過ぎる季節とアニメに生きる意味〜2017年の春アニメはこれを観る〜

「あっという間」

この言葉をどれだけ今まで使って来たかしれないけれど、事実あっという間に季節は過ぎる。

ついこの間エイプリルフールだったと思っていたのに、目の前にはGWが迫って来た。

光陰矢の如しとはよく言ったものだ。


季節が変わると、アニメも変わるわけだけど、正直年々柔軟性という物が若さと共に失われて来たこともあって、一変に20本近く観るアニメが変わってしまうことになかなか脳が付いていけない。いっそひと月ほどアニメを観ない生活をした方が新鮮に新作を見れるのでは無いか?とさえ考えてしまう。

結局のんびり息継ぎをするように新作をチェックしていたら4月の最終日になっていた。嗚呼、10代20代の僕は何処に行ったのか...




まあそんなザマではあるけれど、今回もなんだかんだ気になる作品があって困っている。続編やスピンオフ勢を除いた新規作品だけでも10本を軽く越えてしまうのだ。アニメはアニメーターと社会人の両方を殺しに来てるのかもしれない......




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 就職出来ない今時の女の子が国王に就任し、仲間と共に町興しを頑張る姿が普通に良い作品。お爺さんから美少女まで余すコトなく描き分けているのも素晴らしい。安心のP.A.WORKS。





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 俺もそれやったー!と、かなり恥ずかしい気分になるくらいリアルな青少年達の感じ方や行動が初々しい。言葉だけでも絵だけでも無い青春の表現バランスが絶妙な一品。




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 兄がラノベ作家で妹が"エロマンガ先生"というペンネームの絵師というだけでもありねぇ設定だというのに、更に妹は引き篭もりの美少女で血が繋がらない兄が男として好きそうだというから、とんでもなくラノベで面白い。ちょいちょい口元が艶っぽくアップになる度悶えているのは僕だけじゃないだろう....




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 この世界は残酷だ。若い美男と美女が幸せになるように現実も空想も出来ている。だから、こんな白毛の爺いを大活躍させる作品がたまにあると救われる気分になる。自分が気に食わないから叱る人を嫌う人も多いだろうが、それで救われる子だって確実にいるし必要な時もある。そんな事実を思い出させてくれるような温かい作品だと思った。EDのコトリンゴも最高だしね♪





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 まったくもってくだらなくてクソ面白い。コメディは笑い以外何も残さなくて良いのだ(えっへん)




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 コメディが笑い以外残さなくて良いなら、エロは肌色以外脳裏に残らなくて良いのだろう。兎に角おっぱいと尻への情熱は痛いほど分かった。痛いほど分かった(大事なことは二度言う) にしても、あの大罪とは関係無かったんだな....あれも乳は良かったけど.....




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 普通なら相容れない獣人の男と魔女の珍道中がじわじわ来るのと、アニメでは描ききれていなさそうな世界観が意外に悪く無い。それは良いとして、タイトルが「ゼロから始める〜」だったため、sin七つの大罪と同じく紛らわしかった





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 何処まで長いタイトルを付けられるか、出版社とチキンゲームでもしてるんじゃないかと思うほど長いタイトルが鼻につくものの、背負った物の重さを正確に理解していない子供達の無邪気な姿になんとも言えないものがあって、展開次第ではボロボロ泣いてしまうような予感しかしない....随所で良い曲を流すのも憎いぞこの野郎💢




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 これぞ異文化コミュニケーションの姿と言わんばかりの描写がかなり面白い。物語の取っ掛かりを奇抜にキメるのは昔から得意な”野崎まど”氏がどんな結末に導くのかワクワクと不安が止まらない。なんにせよガチ目のSFはこれからもどんどんやって欲しいものだ。




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 もしも作り物の世界の住人が、作り手に一言申したいと言い出したらどうなるか?それを存分にやっている本作は、今期の作品の中で一番作り手の想いが反映された作品なのかもしれない。自ら作った理想とする美少女が現実に現れたら最高に刺激的だろうし、自分達のやって来たことを受け手ではなく生み出した存在自体に問いただしたい気持ちも作り手にはあるだろう。それを擬似的にでも叶えてくれるのだから、きっと作り手としての意識が高い人ほど、この作品は突き刺さっているに違いない。





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 宇宙が舞台で監督が監督であるし、笑える部分にはついプラネテスを重ねてしまうのだけど、大昔からSFのテーマとして使われて来た心と身体の有り様が本作では肝になって来そうで毎話楽しみにしている。話は変わるけれど、EDに影山ヒロノブさんを起用したのは、まさか「宇宙船サジタリウス」が関係してたりするんだろうか?...私、気になります.......




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 アトムって何?そんな声が最近じゃ聴こえてきそうだけど、アトムを知らずとも十分楽しめる作品になっていると感じた。腐女子が気に入りそうなやり取りもあるし、プロトタイプのAIロボA106もなんだか愛おしい。手塚治虫で育った中年達の仕事っぷりを堪能しよう。




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 トリはやっぱりこの男しかいなかった。去年惜しまれつつも亡くなった大平透さん無くして再現は出来ないだろうと思われた喪黒福造だが、玄田哲章さんがオリジナルを損なうことなく見事な演技を見せ、真っ黒な現代と笑ゥせぇるすまんのテーマががっちり噛み合いすこぶる面白いことになっている。もし何処かで喪黒福造に声をかけられたら「間に合ってますっ!」と答えてダッシュで逃げるんだ





 初めて触ったAppleのNumbersが楽しくて、つい無駄にグラフを付けてしまいまった...日曜が半分飛んで行ったよね......そんな暇あったらアニメ消化すれば良いのに俺......

 人生は長いようで短いだなんて、言うまでも無いことだけど、すり減って行く命の使い道はちゃんと考えた方が良い。何を成すでもなくアニメを観ていても、残り時間は減ってゆくのだから。



 嗚呼、無駄に歳を取ると湿っぽくていけない。

 兎に角言いたいのは...

 無理してまでアニメは観るな

 ....

これがゲームの正しい遊び方なのかもしれない「ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」ドラマ/感想

仕事柄、2連休というのがあまりない僕は、たまに連休だと一気に気が緩む。先週末の土曜と日曜もかなりダラダラ過ごしてしまった。

辛うじて部屋の整頓をこなした後、ゲームやアニメをいつも通り消化していたのだけど、特に一旦観出したら止まらないドラマの勢いが凄かった。軌道ステーション上に生き残っていた人類が汚染されていた地上へ戻り、地表でしぶとく生きていた人類や、人の管理から解き放たれ何やら画策しているAIに翻弄されることになる「ハンドレッド」のシーズン3をラストまで7話分がっつり堪能し、「ブレイキング・バッド」のスピンオフ「ベター・コール・ソウル」の新シーズンもじっくり味わった。極め付きはツイッターでおすすめされた「ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」で間違いない....





子供の頃、父親にFFを買って貰ったことがきっかけで、ゲーム好きになった主人公。社会人になってもFFにご執心なのだけど、いつの間にか父親とはろくに口もきかなくなっていた。

そんなある日、家族になんの相談もなく父親が会社を辞めてしまう。何事か重大なことがあったのでは無いか?と考えた主人公は、父親に退職祝いだと言ってPS4とFFXIVをプレゼントし、息子であることを隠してゲーム内で父に近づき、ゲームを通して絆を取り戻そうと考える。

はたして彼の思い描いた通りの結末を迎えることが出来るのだろうか?...



そんな感じのお話なのだけど、ゲームに慣れていないお父さん役である大杉漣さんのぎこちないプレイ姿がなんとも言えず生々しいのと、年齢不詳な千葉雄大が可愛過ぎて、妙に見てて照れ臭いドラマだった。

とあるブログに連載された実話を元にしたフィクションだそうで、そういえば一時期話題になっていたような気がしなくもないなとボンヤリ思い出していた。僕はFFオンラインのゲーム性が性に合わない為、何度となく試しては挫折しているのだけれど、キャラクターのデザインだけは大好きで、今回のドラマ内で使われているゲーム映像(ブログで体験談を連載していた本人と仲間達によりゲーム内のキャラ演技はなされたらしい)でもキャラの可愛さにやられていた。

そんな個人的なFF感はおいておくとして、確かに僕も子供の頃に親とゲームをやった記憶がある。正直嬉しさより鬱陶しさがあったというか、子供の好きな物を知ろうと忍耐している節が父にあった為、それがこちらに伝わりギクシャクしてしまったというのが正確かもしれない。僕が光のお父さんの主人公のような立場になったとしても、父親にゲームだけは勧めないし、それを利用して分かり合おうともしないと思うが、真っ正面から向かい合って本音を話すより、不器用な男同士ならこういう歩み寄り方も有りだなと思った。何にせよ、このドラマの親子は光の戦士そのもので少々眩しいくらいである。




にしても、父親にこっそりゲームで近づくのは良いとして、女性キャラを使うのはちょっと危険が危なくて面白いなと思った。女装してカマバーで働いていたら、お店に父親が入店して常連となり、毎回自分が指名されるようになっちゃった!みたいな話に近い屈折した物を感じさせるから。

ましてやドラマでは、ゲーム内キャラの声が南條愛乃で実物役は千葉雄大であるし、こりゃ無いこともないなと普通に思えてしまう。このキャスティングは本当に上手い。



オタク文化が広まった今でこそ親と子が同じ物を楽しめることが増えたような気はするものの、流石に60歳前後の人と20〜30代とではなかなか価値観は合致しない。そろそろ30代を卒業しなきゃならなくなる僕でさえ、最近じゃめっきり若者の好きな物の欠点ばかりに目が行ってしまい、既に同じ風景を見ているとは言い難い。今このザマなのに、60歳を越えてからもアニメやゲームを楽しめる気持ちが残っているのだろうか?と心配になる。

こっそりゲーム内で近づいて来る子供など居ないし作る予定も無いが、今まで好きになった物を大事にしつつ、光のお父さんのように新しいことを始められる60代になれたら良いなと思った🎮

楽園を追放されるタイプの感想でスマン「楽園追放 -Expelled from Paradise-」水島精二(監督)/虚淵玄(脚本)/ニトロプラス/東映アニメーション/感想

数年前話題になった「楽園追放」をAmazonプライムビデオで見掛け、なんとなしに見てみた。

周囲の反応や予告映像などから予想していた出来栄えから、それほど外れることもなく、良い作品だなと普通に思った。

そう、普通の良いアニメだった。




ナノマシンの暴走で地上での生活が困難になり、人類の98%が肉体を捨て宇宙ステーションで情報体として生き長らえているという設定の時点で個人的にかなりツボで、無重力の電子世界で機械的な考え方しか出来なくなった人類と、地上のアナログな世界で人間味を養ったAIの対比が非常に面白い作品だった。

両者の間で何が正しくて自分のしたいことなのか?を考えることになる主人公が、程よいカタルシスをもたらしてくれるのも悪くなかった。尻とおっぱいが良いのが分かっていたけれど、それだけじゃないキャラだったんだなぁと思わされた。彼女の相棒役になるチャラい感じの男も、そこそこ良かった。これは三木眞一郎さんの力によるところが大きいだろう。

でも、キャラクターのMVPは人間ではなく神谷浩史の演じたAI”フロンティアセッター”だった。正直言って人間のキャラデザに関してはやはり微妙。表情を豊かにしようとする度、可愛い顔が歪になるのもそうだし、相棒の男になると根本のデザインが良いと思えない。好みもあるのだろうけれど、”ありふれている” "ニコ動などのMMDみたい"という意見にこそ酷く納得する自分がいた。せめて地上に降りたら露出を抑えた目立たない格好に着替えるとか、相棒の男をもっと老けた中年にする(CV大塚明夫)とか、これだけ魅力的な世界観ならもう少しやりようがあったのではないかと欲が出てしまう。

シドニアの騎士のように、特殊な環境下にある人類ならば、3DCGの味わいが生きる場合もあるし、一概にCGキャラが悪いとは言い難いものの、ディズニーのような3DCGの方がまだマシに思えてしまうほど、日本の3DCGの技術はまだ怪しいと言うしか無い。予算的な制限はあるのだろうけど、「STAND BY ME ドラえもん」級の物がぽんぽん作れる時代になって欲しいものである。






面白かったのは面白かった。ずんぐりむっくりなメカも、アクション込みなら物凄く格好良かった。主人公が情報体をメカに移し大気圏へ突入するシーンがお気に入り。自転している惑星上で戦っているのだとちゃんと伝わる描写だったから。

アップルシード的な立ち位置も期待出来る世界観をこの作品だけで終わらせるのは勿体無いくらい良い出来。でもだからこそ手放しで褒める気にならない。

だって水島精二だし。これくらい作れて当たり前だと僕の中ではハードルが上がっているのであります。

次はおっぱいと尻と釘宮に頼らないガチのやつをたのんます