我が青春のOVA1987 #4「超時空要塞マクロス Flash Back 2012」

先週末、仕事を終え帰宅すると、AKBの総選挙でネットがざわついていた。微妙な順位の女の子が晴れの舞台で結婚の発表を行ってしまったからだ。




恋愛禁止


そう決められているAKBでなくとも、アイドルが特定の人物と深く付き合うのは好ましく無いと相場が決まっている。ステージに足繁く通ったり、グッズを買い込んだりするほどアイドルにハマったことがない僕ですら、多少なりとも好みのアイドルのスキャンダルに心を痛めた経験(一時期”加護亜依”が好きだった….)があるし、熱心なファンの心の痛みなど計り知れないものがある。この出来事で「やっぱりアイドルは2次元に限る」と、どれだけの人が思い至ったかことだろう?






別に2次元に限るとまでは言わないけれど、僕も普通に2次元アイドルに胸を締め付けられたことはある。無論リン・ミンメイのことだ。TVで放送された劇場版「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」を見たその日から今に到るまで、彼女をことを忘れたことは無い。声を担当した飯島真理さんは、声優が本業では無いから演技はそこまで上手いわけではないけれど、その分しっかり歌に感情が乗っていて最高だった。ハマりきっていた時期には毎日マクロスのボーカル曲ばかりが収録されたCDを聴きまくり、周囲がまたかと呆れるくらいカラオケに行けばミンメイの曲を歌っていた。


そんな狂おしいほど”リン・ミンメイ”を愛した者にとって、彼女のMV的なコンセプトで作られたOVA『超時空要塞マクロス Flash Back 2012』は外せないアイテムである。なんと言っても劇場版である「愛・おぼえていますか」のED映像に収録できなかった(Flash Back 2012発売後の完全版からは全て本作に収録された物に差し替えられた)ミンメイのコンサート映像が最高なのだ。コンサート前の緊張感や、生き生きとしたステージ上での表情もそうだし、ミンメイのその後についてもふんだんに収録されていて、良い感じに成熟した姿に切なく胸が高鳴ったものである....





彼女の代表曲に合わせて流れる名シーンの数々を見ていると、ミンメイもなんだかんだでスキャンダラスなアイドルだったんだよなぁとしみじみ思ってしまった。いくらアイドル業に疲れ、吊り橋効果まであったとは言っても、どこの馬の骨とも知れない男に惚れ、三角関係にまで発展してしまうだなんて泥沼でしかない。普通なら確実にファンは離れていく。しかし、ミンメイの良いところは、歯を食いしばって好きな人の幸せを守ろうと歌う使命をまっとうするためアイドルに戻っていったことだろう。最初は”早瀬 未沙”が良いと言ってた人も、終盤になればミンメイの健気さに心奪われたはずだと勝手に確信している。






話は変わるけれど、ここ10年数年の声優業界は、アイドル声優の発掘・育成・消化のサイクルを短いスパンで繰り返し、小銭ですまない利益を生んでいる。特にアニメのお仕事だけで食べていける女性声優は今まずいない。アニメとのタイアップ曲を歌わされ、当然MVだって撮るし、露出度の高いグラビアまでやらされる人だっている。”子供達のイメージを壊さないためにTVには出ない”と言っていた声優達のプロ意識など、今はもう風前の灯火だ。


まあ、それはそれで客が望んでいるのだから仕方ない話なのだけど、肝心のアニメのためになっているかどうかが肝心なのだということだけは業界・消費者共に忘れてはならないように思う。中の人を売るためだけにアニメが存在するようでは本末転倒だ。


声を担当する人の存在を忘れてしまうほど、アニメというのはキャラが生きて見える世界であり続けて欲しい。


それこそアニメーションの存在意義だと思うから.....

posted by lain at 07:11北海道 ☔アニメ