KYと思考停止の輪舞曲「ガッチャマン クラウズ」中村健治(監督)/タツノコプロ(制作)

 直に触れることも目にすることもなく、間接的にネットの情報に依存して物事の価値を決めるようになったこの社会で、物事の本質や自主性とどう向き合って行けば良いのか?を訴えるガッチャマンクラウズは、既存のどのヒーローよりある意味身近な存在だったのかもしれない。






 世の中にヒーローとして認知され鼻高々なガッチャマン達の前に、赤いクラウズと赤い顔の宇宙人が現れ、赤いクラウズは現体制が推奨する人々の意識を実体化させたクラウズによる人間の”アップデート”を良しとせず妨害工作を繰り返し、一方の赤い顔の宇宙人"ゲルサドラ"は感情を可視化出来る能力を駆使して人々が一つになれる道を目指して行動を開始する。というのがインサイトの冒頭だったので、前作鑑賞後に感じた危惧『AI(GALAX)によるディストピアが完成されていくのではないか?』という僕の予測は外れました。


 が、人々の望むことをドラスティックでスピーディーに叶えることが出来る便利な宇宙人ゲルサドラが代わりにディストピアを完成させて行ったのは鳥肌モノでした。自分の代わりにあれもこれも叶えてくれるゲルサドラにお任せで死んでゆく自主性。生まれる思考停止の空気。本質に関係なく暴走してゆく大多数の流れの怖さがこれでもかと押し寄せて来たのです。





 ここまで具体的な道筋を付け、現代に蔓延る問題についてヒーローを使って描いたアニメは 無かったのでは無いでしょうか?最後はヒーローの自己犠牲的精神でなんとかするしか無かったのも熱いものを誘いました。包容力の塊のような”一ノ瀬はじめ”ちゃん大好きです。ガンダム作品で僕がよく感じている『このタイトルである必要があったのか?』をガッチャマンクラウズにも感じなくも無いですが、内容それ自体は本当に良い作品だと思えました。




 怖さや脅威の質が一味違うガッチャマン最高☆(ゝω・)>ガッチャ


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posted by lain at 07:05北海道 ☔Comment(0)アニメ