込んできて思わずポチっていた。本当にありがとうジョーシンさん。





ゲーム機の性能だけが面白さを実現するのでは無いけれど、Xboxに関してはユーザーの多くが高性能を求めて手にして来た節があるのではないだろうか?少なくとも僕はそうだ。PS2に対し後出しジャンケンで出した初代Xboxの時は、ドリームキャストのおかげでネットを利用した遊びの可能性に僕自身気づき始めていたし、なんと言ってもDOAの新作を遊べるのが決め手だった。実際手にしてみると素晴らしい性能で、尖ったクリエーター達がこぞって出したソフト群も刺激的だった。日本人受けするようなハードデザインとコントローラーを用意出来ていれば、もう少し状況は変わっていたかもしれない。


後を継いだ360はPS陣営に先んじて出せたのが大きかった。当時薄型液晶テレビを手に入れたばかりの僕は、ハードだけは押さえたものの、お目当のソフトがローンチ段階で無かったため遊ぶソフトに困り、なんとなくニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッドを買ったのだけど、とにかく映像が綺麗でゲーム内の夕日なのにこんなに眩しいものなのかと本気で驚いていた。自宅にあるどのゲーム機よりもソフトを揃えてしまうくらい愛したハードと言って過言ではないだろう。


しかし、Xbox Oneは.....お世辞にも高性能とは言い難かった。スペック面でもそうだし、デザインも洗練されているとは正直思えなかった。サクサク高画質で動くPS4に対し、もっさりして若干落ちるグラフィックのXbox One。当然のように、あれだけ360ユーザーがいたにも関わらず、日本のみならず世界的にコケた。事実だから否定するだけ虚しい話である。




しかし、ようやくXbox Oneは期待に応えてくれた。4Kすげぇとしか言いようがないパフォーマンスを身体で感じさせてくれた。PS4 Proを買った時には無かった感動すら覚えた。4KやHDRに対応したソフト(Xbox One X Enhancedと称し、新旧問わず対応している。まさかの初代アサシンクリードの名まで...w)を試すと、一目で違いを感じるレベルだった。ファン目線かどうかなどという尺度で測るのはやめて、一人のゲームを愛する者として、据え置き機史上最強であるXbox One Xを多くの人に体験してみて貰いたいなと思った。きっと4Kテレビが欲しくなるに違いない📺


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Xboxを代表するゲームであるHALOの5作目。まるでPCでプレイしているかのような美しいグラフィック

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HALOシリーズは絵になる見せ方が上手い......







もう口が酸っぱくなるほど言っているが、初代Xbox Oneでこのハイスペックを叶えて欲しかった。日本での発売を遅らせたこともやはり悔やまれる。今のご時世、5万を越える物をぽんぽん気軽に買えるものでは無いし、PS4があるから今更Xboxは要らないと言われても仕方ない。


でも、それでも、もし機会があったなら、是非Xbox One Xをと願わずにいられない。




このままXboxが日本から消えてしまうようなことになったら、本当に勿体ない話だ..........
posted by lain at 06:50北海道 ☔ゲーム

苦い薬にオブラートは要らない「DEVILMAN crybaby」永井豪(原作)/湯浅政明(監督)/Netflix/感想

この世には数多くの恐ろしい作り話が存在し、キャンプ場を恐怖に染めるマスクの男、夢の中で人を殺そうとする殺人鬼、TVの中から現れ人を呪い殺す黒髪の女、等々の恐怖の象徴として化け物が登場するわけだが、彼らが恐ろしく思える本当の理由は突然現れ無差別に人を殺すからではなく、それらが元々人間であったという事実なんじゃないかと思う。


化け物だから化け物なのではなく、同じように泣き笑いしていた者を辛い経験が化け物に変えてしまっただけなのだと知った時、じゃあ自分は大丈夫なのか?と考えてしまう人は少なくないだろうし、漠然とした不安を覚える人は多いはず。


そんな人間の弱さの連鎖をこれでもかと見せつける作品こそ「デビルマン」なのである。







近年のアニメのティストで再構成されたデビルマン”crybaby”は、ほぼほぼ原作通りにストーリーが進行する。悍ましいパーティ会場で悪魔の存在を知り、生き残るため自らの身体に悪魔を宿してしまった主人公”不動明”が人間であろうして悪魔狩りを続けるのだが、信用していた親友に裏切られ守って来たはずの人類に追い立てられ、守りたかった物を全て失い、怒りに身を任せ戦い尽くす展開は強烈で、作り手が変わっても尚揺るがない原作力の凄さを感じたし、湯浅政明監督率いる製作陣の仕事には脱帽するしかなかった。現代風にアレンジするのに、脚本の 大河内一楼さんも相当苦心したに違いない。



僕が原作を読んだのはそれほど前の話じゃない。10数年前にたまたま機会があって全巻まとめて読んだ気がするようなしないような時期に関しては曖昧だが、所詮古典だと思って読み始めたら過激な性と暴力の描写と容赦のない絶望の波に度肝を抜かれた記憶だけは鮮明だ。おそらく今の10代20代が読んでも同じような印象を持つだろう。今回のアニメ版は残念ながら地上波では放送されていない。だから原作を読んでみるなんていう選択も悪くないはずだ。



あれもダメこれもダメと蓋をする現代をぶち壊せるのは、やはり創作の世界からなのだろうと思う。表現豊かな作品の中に自分を見つけ、ほんの少し先の未来を予測出来れば、目先の危険にヒステリックな声を上げる必要もなくなる。その助けに本作が繋がれば良いなと思った。







posted by lain at 07:15北海道 ☔アニメ

凄いと普通の狭間で「GODZILLA 怪獣惑星」ポリゴン・ピクチュアズ/Netflix/感想

琥珀に閉じ込められた蚊から恐竜のDNAを取り出し、クローン技術によって彼らを蘇らせたテーマパークを舞台にしたパニックムービー「ジュラシックパーク」。その新シリーズの2作目が今年劇場公開となるが、何故ここまで人類は恐竜に惹かれるのだろう?バカでかいから?骨以外に確たる証拠の無い未知の生物だから?それとも...



我らがゴジラは、見た目で分かるように某有名な恐竜をモチーフにして作られた架空の生き物で、どんな攻撃にも耐え得る強靭な身体はまさしく最強の恐竜そのものである。昨年は久しぶりに劇場でも大暴れしたゴジラだが、今度はアニメの世界を焼き払うというから見ないわけにいかなかった。



巨大生物「怪獣」の出現と、その怪獣をも駆逐する究極の存在「ゴジラ」。半世紀にわたる怪獣との戦争の末、人類は敗走を重ね、ついに地球脱出を計画。そして2048年、中央政府管理下の人工知能による選別を受けた人間だけが恒星間移民船・アラトラム号で11.9光年の彼方にある「くじら座タウ星e」を目指し旅立った。しかし、20年かけてたどり着いたタウ星eの地球との環境条件差は、予測値を遥かに上回り、人類が生存可能な環境と呼べるものではなかった。

移民船に乗る一人の青年・ハルオ。4歳の時に目の前でゴジラに両親を殺され、20年の間、地球に戻りゴジラを倒すことだけを考え続けていた。移民の可能性を閉ざされ、生存環境も劣悪となった船内でハルオを中心とした「地球帰還派」は主流となり、危険な長距離亜空間航行を決断し地球を目指す。

だが、帰還した地球は、既に二万年の歳月が経過し、地上はゴジラを頂点とした生態系による未知の世界となっていた。

果たして人類は地球を取り戻せるのか。そして、ハルオの運命は―――。


公式サイトINTRO/STORYより




またしてもNetflixである。まだ公開中の劇場があるにも関わらずあっという間のネット配信だった。Netflixの利用者としては嬉しい限りだが、よほど熱心な映画ファンでも無ければ、公開から2ヶ月足らずでお茶の間で観れてしまうことには愚痴の一つも言いたくなるかもしれない。

そんな野暮な話は置いておくとして、実際どうなのよ?という話だが、凄いんだけど普通の娯楽映画だったというのが正直な感想かもしれない。冒頭の5分が終わりタイトルコール後の語りが少々長く、TVシリーズならそこをじっくりやるべきところがすっぽり抜け落ち、主人公達が離れてから2万年が経過してしまった地球の状況描写もかなり足早だった。後は兎に角勢いに任せて絶体絶命の窮地を乗り切るシーンが続くだけなので、悪い意味でハリウッド的な映画の作り方だなと思った。

ただ、要所のカメラアングルや間の取り方は流石に上手く、円熟期を迎えつつあるポリゴン・ピクチュアズの技術力がいかに高い位置にあるかが感じられる作品でもあった。3Dポリゴンは作画のムラっ気などほとんど無いから、キャラの演技付けや演出の上手い人がいれば大概なんとかなってしまうんじゃなかろうか?

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ゴジラは恐ろしいほど美しい。ちゃんとゴジラ映画していた



ゴジラの劇場版アニメが発表されたとき、宮野真守が主役と聞いて嫌な予感はしたものの、蓋を開けてみればいつもの乙女ゲーっぽいアニメでの甘ったる声は封印していて、復讐心を抑えられずに周囲を巻き込んでゴジラへ挑む男を頑張って演じていたように感じた。やっぱり宮野には甘ったるい役より”独りよがり”とか”狂気”がよく似合う。何故女子達にはそれが分からないのか?......

数多の怪獣に襲われ、故郷を失った異星人を受け入れ、極め付けのゴジラに追い出されてしまった人類が、ジリ貧になって帰還すると、もっと状況が悪化していたという設定はベタだが面白い。GW辺りに公開される予定の2作目では更にベタな展開が待ち受けていそうだ。作り手としては、より一層手が抜けないアニメになることだろう。内容がシンプルであればあるほど些細な穴でぶち壊しになってしまうものである。


本当に良く出来た娯楽映画なのは間違いない。ただ、もうそんじゃそこらの出来では観客が満足出来ないほど、ポリゴン・ピクチュアズはこれまでの作品で自社のハードルを上げてしまった。この手の手法で彼らを超える存在が生まれる前に、自分で自分の殻を破ってもらいたいものだ。






追伸、シドニアを完結まで映像化して下さい....待ってます.......後生ですから.......







posted by lain at 06:44北海道 ☔アニメ