平和にロリコンは必須なのかもしれない....「花と黒鋼 1巻」篠丸のどか/講談社

 論点をすり替えるのが上手い人々により、一向に解決しそうに無い世界規模の食糧やエネルギーの問題。

 今一番取り沙汰されているISに関しても、限りある資源を巡る利権争いが根底にあるのだから、もしもそれを解決出来る”何か”があれば、つい先だってのフランスにおけるテロだって起きなかったかもしれない。

 テロを起こす者達は当然赦せないが、テロの火付け役になっている先進国、とりわけアメリカは、こうしたエネルギーの問題を平和に解決出来る何にもっとお金を落とすべきなのでは無いだろうか?




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レーダーには映らない、小さく、深き、絶海の森。そこには、退屈で無慈悲な仕事を一時忘れ、大切だった「何か」を思い出させてくれる温かい有機物が存在した。座標もわからないそこにたどり着くためには、久しく硝煙と海風しか感じてこなかった我が嗅覚の奥にある懐かしい感覚を呼び戻し、自分に正直になることが、なぜか一番の道標だった。しかし、そのどこかに置いていったはずの生身の記憶の断片が、この世界の、この國のゆく先に大きな揺らぎをもたらすとは知らずに‥‥※公式サイトより



 動物や”おじじ”達と訳ありな島で暮らす少女”ルル”の元にやって来て銃を向けるものの、ルルがくれたコロッケを食べた途端コロッと籠絡して、それ以来ちょくちょく島を訪れてはルルにべったりと言う全身サイボーグの男”斉藤”を見ていたら、お前はフランケンシュタインか!と、つい突っ込んでしまった。

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 深刻な食糧難を乗り切るため、日本がいち早く国民のサイボーグ化を推進したというハードな世界観の為、コロッケの旨さを知ってしまったサイボーグの男や、ルルの面倒を見ている”おじじ”の背負った業と無垢な少女ルルとの対比がとても活きていて、ルルと言う存在が1話ごとに大きくなっていた。結局男ってのは、子供達にしか救って貰えない、しがない存在なのかもしれない。



 作画は安定しないし、メカの造形もそれほど上手く無い漫画家さんだが、SF好きならつい興味を惹かれるシチュエーション作りがなされているし、何よりルルの笑顔である。



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 生きる為に人間らしさを捨てなければならなかった者達の希望になるやもしれないルル。きっと彼女を中心に切なさと柔らかな笑顔が交錯するストーリーが展開されて行くに違い無い。

 無為に命を散らせている人々も、子供達の笑顔の為にと、銃を置く日がいつか来るのだろうか?........

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posted by lain at 07:15北海道 ☔Comment(0)漫画