春アニメともお別れですね その壱

 ほんの少し前に桜が散ったような気がしていたのに、いつの間にか初夏の様相であります。春アニメともお別れの時がやって参りました。

 まだ最終回を迎えていない作品もあるので、とりあえず2期勢の話でもしようかとあれこれ考えていたら、無駄に競馬っぽくなりました....





6
5
432馬番
東京

6月 4週
(春)

G1






Fate/
stay night
[UBW]
2nd
!!
!!
K
A
K
U
S
E
N
2nd

121312131213話数
逢坂良太杉山紀彰西明日香伊藤悠翔内山昴輝江口拓也主演
37524-----14410密林順位
瀬下寛之三浦貴博天衝モリ∩龍輪直征及川啓監督
Polygon Pictures Inc.ufotableStudio五組DLEシャフトfeel.制作
◎ 

△ 
 ▲ 




須藤李
佐久蛾
音吉
萌田
1.3 4.2 19.0 66.6 16.6 8.6 オッズ
 あえて良さを口にするのも野暮なほど素晴らしい。衰えを知らないangelaによるOPは癖になるし、メカ、マスコット、ヒロインに留まらないポリゴン・ピクチュアズの作画の数々には本当に魅了される。10年以上前の3DCGアニメからは想像も出来ない造形美だ。全て借り物であると自分の偽物っぷりに苦悩する姿はまさに現代人そのもの。残念ながら、主人公の目指す理想には共感は覚えないし、日本を舞台に聖杯を争うのもピンと来ないが、作画や音、随所で良い演技を見せる声優に助けられ最後には本物になったと思う。 
 男子を排したゆるふわの可愛さは良いとして、クラス替えで友達増えるかと思ったら全然増えないという鎖国的体質や、一向に真面目に勉強してる気がしない彼女らの将来が不安...
 ブレないDLE。10歳に満たない”伊藤悠翔”くんのナチュラルな演技はわりとツボる。ていうか内田彩さん仕事選んで下さい♡アニサマ出れると良いですね(棒読み)相変わらず料理が出来る男としてモテモテのヘアピン野郎が羨まし過ぎる中、千棘のリボンの理由や小野寺妹、楽の親友”集”などバランス良くエピソードが散りばめられていた。戦えっ!我らがマジカルパティシエ小咲ちゃん!! 分かり辛いところはあるけれど、彼らの望む青春の形はしっかり伝わって来る。主人公のモノローグに注目しがちだが、言葉以上に表情が語るのが良い。自分が口に出来ない弱さを代わりに吐露してくれる比企谷が愛おしい。 短評 

※密林順位はBDの1巻のみを対象(FateはBOXのみの販売)





 既に結果が出ているアニメの予想新聞とか色々と間違ってますね(白目)

 どれもそれぞれ良さがあるので、あまり順位的なことは書きたく無いですが、それでもシドニアは別格だと思いました。あの圧倒的な世界観に燃えるシチュエーション、そして悶え苦しむほどの萌えの応酬が全て3DCGで作られているだなんて信じられません。かれこれ15年ほど前なんて、まだ同人の域を脱していないようなフル3DCGアニメが劇場公開されていたくらいですからね。

 俺ガイルやFateに関しては、ほんの少し違和感があるけれど、それは多分”世代”という贖えない壁のせいだと解釈しています。今の世代には間違いなく必要とされる物語ですし、実際ネガティブな部分よりポジティブな部分の方が勝っています。比企谷くんの本気の涙やヒロイン達の演技が素晴らしかった俺ガイル。自己陶酔を極めると人間はここまで来れるのだという、ある種の到達点を示したFate。どちらも見応えある作品でした。




 萌えにブレない他の作品も含め、2期で終わりとは言わず、3期、4期と観せて欲しいですね(≡ 3≡)v
posted by lain at 23:02北海道 ☔Comment(0)アニメ

無力さは美徳では無い。かといって力は正しさに程遠い...「水色の部屋 下巻」ゴトウユキコ/太田出版

 程度はあっても男とは基本マザコンである。

 女性と付き合い歳相応になって結婚すると、ほとんどの男が母親に対するように妻を扱う。ある者は便利な家電を手にいれたくらいの勢いで横柄に身の回りの世話を望み、またある者は畏怖するかのように妻に付き従う。もしも偏りの無い夫婦がいたとしても、それは多分両親がそういう人達だっただけでは無かろうか?

 今時の女性は旦那から母親的な役割を望まれ素直に受け入れるほどお人好しではない。結婚しなかったり、シングルマザーを選ぶ女性が多いのは、実はマザコン野郎共が多いからでは無いかとさえ思ってしまう。自分の安楽のためだけに女性を身近に置きたい三次元の男と合コンするくらいなら、いつでも最高の笑顔と持て成しで迎えてくれる二次元世界に埋没したくなるのも分から無いでもない。BL、乙女ゲー、恋愛小説、なんだったら自主制作の道だってある。まさに選り取り見取りである。


 とは言うものの本作の主人公のマザコンっぷりを責めるのは少々酷である。物心がついて来た時期に、母親がレイプされている現場を目撃し、それがトラウマになった彼は、いつの間にか母親を女性として見るようになり苦しい思春期を過ごしているからだ。しかも彼は仄かに思いを寄せる幼馴染をとある少年Kに傷つけられた挙句、その少年に母親が再びレイプされる場面に遭遇してしまうのだから半端では無い...




 そんな誰もが主人公と周囲の幸せな未来が想像出来ない上巻だったから、下巻ではどんな残酷な仕打ちが待っているのかと思いつつ読み進めたが、ある意味拍子抜けするほど彼の過酷な青春の結末は優しく微笑んでいた。思い詰めた主人公の行動から闇が連鎖して全てが最悪の事態へと転落して行く。そんな物語が巷では蔓延しているが、ゴトウユキコさんの選択は実に未来を感じる答えに繋がっていました。主人公の押さえつけている願望を地でいっているような少年Kを目の前から消そうとする少年の苦悩と選択で、終わりにせず、その”後”をちゃんと描いていたことが素晴らしかった。

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 目の前の安らぎに縋り、自分のして来た事から目を背け、周囲を傷つけることで自分を貶め生きて来た彼らが、最後の最後で一歩を踏み出し辿り着いた部屋の風景は、未熟な青で満たされ心地良い。”青春=性への憧れと嫌悪”を拡大解釈したようなドラマかもしれないが、少なからずこのような生き方をしている人がいることだろう。「事実は小説よりも奇なり」なんて言葉があるが、至極普通の青春を送って来た僕は、この作品に本物以上の何かを感じる。もしも実際にこんな目に遭っていたら、立ち直るどころか更に人生を拗らせ、こんな漫画嘘っぱちだ!と更に荒れているかもしれない。



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 多くは語らない登場人物ばかりだが、言葉以上に行動で彼らは語っていて本当に良い作品でした。主人公の悩みの種である幼馴染や母親の複雑な想い、そして少年Kの寂しい生き方にもちょっぴり心が動いてしまいます。未熟で愚かな者達の切実な小さな世界がとても愛おしい。 

 青春は残酷だ。なのにもう一度あの場所へ行きたくなるのは何故なのだろうか?......


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posted by lain at 07:43北海道 ☔Comment(0)漫画

名も無い星は今日も散る

 大好きなダーティペア等を手掛けた”滝沢 敏文”さんが亡くなった。享年61歳である。




 僕は正直言って一部を除きアニメーターを良く知ら無い。

 ハマった作品の監督や作監、シリーズ構成など目立つ立場にいる人のことはチェックすることもあるけれど、各話ごとの演出や脚本など細かなところのスタッフさんにまでは目が行かない。

 ”滝沢敏文”さんのメインのお仕事は絵コンテだった。監督や演出を務めた作品も多々あるけれど総監督に隠れて印象が薄く、いくら僕が子供の頃アニメーターに全然興味が無かったといえ、伝説巨神イデオンの劇場版の監督を務めていたことさえ昨日知ったくらいである。。。。




 こうして訃報を聞いた後にあれこれとネットで検索していると、大監督である富野由悠季さんや高橋良輔さんに大変重宝がられるような方だったらしいことを今更ながら知って、これは貴重な人材がまた散ったんだなと、やっと実感している次第です。

 青春のほとんどを大監督二人に捧げて来たような滝沢さんは、TVシリーズの監督を全然やっておられない。偉大すぎる二人が眩しすぎて気後れしたのか?単純に監督業は辛そうだからやらなかったのか?”七人の侍”をなんちゃってSFにしたという設定があまり好きではなくて観ずにいた「SAMURAI 7」を観ながら、どんな気持ちでアニメ作っていたのだろうかと考えていました。



 いくらクリエイティブな仕事だとしても、趣味を超えてお金と引き換えにする以上、楽しいより苦しいことが多いの常だから、きっと仲間とわいわいお金なんて気にせず作っていたイデオンの頃が滝沢さん一番輝いていたに違い無い....
posted by lain at 07:05北海道 ☔Comment(0)雑記