うつのみこ日誌 伍

 一気に読んでいるせいもあって、展開のパターン化に若干退屈して来た宇宙皇子。

 子供の頃に読んだ時は文章が難しく思えたり深く感じた部分も、実は結構勢いに任せて同じことを繰り返し間延びさせて書かれていることに気づいてしまったりして、思い出補正とは良く言ったものだと痛感していたりします。

 それでも途中からはちょっと意地悪な読み方(周囲に思いがけ無い言葉を掛けられ皇子が動揺すると決まって「う、うむ」と口にするたびアニメ版のCV古谷徹のモノマネを心の中でしながら読む)をしたり、あくまでも”シナリオライター”の藤川さんが書いたプロットであると切り替えたので別に苦痛にはならないし、盛り上げるべきところは何処であるかは分かっている方だから、ストーリーは普通に楽しめています。



 藤川さんは、宇宙皇子を始めた早い段階で全50巻を超える大作にしたいと考えていたようですが、もう少しぎゅぎゅっと絞って展開を早めた方がファンは付いて行き易かったのでは無いでしょうかね?今回こうして全巻読破するため重い腰をあげた僕のように、シリーズの何処かで挫折しているファンも多いに違い無い。

 そういえば今丁度8巻に手が届いたところなのですが、とうとう皇子と各務のアバンチュールが始まりました。前巻前々巻の小角の配流の回は、指導者としての自分の未熟さに苦心する皇子の姿が良かったり、弟子や朝廷から距離を置いて自由に息抜きしている小角が楽しげで面白かったけれど、なんだかんだバブル時代の政争のような様相は変わら無いままであったから、まるで朝廷の匂いがしない沖縄の海で掴み所の無い物を探しながら各務に女を感じ始める皇子は見ていて実に新鮮。村娘とイチャコラしていたり、高嶺の花である姫の元へちょくちょく遊びに行ったりはしていたが、本当に女っ気が少ない作品ですので、各務はとても貴重な存在なんですよね。

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 いのまたむつみ先生の絵はどこか艶っぽくて好きだなぁw




 天上編まで読みきったら、アニメ版でも観直してみようかしら?確か各務がピンチになってたような気がする天上編(´Д` )
posted by lain at 06:32北海道 ☔Comment(0)小説