宇宙を吐き出す唄い人「a brand new concert issue " m i n i m a " - ミニマ - Salyu × 小林武史 vol.2 add.」9/28 札幌 道新ホール/感想

いつもより少し遠目の駐車場から散歩するように道新ホールまで歩いた


あちこちで日曜を惜しむように、半ば灼けを起した喧騒が耳に届く


午後に降り始めた雨も上がって悪く無い気分



去年の安藤裕子さん以来の道新ビル8階


指定席だから焦らずに会場入り出来て行列並びの疲れも無い


これは実に中年としては嬉しい



今回のお目当ては勿論Salyu × 小林武史さん


どちらを見るのも初めて


初Salyuがこんな贅沢な組み合わせで、しかも10周年という大事な節目に立ち会って良いのだろうか?


と、少しだけ思った




彼女を最初に好きになったのはベタな話しで、大ヒットした「VALON」だった


歌声がのびやかで高音と低音の使い分けが印象的、一発で惚れた


歌のために生きている人


歌手とは彼女のような人のことを指す言葉だと思った




そして、あの頃そう感じたことが、間違っていなかったことを今夜味わえたのだ





手始めに彼女の原点と言えるLily Chou-Chou名義から「回復する傷」を歌い始める


歌詞が存在しないから、う〜とかあ〜とか抑揚の出来不出来だけでの勝負


この1曲目で観客を鷲掴みに出来ることこそ、Salyuの強みなのだろう


あの小さな身体の何処にあれだけのパワーが潜んでいるのか?


果てしない宇宙を感じるほどにパワフルかつ繊細


奥行きのある声はマイクの集音限界を超えていた





Salyuが凄いのは今まで聴いた楽曲で容易に想像出来ていたけれど、小林さんのピアノがまたすこぶる良い


自分自分せずSalyuを支えているのが実に分かる


この人が居るからこそ、アーティストは安心して歌に集中出来るのだろう


家庭人としては失格かもしれないけれど、音楽プロデューサーと

しては本当に凄い人だ




そんなことを考えているうちに、ラストの曲を迎えた


デビューから10年が経ち、また新たな気持ちで一歩を踏み出す、まさにSalyuの意思表明”Lighthouse”





『今日から新しく生まれて 今日から新しく生きていこうよ』



そう歌う彼女の声と表情からは、ずっと歌えることに対しての喜びが満ちていた



何度も感謝の言葉を口にする彼女は知っているのだ、どんなに歌唱力があっても独りでは為し得ないことを


独りの弱さを知る者は、本当の意味で強いな、と思った





2時間16曲


ピアノメインのじっくりライブ


初Salyuとしては充分過ぎる内容だった



ライブはやはり良い


天上人のように思っていたアーティストとの距離がグッと縮まるから


またいつか小林武史さんの前で伸び伸びと演じるように歌うSalyuを観たい



まだまだ聴きたいSalyuが僕の中で行列を為している


1707D68F-F3CC-4A3E-9455-01C41CBC8E3F.jpg
初のライブDVDで補完しようかしら?





セットリスト

1. 回復する傷(Lily Chou-Chou名義)
2. messenger
3. 悲しみを越えていく色
4. Dialogue
5. 光りの束
6. 行きたいところ
7. 旅人
8. 体温
9. 夜の海遠い出会いに
10. landmark
11. 希望という名の灯り(新曲)
12. アイニユケル
13. コルテオ ~行列~
14. to U
15. Lighthouse

アンコール

16. 風に乗る船




今後の日程

9/30 "響のホール” (福井県)
10/2 "BLUE LIVE" (広島県)
10/10〜11  ”Billboard Live TOKYO" (東京都)
10/13 "Billboard Live OSAKA (大阪)



公式HP http://www.salyu.jp/home.php
posted by lain at 23:55北海道 ☔Comment(0)音楽