小田サンタに何があったのか?「クリスマスの約束 2014」小田和正/TBS

 毎年クリスマスは特別なことはせず、せいぜい買ったり貰ったりしたケーキを食べるだけなのですが、小田和正プレゼンツの「クリスマスの約束」だけは絶対欠かさず観ようと心に誓っています。



 毎年小田さんが一緒に歌いたい人を招待して歌を披露するこの番組、始まった当初(2001年)は招待したアーティストが誰一人参加してくれず、小田さんがぼっちで寂しく曲を歌ったものですが、3年目からは順調にゲストが集まるようになり、2009年には33人、2011年にはなんと41人にのぼるゲストが参加してくれるほど認知度が高まり、公開収録の観覧希望者の倍率も何十倍にも及ぶクリスマスの恒例行事になりました。

 なんと言っても小田さんの声で生まれ変わる名曲の数々が最高なんです。佐藤竹善さんや徳永英明さんのカバーアルバムと同じく、まるで持ち歌のように歌ってみせる小田さんのおかげで、あまり知らなかった若いアーティストの良さを知ったり、ベテラン歌手の凄さを再認識することも出来ました。まさに音楽と音楽を繋ぐことで、人と人とを繋いでゆこうというクリスマスの約束のコンセプトが見事にハマっていたのです。



 ところが、今年はどうやら歯車が噛み合わなかったのか、観覧者応募を中止した挙句、スタッフを前にして2曲だけを披露するという異例の事態。番宣には総集編とは書かれていないし、ゲストの名も大勢記載されていたため、時折小田さんのコメンタリーが入る総集編と、冒頭と締めにだけ今年の新録が挿入されるあっさりした形式に肩透かしを食らった人々が多かったようだ。

 ファンにとって必ずしも望ましい形の放送にはならなかったわけですが、それは小田さんも同じだったと思います。理由はよく分かりませんが、断腸の思いで放送に踏み切ったことでしょう。今まで小田さんがコツコツと積み重ねて来た信頼があってこその喪失感でもありますし、元より小田さんの感傷と心中覚悟な番組ですから、小田さんをそれほど好きじゃない人、某ディズニー・アニメの主題歌だけを期待した、にわかクリスマスの約束好きさんには、申し訳ないが、ご不満な想い共々お引取り願うしかありません。


 それに、僕は昨晩失った何か以上に、13年間受け取って来た想いの重さにこそ価値を感じました

 孤独であるがゆえに大勢の想いを背負うことになった2001、2002。

 自分の想いに新旧アーティストが初めて歌声で答えてくれた2003。

 大勢で一曲一曲を大事に歌う意味と真っ向から向き合って、ひとつの答えに到達した2009。

 必ず毎年なにかしらのテーマを模索して進んで来た今までのクリスマスの約束。ファンやテレビ局の要望が高くなっていたなか、小田さんは本当によくやって来たものだと思いました。


 今回の総集編構成が、小田さんの体調の問題か、テレビ局側、そしてゲストアーティストとの折り合いが上手く行かなかった結果なのかは本当に分かりませんが、修復不可能な人間関係のもつれ、または深刻な体調不良だった場合、次の放送は絶対に無いことでしょう。こんな不完全燃焼で終わらせるのは心底勿体無いですし、我が儘を承知でお願いするなら、是非とも最後に小田さんだけの約束に回帰しての幕引きとしていただけたら幸いです。

 ついでに出来ることなら、これまでのように何故このような形を取らざる得なかったのか、その辺りの背景を来年のクリスマスにボヤいて欲しいですね。

 では、また来年.....☆

ベリ〜クルシミマ〜ス....「レア・エクスポーツ ~囚われのサンタクロース~」2010年/フィンランド/映画

メリークリスマス!!


良い子のみんなはプレゼントをサンタさんから貰ったかな?


おじさんは悪い子だから何も貰えなかったよ♡(ゝω・)v




はて?今時の親は子供にサンタさんは実在して、良い子にしてたらプレゼントをくれると教えているのだろうか?それとも初めから「クリスマス何が欲しい?」と、ズバリ聞いているのかな?

うちの姉弟の中で唯一子を設けている姉は後者で、子供たちとっては完全に親におねだりする日になってます。まあ、おかしな空想を膨らませたまま大人になっても、良いことなんて一つも無いと思いますけど、少し寂しい気もします。サンタさんが居ないと断定するより、居ると仮定した方が楽しい子供時代を過ごせますよね?



 親の都合で居たり居なかったりするサンタさんですが、今ではお金の都合で居ることになっている場所があります。じ〜っと地図を眺めていると、サンタがプレゼントを入れてくれる靴下に見えないでも無いフィンランドにある”サンタクロース村”のことです。

そこには、およそ希少価値を感じさせない量のサンタが歩き周っているそうだけど、一緒に写真を撮るだけでお金がかかるそうな。サンタグッズにレストラン、トナカイが引くソリに乗るのだって勿論有料だ。日頃叶わない望みをにっこりゼロ円で叶えてくれるのがサンタさんな気がするんですけど、結局金次第という足元を見たサービス精神にはガッカリします。

 いつの間にか資本主義の方便に名前を悪用されているサンタさん。もしも本物が何処かに居たとしたら、場末のBARで苦々しい表情を浮かべ呑んだくれていることでしょうな。こんなはずじゃ無かったと.....




フィンランドの人たちは、サンタ文化をそんな嘆かわしい物にしてしまった同胞達についてどう思っているのだろう?

ある種、その疑問に答えているのがこの映画だったかもしれない。



『ピエタリ(オンニ・トンミラ)は、トナカイ猟と解体販売で生計を立ている父(ヨルマ・トンミラ)とフィンランド北方の町で暮らしている。人里離れたその場所ではある企業の指揮のもと、その昔封印されたという本物のサンタクロースの発掘作業が行われていた。そしてクリスマスイブ当日、地元の子どもたちが次々と失踪(しっそう)するという事件が起きる。』
by.Yahoo JAPAN




サンタを"なまはげ"のように悪い子をお仕置きをする存在として扱っている本作。表層だけを捉えると、本当にクソ映画で理解に苦しみます。親子の絆や、化け物相手の形成逆転な爽快さ、そのいずれも半端で娯楽映画としてはB級にも達していないし、何故そうなるのか分からない登場人物達の言動や行動一つ一つに小首を傾げてしまうのです。

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※主人公の子供だけがサンタの伝説を本で知っている
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※まるで悪魔のような姿で悪い子を折檻するサンタの図....



しかし、フィンランドのサンタクロース村に代表される現代のサンタの有り様に着目してゆくと、伝統的な生活を近代化により失い、喰うに困ってサンタ本来の姿を穢してでも子供達の夢を金に換える生き方を選んでしまったことへの痛烈な内情非難や、そんなサンタを嬉々として受け入れている人々への風刺であることが見えて来て、なかなかに挑戦的な試みの映画だったのだと分かり、とんでも無いエンディングにもじわじわ来る物がありました。

ただ、そのせっかくの試みも、上手く噛み合っていないというか、役者や絵作りがショボ過ぎましたね。サンタを護る妖精とされる白ひげのおっさん達が、全裸で走り出した時のモザイク処理なんてどうしようかと思いましたし....


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ズンズンズンっ
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ここまで揃うと壮観である....
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そりゃ開いた口も塞がらないよねw





ね?こうした大人の都合も含めてクリスマスなのだと、子供に教えたって面白くもなんとも無いでしょ?

やっぱり子供の頃は、優しいヒゲのおじさんが靴下にプレゼントを入れてくれるのを信じさせたくなりますな♪


ο  ゜  ο 。  ο  ゜  ο 。
∩ .∩
ο ゜.い_cノ/ ̄>O  ο
.c/・ ・(ニニニ)△△  ゜
゜ο."").(・ω・`)[∥] 。 ゚
O┳Oノ)=[ ̄てノ ̄ ̄] ο .
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posted by lain at 07:17北海道 ☔Comment(0)映画

お一人様推奨クリスマス映画「ホーム・アローン5」

今年もまた、恋人居ない勢への風当たりが強い日がやって参りました。そう今日はクリスマスイブ。

3度目の午年を迎えた男としては、勿論とうにサンタさんと縁が切れているし、家族と和気藹々という柄でも無い。だいたい25日と言ったって、普通に平日なうえ年末だから仕事仕事で大忙し。最早僕の中でのクリスマスは死に体です....



とはいえ、子供の頃はクリスマスが待ち遠しかった。日頃値段の高い物を買って貰えないのに、誕生日とクリスマスだけは特別に我が儘を聴いて貰えましたから。あのクリスマスの特別そわそわした雰囲気が、大人になっても好きだという人の気持ちも分からないでもない。

だが、心貧しき大人になった今は、幸せそうに余所の国のお祝い事を楽しむ人々の笑顔を破壊したい願望を心に抱えている。毎度子供だけで留守番をしている家に泥棒が入る「ホーム・アローン」にしても、見事泥棒を撃退して退ける子供の活躍に爽快感を覚えるより、ドジでマヌケでズタボロになってしまう泥棒達に同情してしまいます。

「おい、どうせ弱い者から吸い上げた金で生活してるんだから、少しくらい手加減してやれよ」

なんて思ってしまうのだ。




なにせホームアローンは1作目からえげつなかった。ドアノブに電流を流したり、頭頂部をバーナーで焼き尽くすは、そりゃ誰でも放心してしまうだろうという所業を最高の笑顔で施す主人公が強烈でした。これで死者が出ないのは、聖なる夜の御業としか思え無かったものです。






 とはいえ、地元アメリカだけではなく、日本でも大ヒットしたホーム・アローン。それはひとえに主役のクソ生意気な子供を演じたマコーレー・カルキンの豊かな表情のお陰であり、更に言うと悪役、家族、脇役に至るまでキャラが実に立っていたからこそでした。


カルキンが出演した2作品の後、3、4とホーム・アローンが作られましたが、やっぱり配役のトーンダウンは否めず、懲りずに観てみた今回の5まで来ると、TVドラマ級の小粒さでした。

アメリカでは普通のそれなりに裕福な4人家族が、曰くありげな家に引っ越して来て、主人公の男の子が親の不在の間に入り込もうとした泥棒を撃退するいつものパターンが5でも展開されたのですが、撮り方が悪いのか演技が悪いのか、非常にお遊戯っぽくて苦笑い。

なんにしても配役は最悪であります。主役の男の子は少し年齢が高すぎるし、彼の姉役であるジョデル・フェルランドは無駄に色っぽい。滑稽な父親の薄ら笑いは性犯罪者に見えてしまうし、母親は..(以下略

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※近所の子供役の子の方が笑顔が可愛かった
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※お姉ちゃん出る映画間違えた感じ



とりあえず泥棒連中だけはそれなりの基準に達している役者を用意しているものの正直生殺し状態で、売りであるピタゴラスイッチ的撃退方法のディティールが中途半端だから滑ったお笑い芸人みたいになってました。
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※お勤めご苦労様...



唯一面白いと思ったのは、主人公の子供がネットゲームの友達(引き篭もりのオッさん)とあれこれ会話する要素。これが今時のバラバラ家族らしい話で、家族以上に知らない誰かが親身になってくれるという生々しさがありました。

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泥棒が入ったことを聞かされた中年ゲーマーは、非合法なやり方で主人公の両親に電話するものの、誘拐したのだと誤解され自宅にスワットを呼ばれ、何故かアメフトでも観戦するみたいに主人公が仕掛けたWEBカメラの映像を一緒にくつろぎつつ見出す辺り馬鹿過ぎて笑ってしまったw

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※ゲームしてたら警官が踏み込んで来たとか実際に起きてるからアメリカ怖いw



一件落着後、ムンクの叫びを知らない子供達の前で両親が真似て見せるシーンがあったけれど、それがまるでホームアローンシリーズとりわけマコーレー・カルキンの叫び姿を知らないの?と言いたげで、なんとも言えない空気にされてしまったのも微妙でした。

あなたたちがやると自虐というか、バカにしてるみたいにしか見えないじゃ無いですか…

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もはやなんでシリーズを続けているのかよく分からない時代劇とでもいうべきホームアローン。「おいまたかよっ!」と言われても、カルキンの残した残像を追って、その時代時代を反映させた続編がこれからも作られてゆくのかもしれませんね。

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posted by lain at 21:19北海道 ☔Comment(0)映画