2014年のアニメ界隈を私的に振り返る。

 今日は大晦日。紅白だの笑ってはいけないだのを見ながら年越しする人も多いことでしょうなぁ。

 今年は色々あった(主に悪い面で)けれど、終わってみれば私生活には変化の無いアニメ漬けの1年でした。1シーズンで放送されるアニメをいくら振い落としても、1週間当たりのアニメ視聴数が30本ほどあるため、ブログをチェックしないと今年観たアニメのタイトルを思い出せないくらいどっぷり浸かっていました....



 さて、今年はどんな作品が記憶に残っただろうか?

 いつも通り露出度の高い美少女やイケメンの腐ればかり強調し、肝心の中身<ストーリー>は深そうで、まったく深く無くて、結局キャラ見が目的の作品が多かったかもしれない。「鬼灯の冷徹」「ばらかもん」「月刊少女 野崎くん」「繰繰れ!コックリさん」のようにセンスの良いギャグアニメばかりならキャラ見も良いと思うんですけど、ただボンヤリとした可愛い、格好良いだと、インパクトに欠けるため直ぐ忘れてしまいます。

 美少女を扱うにしても、「ニセコイ」「棺姫のチャイカ」「ラブライブ」のように奇抜さと王道をバランスよく配分したものが望ましい。アイディア自体が面白くても、「ノーゲーム・ノーライフ」「魔法科高校の劣等生」「彼女がフラグをおられたら」のように、世界観に無理があったり、机上の空論ばかりで賢しさが鼻に付いてしまう感じだと、実に勿体無いことになってしまいます。お色気ばかりの阿保アニメにしたって「健全ロボダイミダラー」の振り切れた幼稚さや、「魔弾の王と戦姫」のように戦記物として観れる要素があるだけでかなり面白みが増します。


 ダイミダラーといえば、今年は巨大ロボット物が多い年でもありましたね。去年印象に残ったロボットアニメが「ヴァルヴレイヴ」「翠星のガルガンティア」「マジェスティックプリンス」の三本であったのに対し、今年は「バディ・コンプレックス」「風雲維新ダイショーグン」「健全ロボダイミダラー」「キャプテン・アース」「シドニアの騎士」「アルドノア・ゼロ」「Gのレコンギスタ」等、7本もの作品が名を連ねました。 少々無理があったり、終わり方が微妙な作品もありましたが、内容の濃い物が多くて豊作だったと思います。

 富野監督の「Gのレコンギスタ」は、今時アニメに風穴を開けるだけのバイタリティに満ちていたし、漫画版に負けないどころか、逆に超えている部分さえあった「シドニアの騎士」は次シーズンが待ち遠しい。そしておそらく今年一番のオリジナルロボットアニメであろう「アルドノア・ゼロ」に至っては、久しぶりにメカの描写とドラマ性が噛み合った名作の風情を感じて興奮しました。なによりセリフに違和感を感じさせない辺りが貴重。年明け早々、あの衝撃のラストの続きが観れるとは2015年は幸先が良いです♪



『セリフ』

 今年一番頭を捻ったのは、無駄にロリロリな露出の多い美少女や、目的と手段をすり替えた無茶な脚本でもなく、一方通行な独り言の自己完結的なセリフの数々でした。厨二病作品が多いから当然といえば当然かもしれないのですが、せっかく本格的なシナリオのストーリーでも、会話のキャッチボールが出来ていないために、個々のキャラクターとして分けて見ることが出来なくなってしまうのが嫌でした。顔も声も違うのに、同じ1人の人間の意図で全てが回っているのが丸分かりだと、キャラの個性が死んでゆくんです。これが小説として読むのであれば、実はしっくり来たりするんですけど、アニメのように第三者が声を担当する場合になると、違和感になってしまうんですよね。

 ノベル畑の人が脚本を書くことが増えたのが原因なんでしょうか?それとも昔のように声優さんがこのセリフはこうした方が良いんじゃないでしょうか?と、進言する場面が減っているからでしょうか?どちらにせよ、お互いの仕事にあまり介入しないクリエーターが増えているのかもしれませんね。意見をぶつけ合う方がブラッシュアップされて作品も洗練されてゆく気がしますが....




 そんなネガティブな面ばかりに気を取られる中、1期2期という分割2クールアニメが当たり前の時代に、今季の秋アニメは元々2クールを予定している作品が多かったのは良かったかもしれません。次々と自社の漫画のCM目的でアニメを作っている白泉社にしても、「暁のヨナ」に本腰を入れてくれてるし、「四月は君の嘘」「寄生獣」「SHIROBAKO」等、人間ドラマが見所の作品が軒並み2クール以上なのが嬉しい。せっかくの世界観やキャラを、ただ消費するのではなく、しっかりと命有る存在として扱ってくれると、観る側の思い入れも強まりますよね。

 白泉社だけではなく、あらゆるジャンルの広告代わりになっているTVアニメ。そのためどうしても質より量になりがちではありますが、「selector spread WIXOSS」「神撃のバハムート GENESIS」「プリパラ」「妖怪ウォッチ」等々のタイアップ作品を観ていると、そんな中でも良い物にして行こうと頑張ってる人々の顔が浮かび、まだまだアニメ業界も捨てたものじゃないと思えて来ます。



 来年のアニメはどうなって行くのか?

 非効率な手描き物量の衰退と、無駄を省いた広告塔アニメの台東。変わりゆく業界に不安は隠せないけれど、期待も消せやしない。

 きっとまた「スペース☆ダンディ」や「残響のテロル」のようなオリジナルアニメが僕らのテレビを賑わせてくれるに違いありません。




 もうアニメは良いやっていう中年仲間達よ、まだアニメも捨てたもんじゃないぜd(。ゝ(ェ)・)


posted by lain at 10:14北海道 ☔Comment(0)アニメ

黄昏の科学者はブリーフ派「ブレイキング・バッド シーズン1」海外ドラマ

AMC
 いやはや参った。

 こんなに面白いものを長年見逃していただなんて勿体無い話でした。





 科学の教師ウォルターが、ズバリ重度の肺癌であることが分かり、家族と自分のために残された人生で何が出来るか悩んだあげく、薬物の製造販売に関わっていた教え子と組んで薬で一儲けしようとするものの、次々と問題が起きて泥沼にハマってゆくというストーリーなんですが、ウォルターが犯罪に手を染める理由が理由だし、銃も撃った事のない真面目な人間が自暴自棄になって怖いもの知らずな行動に走るのは、なんとも言えない爽快感がありました。

 科学の教師らしく科学の力でピンチを乗り切ってゆくのも新鮮だし、ウォルターと組むことになるジェシーの足の引っ張り具合も良い相棒っぷりで、余命幾ばくもない人の話だからウォルターと家族のシーンになると末期がんのネガティブさが痛いほど伝わって来る中、ほどよく笑えるブラックユーモアを彼等が提供してくれるのが絶妙でした。1話の冒頭での登場シーンなんて、事故ったキャンピングカーからパンツ一枚で飛び出して来ますからねっ!(しかもブリーフ)



 どんどん癌の治療で身体が言うことをきかなくなっていくウォルターと、ちょっと頭が悪いジャンキーだが根は悪い奴じゃないジェシーとの化学反応が、どんな物へと変容してゆくのか、およそ幸福な結末は想像出来ませんけど先が気になって仕方ない。

 少し笑えるザ・シールドを観てる感じがして面白い本作が、スーパードラマTVにて一挙放送中なので、お正月休みのうちに全部見てしまいたいです( ≡ 3 ≡)v


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見た目は子供、内容は大人向けっ「名探偵コナン 江戸川コナン失踪事件 〜史上最悪の2日間〜」

 コミックスの刊行は85巻を数え、1997年からは毎年欠かさず劇場長編まで上映している「名探偵コナン」には

 いい加減に終われよっ!と、いう声も大きくなってはいるものの、コナンらしさを失わない程度に裾野を広げ、同作家のキャラ怪盗キッドやルパン三世との強力コラボは勿論のこと、有名人を本人役として出演させるなど試行錯誤を繰り返しているから、なんだかんだ観てしまう上手さが有ります。

 ただ、僕的には流石に飽きたのか、テレビシリーズは10年位前から観るのを止め、劇場版は”銀翼の奇術師”辺りからたまにチェックする程度になっていました。白鳥警部役”塩沢兼人”さんの死や、毛利小五郎役”神谷明”さんの不可解な降板劇などで徐々に心が離れてしまったのも大きかった気がしますね。



 しかし、一昨日放送されたこのTVSPはなかなか新鮮でした。映画「鍵泥棒のメソッド」の後日談的な内容に、コナンくん達が絡んでゆくコラボが実に良かったです。鍵泥棒のメソッドらしさを感じるシーン演出の連続で、音楽の入れ方や謎解きの雰囲気もいつものコナンと違い、実に大人の名探偵コナンでした。実写寄りのシリアスさがあるので、灰原哀のような愛想の無いキャラがかなり際立っていたのと、コナンくんのしてやったり顔が数倍ゾクゾクしましたしね。

 古内一成さんのような、定番刑事物らしい脚本も良いですけど、”内田けんじ”さんの現代作家らしい計算された脚本構成をコナンに当てはめるのは新しくて面白かった。

 鍵泥棒のメソッドを知らない人や、子どもたちにはそれほど面白さが伝わらなかったかもしれないし、今度はコラボではない完全オリジナルの脚本としてコナンの為に書き下ろして欲しいですな (≡ ワ ≡ *)



 



posted by lain at 07:33北海道 ☔Comment(0)アニメ