我が青春のOVA1987 #14「火の鳥 宇宙編」手塚治虫/懐アニ/感想

僕が昭和生まれだからだろうか?

やっぱり手塚治虫作品は面白いと感じるのは?






遥か遠くの星から資源の運搬中だった船が、隕石の衝突により大破。コールドスリープから叩き起こされた乗組員達はコックピッドへ向かうのだが、そこで目にしたのは当直を担当していた男の無残な最後と「ボクハ コロサレル」のメッセージだった.....

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開始早々緊迫感のある展開で、閉鎖空間ならではのノリがとても好きだ。こんなにSFで何処に火の鳥が絡んでくるのかと思っていると、死んだ男の過去話から徐々にそういうことかと分かって来るのもたまらない。

少々終盤であっさり謎解きをされてしまうのは味気ないが、火の鳥らしい正義の押し付けと、愚かな人間の選択とに、やりきれない気持ちが膨れ上がる終盤は素晴らしい。藤子不二雄もそうだが、子供向けの作品をいくら作ろうとも、この時代の人たちは何を差し置いてもSF漫画家なのだと改めて思った。

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早々にお役御免の船。好きなデザイン

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特徴的なコンソールの配置と影の比率が不安感を煽ってくる





懐古趣味上等。こんなに面白い物は若者には見せられない。

30年前に手描きでこの質感、カメラワークを実現していることの凄さが分からない人には勿体無いくらいだ。

今は亡き名優や、今尚現役である大御所の張り艶のある若々しい声を堪能出来る意味でも至宝だと思った。




こんなに素晴らしい作品が、まともな動画配信サイトで観ることが叶わないなんて、角川には本当にガッカリさせられる......

posted by lain at 06:59北海道 ☔アニメ

また一人、俺のおじいちゃんが....

大相撲の暴行事件の話ではないが、僕らはTVの向こう側の人達に勝手なイメージを抱き、親近感を覚えたり失望したりする。歌手や俳優のように頻繁に姿を見掛ける人が、薬物で捕まったりすると「そんな風に見えなかった」「そんな人じゃない」と驚いてしまうものである。

姿をしょっちゅう目にする人でそれなのだから、声のお仕事の人、特に昔ながらの声優さんの実際の人柄など、僕らに分かるはずもないのだけれど、大木民夫さんのような声に深みのある人は無条件で信頼のおける人だと思ってしまう。


僕は生まれた時から祖父が居ない。1人は病気で、もう1人は他所の女性と消えた。だからかどうかわからないけれど、初老より上の男性キャラに滅法弱い。大木さんが演じた攻殻機動隊の”荒巻“は勿論、トップをねらえ!の”タシロ“艦長も大好きだった。






表層を飾るような演技ではなく、長年の苦労で病魔が巣食ってしまった臓器から言葉を絞り出しているような渋い役者さんでした。

心からご冥福をお祈りいたします....

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posted by lain at 07:15北海道 ☔アニメ

生きる理由がamazarashiで何が悪い「地方都市のメメント・モリ」amazarashi/感想

なんでもDL配信で済ますようになってから、物理的なパッケージでニューアルバムを迷わず買っているアーティストはamazarashiだけになったかもしれない。いや、迷わずということはないか。近年のamazarashiはシングルでもアルバムでも何パターンか用意されているから少々迷いはある。

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今回は”365日詩集ダイアリー”と題した分厚い冊子と、まさかの今年のツアーファイナルの映像が入ったDVDディスクが付きのを選んだわけだが、ここまで充実していて5000円の切る価格(Amazonならば4千円も下回る)だというから驚いた。今年の10月に開催した公演の模様を最早アルバムの特典として付けるだなんて前代未聞(俺が知らないだけかもしれない)ではなかろうか?通常のライブDVDと比べても遜色ないもので、まだ記憶に新しいうちに今年の公演を振り返ることが出来て最高に幸せな時間となった。

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この余白を埋めたいが勿体なくて....


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秋田ひろむの背中は雄弁だ





肝心なアルバムの内容にしても、ご新規・古参共に満足出来るようなバランスの良い物になっているような気がした。聴いてくれる人のいない売れない歌手から、誰かの人生を狂わせてしまうくらいの歌手となり、無闇に尖るだけじゃ駄目だとファンへの責任みたいなものを感じているような、秋田ひろむの人間味が伺える曲が多かったように思う。

売れだしてからキャッチーなだけの曲がアルバムに並ぶことが増えたけれど、タイアップ曲が数曲入っている割に全体像としての”絵”が頭に浮かぶアルバムに仕上がっているし、この曲達を聴けるならばと来年のツアーもお客さんが大勢集まるだろう。支払い指定のファミマが地元に無いから先行は諦めたが、一般発売は絶対逃せないなと僕も思った。




ちなみに、今回のお気に入りは、勿論今年のライブで痺れた「たられば」だと言いたいところだけど、「ハルキオンザロード」「悲しみ一つも残さないで」「バケモノ」「リタ」の流れがたまらない。センチサイドの秋田ひろむ大好きだから、本作はかなり俺得だと思う。



あぁ.....会場ですすり泣くファンの声が今にも聴こえて来そうだ.....

6月までは意地でも生きねば。

amazarashiは生きる理由に値する。
posted by lain at 07:09北海道 ☔音楽