シチュエーションだけは本当に良い。だが僕には合わないゲームだ「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」Xbox One/感想

ここ1、2年、まともに新規のFPSを遊んでいない。どうも殺伐とした殺し合いに疲れたようだ。

オーバーウォッチのように愛嬌のあるキャラを操作するようなゲームしか受け付けなくなってきた。


しかし、そんな僕でも興味が湧くFPSがあった。"PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS"、通称PUBGである。




とある島に100人が落とされ、たった一人になるまで殺しあうというゲームで、落下地点を自分で選び、島の建物から装備を調達し、一定時間で狭まっていくエリアの内側を目指し移動(エリア外にいるとダメージを喰らい続ける)しつつ、生き残りをかけた戦いを強いられることになる。

とにかくシチュエーションが面白いゲームで、エリアが狭くなってからのサバイバルが熱いけれど、序盤のテンポの悪さや、そもそもの操作性、グラフィック、メニュー画面等、遊びにとってストレスになる要素が多々あり、あっという間に嫌気がさしてしまった。Xbox One XやPCならばまた違うのかもしれないけれど、初代Xbox Oneで遊ぶには今のところ辛い。元々の低画質は仕方ないにしても回線やフレームレートが安定しないようでは楽しめそうにない。





多くの人が「緊張感」「リアリティ」などという言葉を使って賞賛していたけれど、そういうゲームでも無いなと思った。人間や車両の動きもおかしければ、銃の精度だってむちゃくちゃでリアリティとはまるで無縁。ただ単にシュールで淡白な仕上がりで、プレイヤーが勝手に面白さを発見していくタイプのゲームなのだ。大勢遊んでいるからと言って、客を選ばないわけではないのである。

他人が敷いた美しい道を堪能したいタイプの人間である僕には合わないゲームだった。ただそれだけの話なんだろう。お定まりの大作に飽きた世代が、誰かに与えられる遊びではなく、自分たちで遊び方を決めることを望んでいるからこそのヒットなのだと思った。


大手で同じようなテイストのタイトルが出たら、嬉々として買うかもしれない。シチュエーションだけはとてもツボなのだから。



posted by lain at 07:05北海道 ☔ゲーム

人類が宇宙進出を目指し始めて100年余りが経った。だが、未だ宇宙に安住の地は無い「マーズ 火星移住計画」ナショナルジオグラフィック/感想

幼い頃に読んだ本では、スペースシャトルこそロケットの進化系で人類を宇宙へと楽に運ぶ存在になる、みたいなことが書かれていたが、実際にはロケットよりコストが高いうえ、安全性もそれほど向上せず、2011年にお役御免となってしまった。

それから宇宙開発はどうなったのか?結局昔ながらのロケットに逆戻りである。しかし、作り込まれた技術であるがゆえに、事故が非常に少なく低コストだから、ある意味宇宙産業のためには良かったのかもしれない。そもそもフォン・ブラウンが理想とした火星を視野に入れた大型ロケットの案を当時のアメリカ大統領が却下したのは、大望よりも目先の開発にしか目鼻が効かなかったからのようだし、王道に戻ったという考えも出来るだろう。




僕は宇宙が舞台のSF小説が好きだ。とくに夢のある未来と、それが脆くも崩れ去るまでをセットでやっている作品が良い。そんな悪趣味な性格をしているから、現在各国で進む火星ミッションも、すんなり行くようでは面白くないと思っているし、実際火星にまで人類が進出する必要などあるのか?と懐疑的である。フィクションとしては良いが、それはあくまでもフィクションだから楽しめるのだと思うのだ。

この「マーズ 火星移住計画」は、そんな”実際”に火星への移住ミッションが行われた場合を想定した近未来ドラマと、ドラマの内容に絡めて現在と過去の宇宙開発の話が入り混じるドキュメンタリードラマで、僕の望み通りトラブル続きでドラマは進むし、宇宙産業の裏話が結構聞けて面白い。半ドキュメンタリー作品というと、ドラマの部分が安く仕上げられていたりするものだが、本作のドラマ部分はすこぶる出来が良く、ドキュメンタリーパートを省いた構成でも十二分に楽しめそうである。


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無重力表現も申し分なかったし、ロケーションと構図が渋い




きっと極限環境における生き死にの表現が好きなんだと思う。苦しみが無いと生きている実感がしない人種らしい。もしも火星への移住計画に参加しなければならなくなったら、相当嫌がるだろうけれど、断りはしないんじゃなかろうか?しくじっても遣り甲斐と生き甲斐で大往生するに違いない。

一度打ち上げたロケットが、逆噴射をしながら垂直に地上へと戻る実験の成功もこの作品には収められている。火星に着陸するためにも必要な技術だそうな。もしかすると僕が死ぬくらいまでには火星へ降り立つ宇宙飛行士の姿がお茶の間に届けられたりするのかもしれない。それが良いことなのかどうかは分からないけれど、何事も試してみなければ分からないのは確かだ。



なんとなく「王立宇宙軍オネアミスの翼」の”シロツグ”のスピーチを思い出す....

「地上を汚し、空を汚し、更に新しい土地を求めて宇宙へ出て行く。人類の領域はどこまで広がる事が許されているのでしょうか。どうか、この放送を聴いている人、お願いです、どのような方法でも構いません、人間がここへ到達した事に感謝の祈りを捧げて下さい」





でもなぁ、やっぱ空気の無い場所には、なるべく行きたくないなぁ......

何かとうんざりするけど、地球がやっぱ一番じゃないかなぁ.......🚀







ナショナル ジオグラフィック  http://natgeotv.jp/tv/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/2070

我が青春のOVA1987 #13「Good Morningアルテア」懐アニ/感想

12月も中旬となり、なんだかんだで姪っ子達へのクリスマスプレゼントを考えなきゃならないと、昨夜はネットを眺めていた。

結局、例年通り金に物を言わせるかのような駄目な大人っぷりでニンテンドーのプリペイドをあげることにした。

一応、それだけでもあれだから、クリスマス仕様の大きな靴下にお菓子と共に入れてやろうと思った。


すっかり、貰う側からあげる側になってしまったものである....




そんな話はさておき、今回30周年を迎えたOVAは「Good Morningアルテア」。隠れた名作との呼び声もあったりなかったりする本作、個人的には正直隠れたままの方が良いような気がしないでもない。


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まるで日本とアメリカのような構図だ。第三の脅威が居ないと結束出来ない辺りが更にアメリカを匂わせる

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メカと美少女と呪文(?)が入り混じる本作らしいタイトルロゴ




製作陣は物凄い。「覇王大系リューナイト」や「星方武侠アウトロースター」の伊東岳彦が別名義”Black Point”で原作を担当し、原案”板野一郎”、作監”谷口守泰”、キャラデザ”菊池道隆”、メカデザ”逢坂浩司”と知らぬ者がいないメンツがぞろぞろ名を連ねている。しかし、出来上がった物はどうかというと.....なんとも言えない不協和音でお世辞にも名作とは言い難い。

キャラ、これは良くも悪くもこの時代の物だろう。あまり格好よくは無いが、メカも当時のSFの色がよく出ている。作画に関してもそこそこまとまっていて、この時代なら有りだろう。

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あの時代のヒロインは全裸登場がざらだった。初回でラッキースケベが展開する今時のアニメをバカに出来ないレベルでだ....

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全体的なディティールは微妙だが、細かな部分への拘りは感じられる




結局のところ、世界観やセリフ、そしてせっかくの設定を活かしきれていないまま、ラブロマンスに落ち着くところが微妙に感じるのかもしれない。こころなしか堀川りょうさんの演技にも熱が入っていないような気も今見るとしてしまう。ヒロインの演技が粗末だったからかな?......

優秀なスタッフがいれば良いアニメが出来上がるわけではないな思う作品である。改めて観直してみても、イマイチ面白いと感じなかった。今でこそ大御所と呼ばれる人たちも、当時はまだ新鋭と言える年齢だったわけだし、あの頃の作品をどんな風に感じているのか聞いてみたいものだなぁと思った。


posted by lain at 10:56北海道 ☔アニメ