銀河の歴史がまたまたまたまた....1ページ(ゼェゼェ)「銀河英雄伝説 1巻」藤崎竜(漫画)/田中芳樹/集英社

 終わって行く日曜に未練たらたらで0時近くになってからこれを読んでいた。流石大作だけあって、表紙もなかなかに力が入った装丁である。

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 内容は無論お墨付き。それどころか結末付き(何度も原作が再販されたり、長年に渡りOVAや”道原かつみ”さんによる漫画が連載され、複数の劇団で舞台化される等、大勢が結末を知る状況にあると言う意味)の作品なので、面白さと共に沢山の懸念がファンと作者には伸し掛る状況だったものの、新たなコミカライズを進める”藤崎竜”さん達の舵取りは今のところファンを十二分に満足させ、新規ファンを獲得するまでに至っているように感じた。

 小説でもアニメでも幼少時のラインハルトとは絡んだ事のない"トゥルナイゼン"の後付け設定(ラインハルトと同期であるという設定)を拾って咬ませ犬に仕立て上げていたり、セリフの端々にその後のエピソードを匂わせるキーワードを放り込んでいる辺りも上手い。藤崎竜さんの銀英伝好きは本物だと思った瞬間でした。

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改めてアンネローゼ様の麗しさにドキッとした







 個人的に少し気になるのは、銀英伝のもう1人の主役である”ヤン・ウェンリー”が後ろ姿でちょこっと登場するに留まっている点。まさかこのまま"スカートの中"の金髪の坊やと、ムッツリ赤毛(悪口じゃないですキリ)中心のストーリーに絞って終わらせるわけでは無いのでしょうけど、銀英伝の中で一番好きな男の登場が待ち切れず、少々ヤキモキしています。

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 どうやら2月発売のヤンジャン11号でヤン(紛らわしい)の出番が来たそうで、暫くは同盟軍側の話になるんじゃ無いしょうかね?ほぼ時系列通りで進む藤崎竜版、今度は同盟側をどう料理して行くのか、ますますもって注目せざる得ないです。

 軽愚痴叩く子供っぽいキャラを描くのが上手い方ですし、ヤン艦隊の面々のような一見すると無責任にさえ見える連中は生き生きと原稿の上で動き回るに違いない。






 それにしても......









関連過去記事
『壮大なスペースオペラもDMMの手に掛かれば金の成る木の四畳半ブルースに早変わり「銀河英雄伝説タクティクス」DMM』

『新たな伝説の1ページとなり得るか?!「銀河英雄伝説 」藤崎竜(漫画)/田中芳樹(原作)/ヤングジャンプ/集英社
posted by lain at 06:47北海道 ☔Comment(0)漫画

旅は道連れ、世は情けねぇ「世界収束二一一六」amazarashi/感想

毎度のことながら、amazarashiの曲は一筋縄でいかない。聴いている場所・時間・精神、様々な要素で表情を変える。ライブ先行で聴いた時微妙に思えた曲も、改めてCDで聴くとまるで違うものに聴こえて来る。
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アーティストとファンの相互補完により真の完成をみると言っても過言では無い彼らの楽曲は、”楽しい”という気持ちには一切させてくれない。常にこちらの負の感情に働きかけて来るからだ。

おかげでウチに秘めた哀しみや怒りをバネにして生きる意地が湧いて来る。元々怒りは僕のエネルギー源。あまり精神衛生に良い発奮の仕方では無いが、空っぽの僕が前に進むには強い気持ちがどうしても必要だった。中年になった今なら、愛する人や守るべき物が無いのに何故戦えるのか?と問われたアムロの辛さが痛いほど分かる....



話は脱線したが、今回の「世界収束二一一六」でamazarashiはまた姿を変えたように感じた。一つの物語を感じさせる楽曲が更に減り、より断片的なメッセージの生臭さが増して語呂も少し悪くなるくらいだった。あくまでもぼんやりとした印象に過ぎないけれど、どうも満たされつつある自分を無理矢理奮い立たさせようとした反動が楽曲の不協和音に繋がっているように思えてしまうのだ。

売れれば売れるほど、自分達が歌って来た世界から離れて行ってしまう現状を前に、認知して貰える喜びとストイックな気持ちが失われてしまう恐怖が入り混じり、作中にある「分岐」と言う楽曲さながらの場所まで彼らは来てしまったのではなかろうか?そう考え出すと、自分と想いを分かち合ってくれる人々を大事にしたい気持ちを乗せた「エンディングテーマ」も複雑な心境で聴いてしまった。今までのamazarashiを知っていればこそ、”温く”感じたのだ。とても素直な感謝の言葉過ぎて、感動を通り越して唖然とした。良い曲だとは思う。ライブではお世話になった人々の名前をスタッフロールのように流していて演出も面白かった。けれど温いものは温い。

だが、そんな変化一つ一つが興味深いからamazarashiのファンはやめられない。この先どんな風に変化して行こうとも、僕は聴き続けることだろう。もしかしなくとも、ちょっと意地の悪い楽しみ方かもしれないけれど....






物語性が減ったとは書いたけれど、その分ブックレットの「花は誰かの死体に咲く」がとても良かった。実際の話なのかどうか分からないけれど、ストンと心に落ちて来て、ほんのり優しい気持ちにさせてくれる作品だった。出来れば、この感覚を楽曲で味あわせて欲しかったが、他にも「タクシードライバー」「吐きそうだ」などがあるから充分魅力的な1枚ではある。また違う気分の時にガッツリ聴きたいものだ。

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posted by lain at 07:22北海道 ☔Comment(0)音楽

壊さなきゃ始まらない事もある「レッドファクション:ゲリラ (Red Faction: Guerrilla」THQ/PS3/Xbox360/PC/感想

THQ
火星でまさかの芋作りが展開されるオデッセイを観たせいか、同じく火星を舞台にしたこのゲームを思い出した。





舞台が同じと言っても、こちらは肥料の臭いより火薬と埃の臭いがぷんぷんするド派手な破壊アクション。その後自分達の会社まで破壊してしまったTHQの忘れ形見だ。

鉱山で働く為火星にやって来たところ、目の前で兄が殺され、成り行き上ゲリラに参加せざる得ない事態に追い込まれてしまった主人公が火星解放の英雄への道を歩んで行くというオープンワールドゲームで、建物は勿論のことパイプラインでもアンテナでもほとんどのオブジェクトを存分に壊して回れるのが楽しい。リモコン式の爆弾や重火器で吹き飛ばしたり、車両で突っ込むのも爽快だが、おすすめは一番地味でちまちましたハンマーでの破壊だろう。ポイントとなる壁や柱を壊して強度やバランスを崩し倒壊させた時の「倒れるぞー!」感がとても楽しいのだ。

100tハンマーを冴羽 獠にお見舞いしていた香の気持ちが凄く分かるゲームなんじゃなかろうか?








大味ではあるし、何かと操作性やバランスに難はあるけれど、後にも先にも本作のような楽しさを味わえるタイトルは無い(BFシリーズの破壊があるけれど、優等生過ぎて少々不満)ので、THQが潰れてしまったことが残念であります。とはいえ開発元は残っているし、版権は何処かの会社に買い取られたはずなので、その会社がやる気になってくれれば、もしかすると続編、もしくは仕切り直したレッドファクションが楽しめる時も来るかもしれませんね。


それにしても、まだ実際には調査もままならないと言うのに、枯渇・滅亡する勢いで火星はフィクションに消化されているわけですが、本当に地球外で暮らせる日が人類に訪れるのでしょうか?必ず付いて回る宗教と資源の問題や、国同士の格差の是正が進まない限り、地球を飛び出して星々を巡るなんて日々には到底辿り着ける気がしません。

日本のロケットH-IIAロケットの開発費用は1500億円以上。発射だけでも100億前後掛かると言います。もっと効率よく宇宙へ行けるようになったとしても、それだけのお金が掛かる宇宙進出に見合うだけの価値と夢が、本当に宇宙に存在するのかどうか、今の世の中と自分の暮らしを見つめ直していたら、疑わしい気持ちでいっぱいになっていました。

SFは大好きなので、これからもどんどん宇宙を消費して行きたいけれど、あくまでもフィクションとしての憧れのままで良いんじゃないかと、小生の浅知恵は申しております。





とりあえず国会議事堂をハンマーで破壊出来る和ゲーでもあれば、国民の溜飲も下がるんじゃないですかね?

ヒノマルファクション:ゲリラってねヘ( ゚▽。ヘ)











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posted by lain at 06:52北海道 ☔Comment(0)ゲーム