ドルフィーに弱さを受け止めて貰う何度目かの夏

 お祭りになど、もうかれこれ20年以上行っていない....なんて言っている私ですが、どんな屋台でもピクリともしない意志も、浴衣姿の美人さんが居るなら行っても良いかな....なんて思わなくも無い。

 着物は別段露出度が高いわけでも無いのに、何処か高尚な色香を感じずに居られないから不思議だ。この手の方面に滅法目が無いプロの人(どんなプロかと)にでも、男を惹きつけて止まない理由を聞いてみたいものである。



 そんなこんなで、お祭りに行かないで着物美人を愛でることにした。いつぞやの海に行かずに海気分を出したのと同じだね....

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浴衣じゃなく卒業式で着そうな袴だぁね

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上半身だけだと浴衣っぽくて良い。背景が悪くて村娘が綺麗な着物着てるみたいだw



 人生はアニメのようには行かないから、気になってる女子の浴衣姿なんて見たことも無い学生時代だったなぁとしみじみ思った。自分も着物なんて着たことが無く、せいぜい剣道で汗臭い胴着と袴を着用していたくらいである。成人式にちゃんと行っておけば、うっかり小中学校で同級だった子の和服姿に遭遇!みたいなイベントも発生したんだろうか?常に人の逆を行こうとする性根のせいで、つくづく勿体無い青春を送ってしまったものだと凹む毎日であります.....

IMG_8572.jpg生のうなじってそんなにキュン♡ってなるんかな?

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和服には紅い唇が映えるなぁ...

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着物に金髪なんて駄目。絶対黒髪やわ。


 まるで思春期の餓鬼みたいなことばかり頭に浮かんで苦笑いしか出来ない夏だ.....

 あぁ...こりゃまたあっという間に冬が来るフラグだぞ.......

IMG_8568.jpg青春は自分の手で掴み取れっ! by俺






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posted by lain at 21:01北海道 ☔Comment(0)ドール

夏はちょいとほろ苦いくらいで丁度良い「杏奈と祭り囃子(はいからさんが通る8巻収録短編)」大和和紀/講談社/感想

 日がな一日働いて、いつものように家に帰り夕飯にしていると、何処からか花火の音が聴こえてきた。お祭りでもやっていたのだろうか?

 僕はもうかれこれ20年以上お祭りになど行っていない。人混みは苦手だし、そもそも恋人や友人がほとんどいないから行く理由も生まれない。家族と仲良く出掛けるなんてのも柄じゃないから御免だ。

 とはいえ、僕も人並みに程度には、宵闇に立ち並ぶ色とりどりの屋台や、何処からともなく漂って来る美味しそうな匂いにわくわくしたことはある。しかし如何せん、原価がどーの、品質がどーのと子供の前で裏側のことを口にせずにいられない親がいつも一緒だったから、あれこれ言われ続けているうちに冷めてしまった。そもそも、そんなことを言うくらいなら子供をお祭りになど連れて行かなければ良かったじゃないかと今にして思う。子供に幻想は与えないが、自分が好きな花や植木を置いてあるコーナーには長居する自分勝手な母であった。



 この時期になると本作を思い出すと言っていたフォロワーさんの影響で読んだ「杏奈と祭り囃子」に出て来るドラさんのような人が親だったなら、きっと今でもお祭りが大好きで大好きでたまらない大人になっていたんじゃないだろうか?

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 その昔姉が読んでいたのを拝借して「はいからさんが通る」は読んだことがあったから、8巻に収録されたこの短編もおそらく読んでいたはずなのに、まるで記憶に無かった。

 戦争から戻って、ショックのあまり心が幼帰りしてしまったドラさん。日雇い仕事で食い繋ぎ、焦げたコロッケで我慢する彼は、周囲に何を言われていても命があるだけで幸せそうなボンクラだ。ただ彼にも1つだけ取り柄がある。祭り太鼓が絶品なのだ。日頃彼を馬鹿にする連中も祭りの夜だけは彼の才能を認めざるえない。

 そんな彼が、女の子を拾った。文字通り拾ったのである。普段から野良猫・犬と仲良くコロッケを分け合っているドラさんだから、ごく普通に独りで泣き噦る女の子を放っておけなかったのだろう。得意の祭囃子で慰めると、名前も家も知らないというその子と暮らし始める....

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仕事では失敗だらけのドラさんだが...

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太鼓だけは一品

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泣き噦る少女にぼーぜんのドラさん

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見ているこちらまで幸せになる二人である...




 はっきり言って今の時代なら即逮捕の話だ。人情が先行する時代なればこそ成立するドラマであります。幼い女の子を少々問題を抱えた独身男の元に置いておけないだろうと周囲が騒ぎ始めても、彼がいかに少女を大事に想い、少女どれだけ彼を慕っているかを証明すれば、誰もが協力的になってしまうのだから。

 最後は、年頃を迎えた女の子の幸せを想うあまり、自分から身を引き哀しい幕引きを迎えるドラさんだが、彼のおかげで幸せを手にした女の子が、新たな家族を連れてお祭りへ足を運び、もう聴くことの出来ない彼の祭囃子のことを想い続けているのだから、彼は十分幸せ者だ。



 やっぱり祭りなんて行かなくとも良いけれど、誰か一人でも僕との別れを惜しんでくれる人は欲しいなと思った。それが可愛らしい子ならば尚更嬉しいだなんて思ってしまう辺り、気持ち悪いし救い難い阿呆だなと自分で自分に呆れてしまう夏の夜は妙に蒸し暑い......









 そういや連載40周年を記念して「はいからさんが通る」の劇場版アニメが来年公開になるの楽しみだーね。



  劇場版公式HP http://haikarasan.net
posted by lain at 07:12北海道 ☔Comment(0)漫画

【暗殺】= 人をひそかにねらって殺すこと。「暗殺教室 (21完)」松井優征/集英社/感想

人間は有史以前から星を眺めてメルヘンチックな気分に浸って来たはずだ。

なんの根拠も無いが、七夕の夜にふとそう思った。


天の川を挟んでこの時期よく光る星を眺め「あの二つの星、なんかあたしらみたいじゃん?」と言ったか言わなかったかは分からないけれど、誰かが思いついたロマンチックなストーリーが様々な形で広まったり、流れ星が流れているうちに願い事をすると叶うという迷信を楽しんだり、無駄にあれこれ空想してしまう人間という生き物は元来幸せな思考回路を持っているのかもしれない。

夜空には、2000億以上の星があるというけれど、我々地球人にとってもっとも親しみがある星は月に違い無い。有人の宇宙船が辿り着ける今の所唯一の星だ。別にそこまで行ったからなんだということは無いが、SF好きとしては一度は遊びに行ってみたい場所でもある。そして、そんな月をドラゴンボールぶりに(僕が知ってる限りの話)ジャンプで破壊した漫画が暗殺教室だった。

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 とある学校の3年E組に突如月を破壊したという化け物が担任として赴任して来て、地球も月と同じ目にあいたくなければ、来年の3月までに自分を殺してみせろと言う、わけのわからない導入だったが、化け物を教師として受け入れている生徒達が暗殺を通して成長してゆく過程が実に良い漫画だった。Twitterのフォロワーさんの呟きでこのタイトルを知った時は、流石少年誌で”暗殺”とか大丈夫か?と勝手に心配していたけれど、内容は至極現代を生き抜く術を子供達に伝えたいという気持ちに溢れていて、少々の無理は勢いで乗り切ったりしているが、ここぞというところはしっかり向き合い描いており、”殺す”よる”生かす”精神の作品だったなと今にして思う。暗殺教室に生きるヒントを貰った幼い世代が大人になったら、どんな価値観で社会を乗り切って行くのか気になるところだ。

 にしても、マッハ20で動き回れる化け物教師”殺せんせー”の生徒全員相手になんでもかんでも教えられるという行き届いた教育は本当に理想的。現実には人件費の問題で1生徒1教師とはいかないものだし、そのうちAIが一人ずつ生徒の相手をするような時代が来るかもしれないが、それはそれで何かしらの弊害が生まれそうである...




 流石に作中の時間と連動し1年間で完結するなんてことは無かったけれど、ジャンプ漫画らしく発刊ペースが速かったのも個人的には良かった。雑誌は買わず単行本が出てから読む人になってから、次のが出る前に内容を忘れてしまうことが多くなったし、記憶が新しいまま次が読めたのは本当に助かりました。松井優征さん、そして編集の皆さんお疲れ様です。



 この表紙に心奪われる僕も十分ロマンチストだ......

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posted by lain at 07:04北海道 ☔Comment(0)漫画