僕がスタートレックを初めて観たのはいつだっただろう?
子供の頃、地元のテレビ局で日曜のお昼帯に再放送していたのを時々観ていた記憶はあるが定かではない。
ただ、ぴっちりした変な服を着た人達の中に、何故か耳が尖っていて前髪が切り揃えてある特徴的なおじさんが居たと言うことと、転送装置が妙に怖かったのを良く覚えています。
子供の頃凄く怖かったのがスタートレックの転送装置。量子レベルまで人間を分解して再構築するというのだが元になった人間がそのまま、そこに移動したということを本人が正確に確認できないのだ。ただ同じ記憶を有していて、自分は転送されたと信じているだけかもしれないと思うと怖くて仕方なかった。
— 葉月 瞬 (@i_lain_i) 2014, 10月 29
それから何十年もの間、僕とスタートレックには全く接点がありませんでした。
本気でスタートレックシリーズを観出したのも社会人になってからです。しかも宇宙大作戦ではなく”新スタートレック”でハマりました。カークじゃなくピカード艦長ですw
人類が精神面で成熟し一つにまとまったことで、興味が外宇宙への平和的探査へと向かったと言う夢のような設定で、未開の地を訪れたり様々な種族との調整役を仰せつかったりと、何度となく困難に見舞われながらも個性的な登場人物達の知恵と勇気で乗り切ってゆくスタイルが実に面白かった。
だから、それほどスポックと言う登場人物に思いいれがあるかと言うと、それほどでも無いのだけれど、新しく作られたスタートレックの劇場版新シリーズに未来から来た老スポック役をレナード・ニモイさんが演じていたのは実に味わい深くて良かった。映画監督に引退の二文字はなく生涯現役なものだと良く言われていますが、役者と言うのもそうなのでしょうね。ドラマ「フリンジ」でもニモイさんらしいなんとも言えない風情で”ウィリアム・ベル”を演じていて素晴らしかったです。
映画版の新シリーズは実に好調で大人気でしたし、僕も普通に楽しみました。でもテレビシリーズは長い間続編は作られていません。
既に下地が出来上がってしまっているスタートレックシリーズの続編を、まともに作ったところで新鮮さは無いのでしょうが、星々を旅しながら宇宙の神秘を紐解くストーリーをじっくり描くには映画版だけでは尺が足りません。現在三作目の製作が準備されている新劇場版シリーズをまとめているJ・J・エイブラムスにいっそテレビシリーズもお願いしたら良いような気がします。
役者人生のほとんどをスポックに捧げたレナード・ニモイさんのためにも、新たに燃え上がったスター・ トレックの火を絶やさないようにしてゆきたいですね....
Goodbye Spock
Goodbye Leonard...