にっこりゼロ円とはいかないのが世の常.....

日本には「只より高いものはない」という、ことわざがあるが、既に死語と言って差し支えないくらい若い子には通じない。

でも、今の時代にこれほどフィットする言葉あるだろうか?....


僕は御多分に洩れず、子供の頃からゲームを遊び続けている。今の子供のように性能の良いハードに初めから触れて来たわけではなく、限定された機能しか無い単純なLSIゲームから始まり、ファミコンと出会ってからはハードの成長と共に歩んで来た。

心底楽しいソフトもあれば、10分と気持ちが保たない物もあった。凄く楽しいのにクリアするには自分の腕が足りないなんてこともざらだった。それでも20年以上手放せていないところをみると、良い思い出の方が勝っているのかもしれない。




そんな自分が、どうしても受け入れたくなかった物があった。基本無料を謳うゲーム達である。

受けの良い可愛い・格好良いキャラの止め絵で客の気を逸らし、それらを収集させたくなるような大して面白くも無いゲーム性を押し付け、思わず課金したくなるようお客を誘導するのが基本”基本無料ゲーム”のやり口だから、一時期は心底嫌悪していたこともある。

ところが、今の自分ときたらどうだ?艦これにFGOに余裕があれば陰陽師まで遊んでいる始末。まだどれも万を超えるような課金には至っていないものの、無料で遊ぶため時間をどれだけ費やしているかしれない。今考えるとWarframeを始めたのが大きなきっかけだったように思う。世界観やグラフィックの綺麗さにうっかり夢中になり、PS4版リリースから今日までずっと遊び続けている。ついこの間もいつからか始まったログイン日数に応じた報酬で500日ログインを達成し特別な武器をゲットしてヤメられそうにない.....

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心底嫌っていた頃の無料ゲームと、今の無料ゲームは確かに少し違って来てはいる。ただの止め絵ではなく綺麗なアニメーションの戦闘が楽しめる物やゲーム性そのものが楽しめる物も多い。ストーリーがしっかりしている作品も当たり前になりつつあるし、けしてゲームとして遊ぶ価値なしとは言えない。逆に小刻みなDLCで課金を迫るフルプライスゲームの方がよほどどうかしていると言えるだろう。なんのために高い初期投資をしているのか分かりやしない。

兎にも角にも、無料有料に関係なく仕事をしているかのごとく単調な作業を繰り返させるゲームは勘弁して欲しいし、月の生活費にまで手を出す人がいるような無料ゲームの有り様もどうかと思うのは変わらない。

作業を作業と感じさせない絶妙な詐欺ゲームの登場が待たれる時代である......






追伸、お願いだからFGOは暫く大きなイベントをやらないで欲しい.....本編が進まない.........



我が青春のOVA1987 #5「ブラックマジック M-66」士郎正宗/北久保弘之/感想

「ブラックマジック M-66」は、今年実写版まで公開された攻殻機動隊の原作者”士郎正宗”氏の漫画を元に作られたOVA。

もはや作品が一人歩きしている感がある攻殻機動隊に比べ、本作は実に士郎正宗さんのテイストで溢れている。







主人公は服を着るのも忘れて特ダネを狙う女性ジャーナリスト。軍の慌ただしい様子を察知した彼女は、軍のヘリが落ちた現場へ急行し、軍の開発中の兵器が暴走したことを知る。そして柄にもなくジャーナリストの本分を忘れ兵器にターゲットとして登録された少女を助けるべく奮闘するといった内容なのだけど、古い作品の割に軍の対処の仕方のディティールがしっかりしているし、暴走したロボットの機密保全の為の証拠隠滅に至る過程まで今見ても感心してしまう。

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服は忘れてもカメラは忘れないシーゲル

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彼女のネタのおこぼれに預かりたいリチャードとは良いコンビ



始めはクマや人間を襲い、止めようと動く軍人を無表情で薙ぎ払っているものだからM-66に対する怖さが勝っているものの、いかついロボットよりスリムなフォルムで髪まで生えている姿も相まって終盤にはプログラムに従わされているだけの可哀想な存在に思えて来たりもする。普通なら暴走を招いた軍が悪者になるところを、それぞれがそれぞれの立場で最善を尽くそうとしているだけなのだと描写しているのも悪くない。

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M-66の生みの親たち

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気持ち良く笑う兵士のおっさん(CV 若本規夫)

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回収部隊の隊長(左)厳しい判断も下す堅物だが、最後には話が分かる渋い叔父様



後はそう、戦うジャーナリストを榊原良子さんが演っているから思わずSACやパトレイバーの暴走ネタが観たくなってしまうし、随所で良いカメラアングルのシーンがあり実写演出の意識が高い作品だとも思った。

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山で逃げ惑う男達

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自分に効果のある装置を持ったシーゲルとM-66が睨めっこするシーン


富野由悠季さんや押井守さんもそうだけど、本当は実写が撮りたかったけど様々な事情でアニメにたどり着いた人も多い中、本作の監督を務めた北久保弘之さんは実写への欲求はそれほど無いと語り、こんなことをTwitterに書いていたのも印象的だった。











本作を観ていたら、高校生の頃レンタルショップでアニメを借り漁っていたのを思い出す(本作もその頃出逢った) 当時としては珍しかった旧作100円の日があるお店で、借りる事の出来る限界までVHSをカウンターに持ち込んでいたものだ。

何もかもが「新しい」と感じられる時期はあっという間に終わるものだから、早いうちに古い物にも触れて欲しい。偉大に思える先駆者にもお手本が大抵いるものだし、古い物がイコールベストではない。ただ、大勢が今「新しい」と感じる物の源流に"訳者"を通さず触れることにはきっと意味があるような気がするのだ。


遡れば実写でも書籍でもキリは無いが、時間の許す限り元となった存在に僕も触れてみたいし、気が向いたら皆も触れてみたら良いんじゃないかと思った








関連過去記事
『我が青春のOVA1987 #4「超時空要塞マクロス Flash Back 2012」』

レースは抜き合いがあってなんぼ「2017 MotoGP オランダ アッセンTT」 感想

久々に本放送を逃さず見ていたら、バイクレースの旨味がぎっしり詰まった良いレースで夢中になってしまった。コーナーごとにトップが入れ替わるような激しい展開でありながら、アクシデントで勝負が決まるようなシーンがほとんど無かったのも素晴らしい。4輪ではこうは行かない。


最高峰クラスでは、勝てたレースを僅かの差で落としたペトルッチと、運も実力のうちと言わんばかりにコースとの相性の良さを見せて10度目の優勝を果たしたロッシは心から喜んでいるのに、厳しい三位争いを勝ち抜いたマルケスはあまり嬉しそうじゃなかったのが少し気になった。まだどこかシコリのある2人であるし、目の前でロッシの勝利を見るのは気持ちよく無いのかもしれない。


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見ている方からしたらザルコが勝ち急ぎ自滅したり、ポイントリーダーであるビニャーレスがずっこけた影響もあって、チャンピオンシップがいよいよ混沌としてきたことで俄然面白くなってきた。4位までが11ポイント差では全然先が読めない。もしかすると、まさかのドゥカティがこのままいってしまう可能性だって十分にある。次のザクセンブルクが終わればサマーブレイクに突入するが、ここで更に流れが変わるのか?それともやっぱりYMAHAとHONDAの勝負にもつれ込むのか?

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個人的には今年こそロッシに王者へと返り咲いて欲しいものの、誰が勝とうと面白いレースであればそれが一番だとも思う。







一時はトップを走っていながら、5位、6位と落ちていった中上くんが、ラストラップに3位にまで上がっていったことも忘れちゃならない。優勝はならなかったものの、ずるずる落ちていかないライダーになって来たことが嬉しいのだ。


二度のコーナーカットをしておきながら、降着させられたことに憤慨するようなライダーに負けなくて本当に良かったなぁ.....