何もかも失った時、やっと自分に必要な物が分かるものなのかもね...「ブレイキング・バッド」海外ドラマ

 もしも、自分が余命僅かであると宣告されたら?


 いつもの生活を、ただその時が訪れるまで繰り返す?

 もしくは最後まで「医療」という傲慢な希望に縋りつくかな?

 それとも、一念発起して新しい生き方を始めるだろうか?




 「ブレイキング・バッド」は、それら全てを叶えようとして、全てを失ってしまった男の物語でした....


 公式サイト第1話無料配布先→ http://www.breakingbad.jp/watch.php




 もう兎に角、真面目人間”ウォルター・ホワイト”の化けの皮が徐々に外れてゆく様から目が離せなくなるドラマで、末期の肺癌だと宣告されてから、「家族」のために俺は手段<ドラッグ製造>を選ばず金を稼いでいるのだと、周囲に対してだけではなく自分にまで言い訳をし続け、都合良く世界を捻じ曲げた結果、自分に関わる人々全部を道連れにしてしまうことになるのが見てて凄く辛かった。 ただ、シーズンを重ねるごとに、本当のクソ野郎になってしまうウォルターではあるのですが、家族にバレないように嘘に嘘を塗り重ねていることへ一応自責の念を見せたりするから、なんとも言えずやり切れない想いでいっぱいになるんです。

 僕ら視聴者のこんなやり切れない想いを一番代弁してくれていたのが、彼の相棒であるジェシーでした。何度も何度も嘘をつかれ、殴り合いの喧嘩だって茶飯事だったのに、人生をボロボロにされても心の底ではウォルターのことを信頼し、気遣う素振りまで見せるジェシー。愚か者のジャンキーではあるけれど、優しい良い子でした。 流石に終盤はウォルターに愛想を尽かせていましたが、最終回での二人の不器用な別れ方を見た限りでは、やっぱり二人は切っても切れない何かで強く繋がっていたんだなぁと、感慨深かったです.... 

 パンツ一丁のウォルターと、ヘマしてばっかりなジェシーの二人で馬鹿やってたあの頃は楽しかったなぁ.......




 シーズン5のラストまで、基本やっていることは同じなブレイキング・バッド。ウォルター達が順調に悪事を働いていると、何処からともなく綻びが生まれ一悶着起き、一つまた一つと彼らが業を積み重ねてしまうというパターンでしたが、見境が無くなってゆくウォルターの八方塞がりな人生を彩る要素が満載で(ブラックユーモアや、生々しい家族との葛藤など)飽きることは無かったです。冒頭に意味ありげな映像を流し、それがどうエピソードに絡むのか、後々分かって来るような構成にしてみたり、その回の山場を更に印象付けるような「音」をエンドロールにサンプリングしていた(その回で印象的な幕切れを迎えた男の孫娘が乗っていたブランコの軋む音を利用したりしていた)のも上手くて、演出面でもまんまと乗せられました。いやぁ久々イッキ見したくて仕方なくなる良いドラマでありました。ご馳走様ですo┐ペコリ 




 僕は彼みたいに過激な選択はしないと思いますが、もしも逃れようのない死期が間近に迫ったとしたら、羽目の一つや二つ平気で外すことでしょう。


 とりあえず、昔好きだったあの子(いっぱいいるけど....)に告白して、僕のDTを進呈でもしようかな....ボソ






 公式サイト  http://www.breakingbad.jp

嫌な思い出が蘇った.... 「箪笥 (原題:장화, 홍련(薔花, 紅蓮))」キム・ジウン(監督)/2003年/韓国




 父親が再婚し、一時期家を離れていた姉妹が、父と継母の住む家での生活を始めるものの、気の弱い妹へ執拗に折檻する継母との確執が深まり、後戻り出来ないほどの事態になって行くと言う内容で、タイトルにある「箪笥」とは、継母が子供を箪笥に閉じ込めるシーンがあるからでした。

 本当はもう一つこの映画の和製タイトルが「箪笥」であるネタバレな理由があるけれど、この際どうでも良いのかもしれない。どうせあまり構成が上手い作品ではありませんし、心の病を利用したミスリード展開も今じゃ手垢まみれで使い古されてしまった感があるので。

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※冒頭の黒髪貞子っぽい登場シーンも定番になってしまった....




 そんなことよりも、何処の国でも子供を閉じ込める折檻と言うのはやるものなんだというのが引っ掛かりました。かくいう僕も、小さい頃母に閉じ込められたことがありまして、僕の場合は地下室だったのですが、自分の力では扉が重くて開くことが出来ないし、真っ暗で冷んやりした狭い場所に閉じ込められると不安でいっぱいになり泣き喚いていたような気がします。

 今思えば、他の教育的指導方法があるんじゃなかろうか?と思わなくも無いですが、留守がちで家族にとって大事な瞬間に家に居ない父に代わり、僕を含めた3人の子供の面倒を見ていたあの頃の母は、間違いなく精神的に追い詰められた状態だったに違いありません。閉じ込められた話しとは変わりますが、母がストレス解消のため自家製酒を飲み出すと、僕ら姉弟は戦々恐々としていたりもしましたね....怒りながら暴れるんですよ......ボソ




 そんな経験もあるので、この映画の折檻シーンは凄く嫌でした。本気で嫌だと思える映像になっていることだけが、この作品の良さに思えるのは寂しい話ではありますが、公開当時23歳前後だった”イム・スジョン”の少女役はハマり役で良かったかもしれない。どう見ても23歳には見えませんでしたからw

 思春期の子供の役所なのだから、当然子供を配置したい。でも、子供の演技力にはどうしても深みが足りない。そんな需要に応えられるスジョンのような童顔役者は貴重な存在だと思います。彼女より10歳近く若かったムン・グニョンの演技もなかなか良かったですけど、もう兎に角この二人がちゃんと姉妹に見えたことが凄いですよ....



 原作からかなり改変したせいか、ホラー要素が中途半端になってしまったことが実に勿体無い。こういうドロドロしたストーリー好きなので尚更そう思いました(´・ω・`)






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posted by lain at 00:07北海道 ☔Comment(0)映画