何を護るための両手なのか?「HOMELAND シーズン6」海外ドラマ/感想

※ネタバレ














連日加計学園の問題や共謀罪の強行採決についてテレビが報じ、事実がどうであろうとイマイチ信用できない安倍内閣を見ていると、日本も韓国やアメリカとなんら変わらないなとため息が出てしまう。

各方面から反対された共謀罪は、要するにテロを未然に防ぐためのルール作りであったわけだけど、日本に先駆けて似たようなことを行なっていたアメリカがどうなっているかを考えればわかるように、ただただ人が人を疑う嫌な社会に拍車がかかるだけに思えてならない。国が都合よく弾圧を行うための道具になり下がらないことを祈りたい....


今期のHOMELANDはまさにそういったルールが生み出す闇の深さを描いていた。どこにでもいるアメリカのやりようが気に入らないだけの青年を自爆テロ犯に祭り上げたり、真実に近づき過ぎたFBI職員を殺したり、果てには次期大統領を直接殺してしまおうとまで考える勢力が政府内にいたという展開には、もしかしたらありえるという真実味があって笑えなかった。

特に大勢を集め、架空の人間の言葉をネット上に上げて国民の意識を操作しているシーンなどは実際に行われていても可笑しく無い話で、中途半端なホラーよりよほど怖い時代になったものだと思った。1番公正であるべき機関が1番信じられないだなんて皮肉な話である。こんな時代じゃ二次元キャラやアイドルに心の拠り所を見つけてしまう人の気持ちもよく分かる。

国民に選ばれたはずの自分を散々ないがしろにされ、命まで狙われ暴君へと変わってしまった女性大統領の気持ちも同様だ。誰だってあそこまで徹底的にやられたら誰のことも信用できなくなるだろう。ほとんどは本人の蒔いた種ではあるものの、あのトランプ大統領もある意味可哀想な男ではある。自分たちが選んだ男なのに、たった半年であっという間に手のひらを返しブーイングなのだから。

アメリカの今と見事にリンクするHOMELAND。次もまた違う展開になりそうで楽しみだ。



いや、楽しくはないかな?.........

子供を取り上げられるキャリー

クィンの痛々しい姿

投獄されたアダールの弱々しい笑顔

誰もが何かを護りたくて傷ついて行く

そんなドラマなのだから、楽しいの一言で片付けられそうにない.......