良くも悪くもロッシの年でした「2015 MotoGP バレンシアGP」

 今年もHONDAとマルケスのパッケージで決まってしまうのではないか?と開幕前は思っていましたが、蓋を開ければまさかの(なんて言ったら怒られる)ロッシがコンスタントに表彰台に上って最終戦までランキングトップを守り抜いたから良い意味で驚かされたシーズンでしたし、そのロッシがマルケスとの間にトラブルを抱え、溜まりに溜まった物を思わずサーキット内外で吐き出したことに、悪い意味で驚かされたシーズンにもなりました。

 結局僕ら観客には伝わり難いロッシとマルケスの問題が、最後まで響いてロレンソにチャンピオンも掻っ攫われてしまいましたし、年齢との戦いになりつつあるロッシにこの先チャンプへの道は残されているのか気になるところ。

 良くも悪くも盛り上がった今シーズンを受けて、タイヤも変わるしレギュレーションの問題もどう影響して来るかまだまだ分からない来期を各チーム&ライダーがどんな走りで駆け抜けるのか待ち切れない。日テレG+恒例の解説陣勢揃いなMotoGP座談会も今から楽しみ。プロの目から見たロッシとマルケスの問題をばっさりやって欲しい。





 それはそうと、最終戦まで来て初めて日テレのマルチスクリーン配信を試してみました。

 通常の放送だと勝手にアングルがコロコロ変えられてしまうところを、自分が見たいアングルを選んで観ることが出来るからとても便利でした。しかも複数のカメラを並べて視聴出来るので、注目のライダーのオンボードやヘリの空撮、さらには各種データも確認出来ます。

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オンボードの音も聴けるから臨場感もある。

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レース後のいつもなら見ることの出来ない風景も面白い。




 生放送中だけのサービスなので、録画ではなくつい生でレースを見たくなる良いサービスだと思いました。同じサービスを3クラス全てで楽しめるMotoGP公式では、その他のコンテンツを含め有料なので、MotoGPクラスだけとは言え、無料で配信してくれるのは嬉しい限りです。





 Twitterを見てたら、MotoGPに比べてF1は何も無かったと言ってる人がいたり、モータースポーツ観戦を勧めるならMotoGPの方が断然面白さが伝わるなんて言ってる人もいて、僕も大いにその通りだなと思いつつ昨夜は最終戦を見ていました。

 前戦で自制しきれなかったロッシは、最後尾から本当に素晴らしい集中力で上がれるところまで上がり、走りで周囲に応えましたが、マルケスはまるでロッシの指摘が的を得ているかのような走りで疑惑を深めるばかりでした。

 勝手にダシに使われたロレンソからしたら、大きな子供と小さな子供の意地の張り合いなんて、大きな子供の方が引くべきだと言うのでしょうけど、そんな大人な人間だったら、何台ものバイクを追い抜いて一番高い場所に立つことなど一生叶わないことでしょう。

 競り合いの中で真価を見せるタイプのライダー同士が性能の拮抗したマシンに乗っていれば、今年のようなことはいつでも起こりうることです。誰もがロレンソのように逃げ切りパターンばかりを狙って走っていれば良いのかもしれませんが、それでは絵的にかなりつまらない。

 ある意味悪趣味なことを言っているのかもしれないけれど、そんな人と人のぶつかり合いが観れるからこそMotoGPが他の最高峰レースに無い魅力に満ち溢れているのだと思わされる2015年でした。