最新刊の前に短編で肩ならしなう♪「小説現代 2011年9月号」/小島てるみ 他/2011年/講談社/小説/雑誌/感想

 日夜様々な架空の世界を目の当たりにしている僕らオタクは、好きになった作り手に次から次へと新作を期待してしまう。


 しかしながら、作り手がそんな我が侭に付き合う必要など実際には無いのだ。作りたい物を作りたいように作ることこそ本当の意味でクリエイティブな物造りが出来るというものではなかろうか?


 無論毎年それなりの数を世に出してくれる作り手が絶対に駄目と言うわけでは無いけれど、久方振りに新作を披露して貰った時の喜びに比べたら、取るに足らない価値な気がします。


 焦らされた方がぐっと来るとか、やっぱマゾですかね?僕は....w




 そういう意味では、2008年に2作同時発刊でデビューした後6年も新刊が出なかった”小島てるみ”さんは最高に僕と相性が良い作家さんだと言えるでしょう。性を超越した幻惑的エロティズムが美しくも官能的であったり、神話のような壮大さで生き方を説いて読者の胸を締め付けたり、作品性においてもぞっこんであります(死語


 そんな”小島てるみ”さんがようやく先月末に新刊を出したとTwitterで知り、Macの前で狂喜乱舞していたわけですが、地元の書店には置いて無いのでAmazonで買うしか無く、また出張先に戻ることになってる僕は、まだしばし新作を読めそうにありません....



 しゃーないので、2011年の「小説現代 9月号」に小島てるみさんの短編『野獣女神』が載っていたのを読み直してみました。


スクリーンショット 2014-03-10 11.36.04.png



 獣に育てられた女の子が、狩人に連れられ人間として生活するようになり、狩られる側から狩る側へと生まれ変わって人間としての愛を知ってゆくものの、最後には狩られる側へと戻ってゆく感じが儚くも美しく、彼女が手にする苛烈な愛の幕引きがとても詩的で実に小島てるみさんらしい短編でした。


 ほんの8ページなんですけど、序盤の抽象的な文章表現にはぐいぐい引き込まれるし、彼女が愛され愛してしまった男との屈折した関係の一筋縄でいかないところなんかも凄く好きです。


 まだ「最後のプルチネッラ」と「ヘルマフロディテの体温」しか読んだことが無い方、特に神話ネタ満載のヘルマフロディテの体温が好きだった方にはオススメです♪小島てるみさんの作品以外にも、官能的な小説&イラスト特集が少ないながら組まれているので読み応え充分だと思いますよd(。ゝ(ェ)・)



スクリーンショット 2014-03-10 11.36.34.png



 小島てるみさんのブログ http://terumiojima.jugem.jp/






 関連過去記事




posted by lain at 11:41北海道 ☔Comment(0)小説

良いとこ半分。悪いとこ半分。「KILLZONE SHADOW FALL」/ゲリラゲームズ(Guerrilla Games)/ソニー/2014年/PS4/感想

 PS4のローンチタイトルとして、そしてソニー独占タイトルとしてお茶の間に降臨した「KILLZONE SHADOW FALL」ですが、正直首を捻る場面が多かったです。







 とにかくグラフィックは申し分無い美しさで架空の惑星の風景は絶景ですし、フレーム数が安定している分PS3やXbox360の世代でよく見られたFPSでのカメラを左右にパンさせた時のチラツキがかなり軽減されたように思います。そんな高水準のグラと比例してか、スタート直後のロード時間もそれなりに長めになってますけどねw


 僕はキルゾーン2の操作感やゲーム性に馴染めず放置を決め込んだユーザーなので、キルゾーンの世界設定がイマイチ分かっていないのですが、星間入植時代の泥沼な惑星間戦争の矢面に立たされることになる主人公が、実父を目の前で失った時に失っていた人間らしい心を取戻し戦争を止めようとする脚本が案外良かったです。


 シリーズ3作目から30年が経過しているという設定なので、本伝と直接繋がりが無いのもストーリーへの入り易さに繋がったと思います。操作性もキルゾーン2とは比べ物にならないくらい向上してましたしね。オブジェクトやドローンを使って様々なアクションが出来るのも悪く無い。




 とまあ概ね良いゲームではあるのですが、不満やらストレスが皆無というわけでも無いので、手放しに褒める気分になれないんですよね...


 プレイヤー自ら考えて道を切り開いてゆく遊び心地で攻略性が増しているのは良い気がしますが、パズル要素でも無いのに無駄に進行先が分かり難いレベルデザインになっていたり、デモシーンのテンポが微妙に悪くて尺が長い場面もあるし、バグのせいでチェックポイントから進めなくなりミッションを頭からやり直す羽目になったりと、作り込みの甘さというか悪さというか、フラストレーションを感じる部分も多々あるんです。ついでにノーマルでもCPU結構歯応えあってステルス要素も多く爽快感とは無縁なタイトルでした。





 正直これからPS4を購入しようと考えているライトゲーマーにはオススメしません。中古で買って難易度イージーで遊ぶくらいが丁度良いソフトかもしれませんなぁ。


 あと杉田智和はやっぱお堅い軍人役合わないっす。CoD:GHOSTSでも思ったけどww


 杉田さんは少々フランクで好い加減でデタラメな軍人の方がしっくり来ますわ (= ワ =*)










 関連過去記事


posted by lain at 09:53北海道 ☔Comment(0)ゲーム