僕らの歴史には、まだ続きがありそうだ....「坂本真綾 LIVE TOUR 2015 - 2016 "FOLLOW ME UP" わくわくホリデーホール (札幌)」/感想

シングル曲ばかりである「FOLLOW ME UP」を聴いた時、僕はとある確信に近づいた。

もう、真綾に心から感動出来ないのでは無いかと言う想いにである。




何故にそう感じたのかは、前回書いたから省くとして、もしも今回のライブに行っても同じように感じたら、それこそ本当に距離を置こうと思っていた。かつて無い気持ちの変化を抱えながらのFOLLOW ME UPツアーだったのだ.....






思い返せば「かぜよみ」がターニングポイントだった。

菅野よう子さんの手を離れ、アルバムごとに自分の色を深めて行く真綾に、僕は一人置いて行かれたような気持ちが募っていた。それは、まさしく彼女が大人として素敵な成長を遂げている証拠なのだから喜ぶべきことであるのに、まるで自分の手のひらから飛び去って行く雛鳥を寂しく見守る親鳥のように寂しさばかりが深まった。しかも僕を渦巻く感情は、そんな高尚で綺麗な物でもなく、普通に嫉妬と言う名前が付いた感情が入り混じるからタチが悪い。

僕の複雑な想いなどつゆ知らず、今度の20周年も兼ねたツアーでも、彼女は光り輝いていた。赤と黒のチェックのノースリーブとパンツルックで颯爽と登場し、”FOLLOW ME UP” ”Gift” ”SONIC BOOM” としっとりと歌い上げる彼女の姿はまさしく大人の女性の色香である。その後はノリの良い曲も無論披露したものの、全体的には落ち着いた大人のライブを見せつけられた。20周年らしくアルバム”FOLLOW ME UP”に留まらない新旧の楽曲が飛び出したから、こちらも新旧のファンが大いに賑わい、”空気と星” ”DIVE”に僕も思わず顔が綻んだものである。



坂本真綾という星を中心に回るセットやバンドのメンバーも素晴らしいの一言。特に真綾の恒例衣装替えの場繋ぎで”DIVE”から”Tシャツ”にかけて、ピアノの河野伸さんとパーカッションの三沢泉さんが見せたセッションは壮大な風景を僕らの胸に刻んでくれた。ドラムの佐野さんも相変わらず見てて飽きないパフォーマンスである。ある意味において、出落ち感のある真綾に目が慣れて来ると、見てるだけでドラマが生まれて来そうなステージ作りの素晴らしさが見えて来て、照明効果の凄さも存分に体感出来た。いままでも完成度の高さは感じていたけれど、また一つ階段を上がったのでは無いだろうか?








歌を演じているような坂本真綾を観ていると、舞台役者らしい礼で始まり礼で終わる姿一つとってもそうだが、何を差し置いてもまず舞台役者なのだと痛感し、アルバムとライブはやはり別物だなと、良い意味で気持ちは和らいでいた。また彼女の紡ぐ世界を味わいたい。そんな気持ちが自然と湧き上がっていた。これから先、さらに彼女と僕の距離は遠くなるかもしれない。でも、何度となく共有した時間は実に忘れ難い杭となって僕をまた彼女の元へ向かわせるに違いない。

もう一度、FOLLOW MEを聴きたくなる良いライブだった...





セットリスト

1.FOLLOW ME
2.Gift
3.レプリカ
4.まだうごく
5.幸せについて私が知っている5つの方法
6.homemade christmas
7.Life is good
8.色彩
9.かすかなメロディー
10.プラチナ
11.DIVE
12.Tシャツ
13.Be mine!
14.SONIC BOOM
15.アルコ
16.さなぎ
17.君の好きな人
18.Waiting for the rain
19.空気と星
20.はじまりの海
21.アイリス
22.シンガーソングライター

アンコール:
23これから
24.ポケットを空にして









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posted by lain at 07:01北海道 ☔Comment(0)音楽