いっしょにたべるごはんはおいしい。「甘々と稲妻 1巻」/雨隠ギド/講談社/感想

 家族のドライな関係が透けて見えて来るような凄惨な事件が起きたばかりだったので、この本は凄く良かった....

つむぎちゃんが可愛くて可愛くて仕方なかったw



 奥さんを亡くしたばかりの”犬塚”は、まだまだ幼い一人娘"つむぎ"の世話に日々奮闘している高校教師。

 掃除したり洗濯したり、ちょっぴり愛娘に手伝ってもらったりしてお父さんは頑張っているのだが、どうしても食事周りが上手くいかない。だから冷凍物やコンビニの弁当など、作っている人の温もりが伝わらない食べ物ばかりを娘も自分もついつい食べてしまう。



 そんな生活も限界だと娘の様子を見て感じた彼は、泣きながら2人分の花見用手作り弁当を1人でたいらげていた少女が紹介してくれた彼女のお母さんがやっていると言う食べ物屋さんに無理矢理押し掛けるのだが、お店を切り盛りする肝心のお母さんがおらず、まったくの素人である少女が意地になってお米を炊き始める。

 先行きが不安だと思いつつ、おとうさんと一緒って意味で御飯食べるの久し振りねと口にする娘にドキリとさせられながら、知識ばかりが先行している少女の料理風景を見ているうちに亡くしてしまった妻を思い出してしまう彼だったが、炊きあがったただの白米をはち切れんばかりの笑みで口にする娘の一言で救われる。


「たべるとこみてて!!」

IMG_2762.jpg

 母親が忙しく留守がちな少女は、この親子にこれからも私と一緒にごはんを作って食べませんか?と声を掛けて来ます。始めは教え子とこんなに近い付き合いは良く無いと当然教師であるお父さんは困惑するわけなんですが、娘の喜ぶ顔が見たくて色んな料理に彼等は挑戦してゆくことになって行きます。

 刃物は持てないが母から教わった知識や味見に自信がある少女と、下手なりに一生懸命なお父さん。そして、そんな彼等に笑顔を呼び込む娘の天真爛漫が本当に良いです。「リューシカ・リューシカ」や「よつばと!」のような、大人が忘れがちな大事なことを子供が気付かせてくれる漫画にドキリとする年代に自分も差し掛かっているのだと痛感しますね。少しづつ先生のことを異性として意識し始める少女の存在も大きかったです。

IMG_2761.jpg


 父親は離婚で居なくなり、仕事が忙しい母親と過ごす時間がほとんど無くて寂しい日々を送っているという少女と、奥さんを亡くて困っている親娘と、利害関係がたまたま一致しただけではあるけれど、彼等の欲しているものは、とてもシンプルに人間に必要な物を教えてくれていると思いました。

 作ってくれた人の顔を近くで見ながら食べ、食べている人の嬉しそうな顔を作った人が見れると言うのは、原稿用紙何枚もの言葉で取り繕った想いより、ストレートに気持ちを伝えてくれて、大事な絆を育ててくれるんじゃないかと思うのです。




 色んなサインを出していたにも関わらず、一緒に過ごす時間を惜しんで最後には匙を投げ放置した、あの凄惨な事件を起こしてしまった女の子の親が、少しでもこの作品のお父さんくらい子供と良い時間を共有していれば、他所様の家庭を巻き込むことも無かったかもしれません。



 どんなに文化形態が変わろうとも、無関心では豊かな心を育むことは出来ず、人間性はネットでお手軽にDLしてインストールとは行きません。それと同時に、こんな美しい関係を完全に現実に当てはめるのも無茶な話です。

 でも、だからこそこうだったら良いなと思わずにいられないんですけどね......






 案外ちゃんと調理手順を描いているため、グルメ漫画という一面もある本作。心は満腹、胃袋は空腹に満たされること請け合いです(´┓`*)

posted by lain at 07:23北海道 ☔Comment(0)漫画

言葉を失うとはこのことだ....

 毎日、毎日、いつも通りに朝起きて仕事へ行き、帰ればダラダラとゲームをして、いつとも分らないまま眠りにつく生活を送っていると、だんだん現実感が実生活で薄らいでいくのが自分でも分かる。曜日感覚も妖しくなり、ちゃんと考え無いと今朝が何曜日で何日なのかさえ頭から出て来ない。

 ところが、そんな人生の周回軌道に乗ってぐるぐるふわふわしてる毎日をぶち壊すニュースが時折流れ出す。アメリカの同時多発テロ、宮城県沖地震、そして今なら佐世保の事件だ。女子高生が同級生を絞殺して遺体を切り刻み、バラバラにまでしようとしたというのだから、まさにリアルがフィクションを追い越した瞬間で、横面を出会い頭に平手されたような感覚を憶えた...



 こういうとき、不毛と分かっていても考えてしまうのが「何故?」

 考え無いようにしていてもついつい思い出してしまうから、少しネットで情報を見てみれば、どうやら昔からサインを出していた子供だったらしい。小学の頃にクラスの給食に塩素系の洗剤を入れたとか、小動物を解剖していただとか、極めつけは再婚した父親を金属バットでボコボコにしたなんて話もある。


 起こした騒動ひとつひとつを見ると、キチガイでしかないように思えるかもしれないが、単純にこの子がサイコパスであるからこんな事件が起きたとは到底思えない境遇にある子でもある。この子の家族というのが社会的立場が高めの公的な業種の人ばかりでガチガチに占められていることであるとか、母親が亡くなって半年ほどで再婚した父親であるとか、テレビのこちら側では分らない加害者の心に蓄積された闇の集大成がこの辛いニュースに繋がったように思えました。


 もしもこの子が貧乏だけど温かい家庭に産まれていれば、高校に入って初めての夏休みを友達と桜花していたのだろうか?

 それとも、今回と同じように周りの命を引き換えにして自らの生を実感していただろうか?

 どんな家庭に産まれても、本気で自分とぶつかってくれる人がひとりでも居なければ、どんな人間でもこんな事態を引き起こすのかもしれない。少しずつ蓄積され、限界を越えた時爆発する花粉症のように、いつか僕らも彼女のようなことを引き起こしてしまうのだろうか?

 こんな事件が起こると、自分の身を案じる人が多いが、自らが加害者になる可能性も考えた方が良いと僕は思います....




 10年前の事件から、少しでも環境を良くしようと活動して来た佐世保で再度起きたこの事件は、色んなルールや感情で子供達を一方的に守ろうとしたところで何も解決しないことを物語っていましたね。自分達があれこれと武装するのは、単純に真剣に子供と向き合う勇気が持てない大人の逃げでしか無いのだと久々に痛感しました。


 唯一の友達だったと言う女の子の命と精神を奪った加害者の女子高生は、この先どんな生をまっとうしてゆくのだろう...........
posted by lain at 07:17北海道 ☔雑記

久々にヘッドセット買うたった。「SoftBank SELECTION music piece WS52」

 iPhone5から外部接続端子がLightningコネクタに変わってしまい、職場と自宅で1本だけのケーブルでは不便で仕方無くなり、ついつい安いサードパーティのをLightningケーブルを買ったものの、1年も経たずに接触不良になり代わりのを買わなきゃな〜と思っていたところ、iPhoneでも地デジが観れちゃうSoftBank製「TV&バッテリー」の自主回収で、1万円分のポイントを貰っていた事を思い出し、SoftBankのオンラインショップでSoftBankマークのケーブルと、ついでにBluetoothのヘッドセットも買ってしまいました。



 IMG_2713.jpgIMG_2714.jpg


 コードは当然何の変哲もないコードなんですが、無駄にSoftBankマーク入って可笑しかったですw

 Bluetoothのヘッドセットの方は、音質は並みで、通常のBluetooth商品と違い、イヤホン部分に色々と集約されているため耳元がゴツいこともあり、耳が小さい人にはちょっと向かないような気もします。僕の場合、少しきつめだけど元から付いてるイヤピースでフィットしました。このフィット感のおかげで音漏れもあまりしていないようです。

 IMG_2716.JPG
IMG_2718.jpg

※USBで充電するのだけど、コードの抜き差しに注意しないと直ぐ壊してしまいそう。

IMG_2721.jpg

※付属のラバー製スタビライザーを取り付けないと、首を動かすたびイヤホンが抜けそうになります。



 あと、iPhoneの純正イヤホンとは少し違う操作ボタン設計がなされているので、慣れるまで誤操作したりもしました。純正ならばリモートボタン中央を二度ポポンと押すと曲送りだったのが、これだとボリュームボタンの+の方を長押しするようになっていたりします。少しボタンがゴツいのも操作し難いです。 それにBluetooth商品で1番気になる電池の保ちなんですが、ほぼ公式に公表されているスペックの通り連続再生だと5時間ほどで電池が切れ始め、Pi・Piと、間隔を置いて鳴るようです。

IMG_2726.PNG
※バッテリー残量がここに表示されます。


 純正イヤホンぽい操作性のヘッドセットが欲しかったですし、ヘッドセットに野暮ったい大きなコントロール部分が無いのもなかなか良さげなので、しばらくこれ使ってみようと思います。

 なによりタダで手に入ったことが大きい買い物でした'`,、('∀`) '`,、







posted by lain at 21:49北海道 ☔Comment(0)Apple