榎戸キャプテン!僕らいったい何と戦っていたんですかっ!?...「キャプテン・アース」五十嵐卓哉(監督)/榎戸洋司(シリーズ構成)/BONES/2014年/感想

 多かれ少なかれ、創作物とは作り手の気持ちが表れます。

 美少女と乳繰り合ってみたいからモテモテな主人公を作ったり、自分の中のどす黒い破壊衝動を肯定するために、それらしいシチュエーションを構築したりもする。それが結果的にすこぶる面白い作品に繋がることも多いが、漠然とした違和感が邪魔して素直に楽しめない場合もあるかと思います。

 価値観を共有して貰いたいと作り手が強く考えるとき、本人にその意識が有ろうが無かろうが、詐欺まがいな一面が作品に反映されてしまうものなので、作り手の若干言い訳じみた自己正当化な方便に付き合うのも、創作物を楽しみうえでは避けて通れないものだと思うのですが、後付けが多過ぎるとなかなか付いてゆくのが大変ではありますw





 遊星歯車装置と名乗る異性体”キルトガング”の襲来を防ぐため、少年少女がロボットに乗り戦うと言うのがキャプテンアースの本筋でしたが、膨大なSF設定が案外強引な内容であったり、そのせっかく作った作品設定が終盤活きて来ないうえ、なんとなく察してちょーだいな感じで説明も淡泊なため、観る側にあまり伝わって来ませんでした。

 伏線を回収しないとか、投げっぱなしであるとか、そういう部分は観客が妄想する余地として有りだと思うんですけど、序盤せっかく異性体だのAIだのがSF的に盛り上げ、一枚岩じゃない人類側のゴタゴタで更に先が見えない面白さを煽ってくれていたのに、結局最後は愛だの友情だのと、気持ちのぶつかり合いばかりがクローズアップされてしまい、緊張感あるロボット物のテイストがどんどん失われていったのが残念で仕方有りません。かなりインパクターデザイン好きなんだけどなぁw わざわざゲートをくぐるたびに脚部、腕部、頭部と合体してゆく大袈裟な合体シーケンスも懐かしのロボットヒーローを匂わせてニヤリとしましたしね♪





 ロボットの活躍もそうですけど、地球人の生体エネルギーが目的である異性体の恐ろしさをもっと感じさせて欲しかったです。実際に彼等の本体が地球に到達したら、どんな未曾有の事態が待ち受けているのかがイマイチぴんと来なかったので....

 エヴァのセカンドインパクトのように、過去に一度彼等が到達したことがあったみたいな描写があった方が緊張感あったでしょうなぁ。



 しかし、トータルでは何処か物足りなさを感じたものの、データだけの存在らしいキルトガング達が活動に必要な条件が整うまで人間の姿で社会に紛れ生きた経験により人間としての生き方に未練を残しているように描かれているのが良かったですし、主人公達のご都合青春もなかなか居心地良く、孤独を抱えた子供達の大人に対する反発心を色んな角度から切り取ったアニメだと思って観れば、物凄く面白い作品だと思えなくもない。ついでに坂本真綾ファンとしてもやりたい放題でエロティックな役柄モコを堪能出来たのは大きかった。部分部分を切り取れば良いところは沢山あるのです。

 色んな側面を用意し過ぎて25話では短かった。そういうことかもしれませんね.....




(=ヮ=).。oOとりあえずヒロインのハナとピッツのベラボーな可愛さは間違い無く200%伝わったな.......♡

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posted by lain at 08:53北海道 ☔Comment(0)アニメ

週刊ジゴロ野崎くん(完)「月刊少女野崎くん」山崎みつえ(監督)/椿いづみ(原作)/動画工房/2014年/感想

 いやぁ今年の夏は野崎くんのおかげで実に気持ち良く笑いましたw

 最後の最後まで佐倉の気持ちに気付かない肩透かし野郎な野崎くん最高でしたよねww完全漫画脳だから生活全てを漫画のネタに変換してしまう漫画家の哀しい性に呆れてしまうwww

 今は淡い恋心でなんでも許せちゃう佐倉だけど、これから先何年もと一緒に居たら、いつか愛想尽かしてしまうんだろうなぁ.....

※このサブタイトル大好き♡



 現役高校生で少女漫画家である野崎くんと、その周囲の連中がドタバタと勘違いやら思い込みを繰広げる姿は、もの凄く滑稽で笑えました。周りの事はみんな良く見えてるのに、自分の事になった途端まるで分かって無い(分かりたく無い)のが凄くもどかしくて最高なんですよねwww

 ついつい周りに乗せられて強気な発言しちゃうけど直ぐ後悔しちゃうイケメン”みこりん”はギャルゲーのヒロイン級に可愛いし、愛情表現が小学生以下で自己中なのに歌声は天使過ぎる声楽部のローレライと、それに振り回される奇特なバスケ部員の組み合わせも美味しい。女なのに男に間違えられる美男子っぷりな”鹿島”くんと演劇部部長の良く分らない絆も実に屈折してて面白かった。

 とにかくどいつもこいつも勘違いしてばかりでお互い分かり合っていないようにしか見えないのに、何故か人間関係が成立していると言うのがとても心地良い。



 なんかこの焦れったい人間関係が永遠に続いて欲しいって思うほど絶妙なサジ加減なんです野崎くんの笑いのツボ。なんど肩透かしにあっても野崎くんらしさにまた惚れ直してしまうヒロイン佐倉と似た心境でついつい視聴者は観ちゃうのかもしれませんね。振り回されることが快感であるというか、ゴールしそうでしない綱渡り的なドキドキの持続が気持ち良いんだと思います。

 漫画業界のブラックユーモアもセンス良かったし、まだまだこの茶番劇が見たいから給料日来たら全巻原作コミック買うぞ♡




 もしかしたらすべて計算ずくなんじゃなかろうか?と感じてしまうほど本心が読み取り難くい野崎くん。実に天然ジゴロのズルイ男だな.......

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posted by lain at 21:27北海道 ☔Comment(0)アニメ

路地裏のカタルシス「東京喰種 トーキョーグール」/森田修平(監督)/スタジオぴえろ/2014年/感想

 夏のアニメ達がひとつ、またひとつと終焉を迎えてゆくのを見て、「そうか、やっぱり今年も夏が終わるんだ。」などとちょっぴりセンチな気分になりながら、秋分の日である今日は『東京喰種』の最終回から手始めにアニメの録画を消化してました。




 やっぱりと言うか当然というか、まったく完結ではなく、これからが本番と言うところで終わりでしたね。グールでも無く人間でも無い中途半端なカネキくんが覚醒する凄く良い最終回だったので、直ぐにでも次が見たくなりました。

 コミックの7巻辺りまでのエピソードということで、まだ13巻までしか出ていないコミックとの関係を考えても、直ぐに第二期とは行かなそうですね。まあ年4、5冊の良いペースでコミックが出ているから、そう遠く無い時期に再開するやもしれませんが。


 本作の何が良かったかって、人間の根底にある残虐性悪意拡大解釈して爆発させていることでしょう。現代社会、特に『都会』が産み出す負け組の烙印を押された人間の秘めた牙をグールと言う存在に内包し、「俺たちだって俺たちのルールで生きているんだ!」と、強いメッセージとして表現しているからこそついついつられて観てしまうのだと思います。

 まあ露悪趣味の傷の舐め合いでもあるかもしれないけれど.....




 ただ少し世の中の枠組みから外れただけで生きることが許されない現代で、本作のような代弁の仕方は大勢に指示されることでしょう。娯楽としても楽しいけれど、世相をよく表している凄い作品ですね東京喰種。いつも書店の平置きで表紙の美しさについ手に取るものの、そっと棚に戻して来たことを少し後悔してます。

 きっとこれから先のまとめ方が大変なことになってるんでしょうねぇ。こういうナィーブなところをえぐり取るような作品は、ハッピーエンドでもバットエンドでもファンの反感を買うものですしね。色んな意味で先が楽しみですw





 それにしても”凛として時雨”の中二風情最高だなOP♪

posted by lain at 21:59北海道 ☔Comment(0)アニメ