死人に口有り、死体置き場でセラピーを「死と彼女とぼく イキル」川口まどか/ぶんか社

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 とある病院の事務員として働く”時野ゆかり”
彼女は幼い頃から死者の姿を視ることができる能力を持っていた
同じく、死者の声を聴き、動植物と会話できる能力を持つ”松実優作”
数々の死者と対峙してきたふたりの背後で、再び大きな闇が蠢き始める。





いわゆる心霊物でありますが、何が面白いって、ちゃんと霊を人間として扱い成仏出来るように説得し出すと言うこと。

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いきなり強烈な呪文やら、法具やらで大雑把に祓ったりなどせず、飲めるわけが無いコーヒーを出してじっくり霊達の話を聴き、成仏する為には何をどうしたら良いのか説教までする主人公達は、霊専門のカウンセラーのようにも見えて来ます。

霊達の背負う苦しみは、今の日本が切実に抱えている社会問題そのものであるし、恐ろしいとか不気味とか思う以上に彼らを身近に感じ、明日は我が身かと考えさせられてしまう。





ただ”生きたい”がために傷つけ合う現世では、いつも弱い者から順に弾き飛ばされます。だから、自分の死に納得が行かず霊となって漂う者達は、弱者の代弁者とも言える存在なのかもしれない。だが両親に殺されたというのに、死しても尚、健気な霊もいれば、自分勝手に生きた挙句身を滅ぼし反省の”は”の字も見えなくなっている霊だっているわけで、一方的に"弱者=被害者"という物言いは出来ない。川口さんはそういった道理もちゃんと理解している人だから気に入ったのかもしれない。

二人の主役の他に、中盤からは第三の霊能力者の物語も始まり、いよいよ本当に怖いには誰?”生きる”とはなんぞ?と言う内容にもなって行くから、ロメロ映画のようなテーマ性も持ち合わせているように思います。




川口さんの漫画は、ほとんど読んだことが無くて、かれこれ20年くらい前に数冊読んだ記憶があるだけ。本作は人気シリーズの続編ではあったものの、元のシリーズを知らずとも楽しめて良かった。これを機会に最初のシリーズから読みたくなりました。

いつもながら読みたい読みたいが増えてばかりな僕なので、死んだら間違いなく化けて出ることでしょうな...

  フワーリ  △
    ( ´ ・ω・)<モットヨマセロ〜
     (  ∪∪
     )ノ
 <⌒/ヽ-、__
/<_/____/

posted by lain at 07:23北海道 ☔Comment(0)漫画