週末に終末三昧とは救い難い阿呆である「ハンドレッド(The 100) シーズン1〜2」海外ドラマ/感想

子供頃、余計にお小遣いを貰うとロクなことに使わなかったものだが、普段なかなか有り付けない2連休を手にした途端、海外ドラマを29話分も観てしまうのも似たようなものかもしれない....




いわゆる終末物で、核戦争で汚染された地球に住めなくなった人類が宇宙ステーションで生き残っていたのだが、いよいよそのステーションにもガタが来て、あれから100年近く経ったし地球でなんとか暮らせないものかとお偉い方が考え、本来なら処分されてしまうところの若い罪人100人が試しに地上へ下ろされることとなり、お馴染みの酷い目に合いまくるストーリーなのだけど、とにかくシチュエーションの勝利というか、どいつもこいつも自分の気持ちを優先にするあまり噛み合わず、余計なことをして自滅し自己嫌悪に陥るというアメリカ脳が生み出す陶酔満載なのが凄いドラマだ(褒め言葉)。もう少しで上手く行くところで絶対ネガティブな力が働き、善人でありたいのに善人でいられない展開は非常に悪趣味。

心底悪人だと思える人間はほとんど居ないから、生き残る為、恐怖心を晴らす為、仲間の為にと殺し合いを演じる彼らに"もうちょっとやりようがあるのでは?"とモヤモヤしてしまう。宇宙ステーションでは限られた環境の中で啀み合い、地上へ降りれば降りたで異常発達した生き物に襲われ、原住民状態の部族と争い、シェルターで生き延びた連中にはモルモットにされそうにもなる主人公達だが、被害者が加害者に、加害者が被害者へと状況が動いて何処にも正義は存在しない。あるのはただ近しい人達と生き残りたいという一心だけで、そんな不毛なやり取りを延々21時間以上観ていたら流石にぐったりしてしまった.....

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異なった環境で生き延びた人々それぞれにドラマがあるハンドレッド。シーズン3では、そこにAIまで絡んで来るようで先がとても気になる。回を追う毎に好きになって来たマーフィーというゴロツキと、宇宙ステーションの元議長でなかなか死亡フラグを受け容れないジャハの放浪の旅を個人的には1番楽しみにしているわけだが、既にレギュラー放送が終了しているシーズン3の視聴者数が僅かに減っているのが気にかかるし、地味にお金がかかっていそうだからファイナルシーズンまでちゃんと製作されるかどうかも気になる作品になりそうだ。





(´-`).。oOどうでも良いが"アレッサンドロ・フリアーニ"や"レカ・シャーマ"がゲスト出演しているせいか、妙にギャラクティカが観たくなって来るな......






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少女少年の相互依存様式美「ドーリィ♪カノン 10巻(完)」やぶうち優/小学館/感想

 僕は最終回が苦手だ。思い通りの結末にならなくてモヤモヤすることもあるし、考えていたままの終焉でも質の違う悲しみが訪れるから。しかしまあ、だからと言っていつまでも終わらないのは、もっと哀しいけれど....


 大好きな少女少年シリーズの血を継ぐ「ドーリィ♪カノン」が終わった。全10巻と言うボリュームの割にはあっという間のことだった。終わってみると、内気な少女がカラオケ店で理想の声に恋して、その声の持ち主を自分色(オリジナルの楽曲や女装を強いる)に染め上げて行くという、ある種の嗜好に偏った人達の願望丸出しの夢のような話だった。初めは美少年を美少女としてプロデュースすることを楽しんでいるだけだった少女が、大好きな歌と向き合い自らも人前で歌うようになるという段階の踏み方もたまらないし、おもちゃにされていた少年が自分の身体の変化と少女への想いに葛藤するのも少女少年らしさ全開で甘酸っぱく最高に良い。今までの少女少年シリーズは当然好きだが、本作のより欲張りな選択をする少女と少年のエゴの突き通し方や分かり合えている感じも大好物だ。

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 少女漫画の伝統そのものである大きく輝く瞳で哀しみ、喜び、強さ、脆さ、等々の感情をコロコロと豊かに表現出来る漫画家さんだとつくづく思わされた。この先10年、20年とやぶうち優さんが”ベタ”を究め続けていったら、今のままでも十分なのに、もっともっと物凄い完成度の少女少年がいつか読めてしまうかもしれない。

 そう来たか!と、少し驚く終盤も綺麗な流れですんなり読めたから、あえて何も言う必要は無いのだけど、褒めてばかりなのも癪なので、たった一つだけ不満を言わせて貰えば、あまりにも男の子が普段から女の子過ぎたことだろうか?最初の頃の少女少年は、見た目も中身もまさしく男の子という雰囲気だったから、女の子の格好をした時のギャップに萌えることが出来た。あれから長い年月が経ち、年々男の女性化が進行して僕の考える”男の子”の定義がそのまま当て嵌まらない面もあるけれど、残念ながらギャップ萌えに関してのパンチは弱かったと思う。

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彼がこの経験を活かし立派に人生を拗らせ、身も心も女性になりたくなって苦悩するアダルトな後日談にも興味がある。誰か同人誌を作ってくれ(他人頼み)



 とは言え、そんな弱点を弱点と思わせないだけの熱量があった。可愛らしいキャラクターと衣装の数々、懐かしのTVドラマが脳裏に蘇る展開、カラオケやボカロというアイテムを上手く活かしていたのだって流石だった。折角やぶうち優さん初の10巻突破作品でもあるのだから、過去の少女少年シリーズを新装版で出せば良かったのに小学館さん。ドーリィ♪カノンで少女少年シリーズの存在を知った若い世代にアピールする意味でも悪く無い話に思える。電子書籍版があるから、わざわざ紙にする必要性も無いという考えなのだろうか?


 なるべくKindleで漫画を買おうと決めた僕が言えた義理ではないが、なんだか紙媒体の寂しい現状が透けて見えたような気がした....






posted by lain at 11:17北海道 ☔Comment(0)漫画

ロクでも無いボクと歌

今日が”ロックの日”だからと言うわけでも無いけれど、少し前から今までお世話になったアーティスト達の事を振り返っていた。



仕事で落ち込んだり、世の中の事件事故へ憤ったり、自分を必要としてくれる女性が都合良く現れない事に寂しくなったりした時、スッと心に入り込んで来た歌の数々にどれだけ救われて来たかしれない。

思い返せば、初めて手にしたラジカセで森高千里の「雨」と辛島美登里さんの「笑顔を探して」を続けて聴いたあの日から、僕と音楽の付き合いが始まり、中学の時は様々な音楽番組を聴いて、手当たり次第に録音して楽しんだ。




高校に入るとアニメとゲームに夢中になり、ラジオを聴く時間は減った。その代わりにアニメからの直録りでアニソンをテープにまとめ、TMNの「BEYOND THE TIME」から小椋佳さんの歌う銀河英雄伝説のEDに至るまで聴いていた。シティハンターの影響もあって岡村靖幸にハマったりもした。今考えても「家庭教師」なんていうタイトルをアルバムに付けるセンスは半端じゃ無い。







就職してからもアニメ生活は続いて、今更のようにリン・ミンメイにハマったり都はるみさんの「愛は花、君はその種子」に励まされたり、オネアミスの翼のサントラを寝る時流したり、それまで”声優アーティストの何処が良いんだよ”と思っていたのに、気落ちした時に何気なく聴き直した國府田マリ子にどハマりしてからは、笠原弘子南央美林原めぐみ、宮村優子なども飽きること無く何度も聴いた。弱った心に彼女等の声は本当に染み入って来たものである....





いつしか僕に中でアニソンと普通の歌の垣根が曖昧になり、アニメの存在が無くとも普通のアーティストの曲を自然と聴くようになっていた。ドラマの影響で小田和正チューリップ尾崎豊のアルバムを買い、尾崎繋がりで”橘いずみ”にも出会った。たまたまラジオで耳にしたカーディガンズにも手を出して洋楽の良さを知ると歌の世界は更に広がった。成人前後に好きになったアーティストを上げようと思ったら本当にキリが無い。

the pillows、syrup16g、小谷美紗子、Jungle Smile、安藤裕子、AIR、くるり、amazarashi、etc.......







まだ一切名前を挙げていないが、菅野よう子さんや坂本真綾新居昭乃さんも僕の人生に欠かせない大事な人達だ。最近は切実な想いを綴るアーティストばかり聴いて、おざなりになりがちが、忘れるなんて事は到底できない。彼女らを含め、これから先も数え切れないアーティスト達に僕は支えられて生きて行くのだろう。

誰かの手を借りないと立ち直れないほど凹むなんて御免被るが、辛い時ほど素敵な出会いが待っていたりするのも人生かもしれない。ロックに限らず、自分を支えた曲達と今日は過ごしてみようじゃないか。
posted by lain at 07:23北海道 ☔Comment(0)音楽