春アニメともお別れですね その弐 〜僕とユーフォと円グラフ〜

  長年生きていると、良いとこ探しではなく、粗探しが得意になって来る。なにぶん誰しもファーストインパクトが一生ついて回るものだから、それに似た物が後から出て来るとついつい辛口になってしまうのである。


 これでも子供の頃は、どんなに嫌な相手にも良いところがあるものだと両親に力説していたくらい良いところ探しの名人だった僕だが、今はあの頃の面影なんぞどこ吹く風だ。


 誰だい?そこで「あんな大人にはならない!」と息巻いている君は?


 まだ君は僕じゃ無いかもしれないけれど、僕は君だったのだよ?と、今まで生きて来た中で1位2位を争うほどの笑顔で教えてやりたい。







 そんな有様だから、今回終わりを迎えた春アニメにしても、経験の範疇を越えて行くような作品は当然ありませんでした。胸を鷲掴みされるような初めての驚きと興奮をくれるようなアニメには、この先一生巡り会え無いのだろうか?





『プラスティック・メモリーズ』




 兎に角これで泣け無い人は人間失格だと言われているような気分になるほど出来過ぎのドラマである。今時のロリコン男子のツボを突く幼児体型なアンドロイドと、僅かでも充実した時間を過ごす主人公が非常に羨ましい作品だ。あまりアンドロイドの機械らしい表現が無いのが個人的に不満であるし、人間にしか見え無いアンドロイドを作れる技術がありながら、記憶のバックアップや新しいボディへの引き継ぎが出来無いSF設定はナンセンスだった。まあ、それを否定したら本作のドラマは一切機能しなくなるわけだが....








 難しいことは置いておいて、人間より幽霊のお友達が多い少女の聖母級の包容力が男的に理想過ぎる。なんだか懐かしい気分になるアニメであった。




山田くん7人の魔女


HeartRails Graph


 1話目から不純異性交遊やら同性交遊が蔓延してて非常に笑わせてくれた。7人の魔女と主人公のキスで、乾いた青春が潤い出すのが甘酸っぱい。最終回の不器用なキスがBESTシーン。




放課後のプレアデス




 結局何をしたかったのか分かったよーで分からない。でも、それで良いのかもしれない。神秘は解き明かす物じゃなくて、想いを寄せる物なのだ(ドヤ)




ガンスリンガー ストラトス


HeartRails Graph



 良くも悪くもゲームネタ。キャラが死んでも涙は出ない。どうせリセット出来るんでしょ?みたいな気分になる。




終わりのセラフ




 まだ終わりでは無いセラフ。主人公が化け物に成り掛けたシーンはもう少し怖さが欲しかったかも。キモいだけだったね....終盤結構シリアスになって来て悪く無かったと思う。次も観たい。




ミカグラ学園組曲




 書道部の女の子が個人的にツボだった(以上)




『暗教室』




 原作のとんでもなさを確認する作業になるかと思ったけれど、”岸誠二”監督の堅実+αな仕事っぷりは相変わらず流石でした。原作ファンからまったく不満が出そうに無いうえ、動画ならではの面白さもあったと思う。本当に早く渚くんはチ◯ポとれば良いのにね。




ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか




 貧弱な少年が凄腕の女冒険者に恋をして都合の良い急成長を見せるという展開は見心地は確かに良い。仲間が一人、また一人と増え、支えてくれる人達が彼の周囲に集まって行く様子も気持ち良い。だが、青い紐の神様の二面性がイマイチ感じられ無かったのは残念だ。12話の神様が神様らしい威厳で周囲を包むはずのシーンの凄みの無さには白けてしまった。あそこはもっと普段の彼女とのギャップと怖さが欲しいシーンだった。あの場所だけ違う声優を使うという選択も有りだったんじゃないかと残念に思う。




SHOW BY ROCK!!




 シアンが可愛くて可愛くておじさん悶えてばかりであった。内気な少女が嫌いな中年などこの世界にいるのだろうか?ちょっぴりノスタルジックな演奏シーンやOPにもきゅんきゅんした。内容は単純明快で思い悩む必要など一切無いし、シンガンクリムゾンズのテンポの良いパンチの効いた笑いも絶品。どうぞ二期を作って下さいまし。




響け!ユーフォニアム




 新規タイトルの中では、ダントツで「本気」を感じる作品でした。渇いた価値観の主人公が、本気の少女に当てられて熱い青春に身を焦がし始める姿がぐっとくる。


 ご都合なところが無いと言えば嘘になるけれど、それ以上に現実の厳しさから目を背け無いドラマ作りに夢中になりました。何気ない少女達の仕草や、やり取りの自然さ、そして恋とか愛とか自分だけではどうにも不確定な物じゃなく頑張ったら頑張った分だけ実感出来る何かを追い求める怖さと喜びが実に上手く表現されていたと思います。「諦める」ことで生きて来た僕に、ヒリヒリするような緊張感を与えてくれた本作は、最近の音楽アニメの甘ったるさを一蹴する素晴らしさでした。








 ひたすら理想を追い求めていれば、同じような場所へ誰もが行き着いてしまうけれど、良いものは何度見たって良いものである。


 それに、同じように見えても、まったくの同じというわけでも無い。同じ譜面を同じように演奏したって誤差は産まれるもの。TPOに応じて感じ方だって違うし、ようはどれだけ真剣に打ち込んでいるか否かが大事なのです。



 響け!ユーフォニアムには大勢が思うところがあったことでしょう。僕は正直厳しい練習をしてまで賞を狙いに行くような真似をしたく無い人でありますが、こんな熱い作品を見てしまうと、一度くらい人生を賭けて本気になってみたくなりますね(´・Д・)
posted by lain at 06:05北海道 ☔Comment(0)アニメ