今年のMotoGPは一味違うっ

♪盗んだバイクで走りだす〜

と歌っていた尾崎豊が亡くなった日、だからでも無いけれどMotoGPの話。昨夜録画しておいた第3戦アルゼンチンGPを観ていたら、久しぶりにMotoGP熱が高まってしまったから。

固めのリアタイヤ選びが功を奏し、終盤自分の前へ出たロッシに負けたくないと食い下がるマルケスの負けん気が熱い




前年、前々年と、マルク・マルケスという若い才能が勢いに乗って駆け抜けたMotoGP。それはそれで盛り上がり、結果引き立て役に終わっても、他のライダー達だって頑張っていた。

しかし、頑張るだけでは観客は不満である。圧倒的に強いライダーとマシンの存在は、レースにおいて一番肝心なスリルを奪ってしまうからだ。大した抜き合いらしい抜き合いも無いまま、ほとんどの場合独走で1位が決まるF1と違い、最後の最後まで競り合いが楽しめることこそ2輪の醍醐味であるし、独走ばかりでは興醒めというもの。


まあマルケスはストーナーやロレンソと違い、競り合いを楽しんでいる部分があるし、トラブルが意外と起き易いライダーだから、自作自演とも言える盛り上がりは2013、2014と確かにあった気はする。だが今年ほどの面白さは無かったのではなかろうか?

前年度成績の良かったワークスチームへの制限、その他のチームへの優遇処置(タイヤチョイスや搭載燃料量等)により、予選で団子状態になることが増えたこと。久しぶりにSUZUKIが帰って来たこと。ドゥカティのパッケージが優勝も狙えるレベルであったこと。そしてバレンティーノ・ロッシが全盛期を彷彿とさせる速さで若さをねじ伏せていること。これらは全て今年のMotoGPだから味わえていることです。

ワークスチーム側としては苦しいルールかもしれませんが、弱小チームや、そこに在籍するライダーにとっては、非常にモチベーションが上がる状況が出来つつあって、見る側としても先が読めないことが実に楽しい。



ロッシ贔屓であるから、最高の年だと感じているんでしょ?そう言われるかもしれないが、そりゃ同学年の中年が若い子相手に頑張ってたら、誰でも嬉しくなっちゃうでしょw

出来ればロッシがこのまま絶妙なタイヤ選びでランキングトップを維持して行って貰って、6期ぶりのチャンピオンになって貰いたいけれど、ここ数年のHONDA対YAMAHAの構図をぶち壊す乱戦が楽しめるならもっと嬉しいかもしれない。サマーブレイクまでにどんな状況になっているか考えだすとわくわくする。




贅沢を言えば、最高峰クラスで日本人ライダーが勝てるマシンにレギュラー参戦出来たら言うこと無しである。中途半端にダニ・ペドロサの代役で青山博一がHONDAに乗っているのを観ていると、尚更そう思ってしまう。

ある程度実力のあるライダーでも、不景気で良いスポンサーを連れて行けないのもあるだろうし、ヨーロッパと比べて圧倒的にバイクに乗れる時間が少ない環境の悪さが若手の成長を妨げていて、そう簡単にMotoGPの世界へ日本人が上がって行けないのが実情。三社も日本企業がマシンを出していると言うのに、全然日本人が乗れないと言うのは寂しい限り。

いつか最高峰クラスで世界最速と歌われるような日本人ライダーが現れたら、もっとMotoGPの人気も上がるんでしょうねあせあせ(飛び散る汗)