そーいえば去年の秋アニメ視聴終了のお知らせ。

 今年も既に9日となり、歳取ると1日が1週間くらいに感じるものだなぁと思う今日この頃。そういや去年の秋アニメを振り返るのさえ、のんべんだらりんと忘れてたな〜と思ったとか思わないとか...



 見終わったときは、それなりに名残惜しい気分にさせてくれる作品が多かったような気がするのですが、過ぎ去ってしまうとあっさり、さっぱり、きっぱりと淡泊に忘れそうになってました。今回もキャラ萌えがメインに考えられた作品多かったですしね。キャラの可愛さだけが中心の作品は一瞬熱くなっても、また何処かで見たことのある可愛いキャラが出てる新作に目移りするだけなので、心に残るってほどじゃないですよね...

 じゃあ少しはキャラ以外が残った作品はなにかあっただろうか?...




 例えば「コッペリオン」はどうだ? 大人の事情があって、”放射能”という言葉を使えなくなったために、街を汚染している理由がボヤけてしまったうえ、どんどんただのお涙頂戴に加速してしまって、廃墟とそこに留まった者達の哀愁や、生体兵器として作られてしまった少女達+少年一人の物語がディスカウントされてしまった感が拭えず微妙...か。

 ならパンチラに気合い入ってた「夜桜四重奏 ~ハナノウタ~」ならどうよ?以前にアニメ化していたせいか、序盤イマイチ世界観の説明が無いため困惑したところもあったけど、奇抜な世界観に徐々に慣れてからは登場人物が愛おしくなっていったかもしれない。続きがあるならやって欲しいくらいw

 ただ、社会に馴染まない登校拒否児童達が寄り集まって自分達の町を作り好き勝手してるようなイメージが浮かんでしまう世界観なので、社会構造や住民達の生活描写が嘘っぽくて見えたのが残念。町を愛する女子高生町長が主役なのに肝心の町民を疎かにしてしまったのが惜しい。13話形式ではここまでが限界なのだろうか?....

 そういえばキャラ萌が中心のアニメの中でも「蒼き鋼のアルペジオ」はバランスの良い作品だったと思う。お得意の擬人化アニメかと思いきや、潜水艦と戦艦の戦闘シーンが非常に凝っており、艦隊同士の駆け引きは緊迫感があってキャラの可愛さがどーのこーのという不純な気持ちは魚雷と共に何処かに吹き飛んで楽しめました。勿論キャラの可愛さも見所でメンタルモデル達はみんな可愛かったけどねw機械の心をテーマにしている分、3DCGで彼女達を作画したのも良いチョイスでした。これも続き見たいっすね。駄目なら原作読もうか。



 僕も別に美少女が出て来るアニメが嫌いなわけじゃ無いですよ。まだまだ流行の長めタイトル作品「俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している」なんかも案外楽しめた。本当に下らない内容なんだけど、神の指令でどちらも選びたいと思えないような究極の選択を迫られる主人公の痛さを、作り手が自分達の未熟さをいちいち恥じることもせず、胸を張ってやりきった感じで心地良かったのでwこういう変態コメディは最近の作り手得意ですよね・・・

 どちらかと言うと、美少女が問題なんじゃなくて日常系の有り得ないのんびり感が苦手というか、こんなお気楽なのばかり見ててどうするんだ?と思ってしまう人なんで、「のんのんびより」みたいに田舎に引っ越して来たらこんな可愛いお友達が出来ました〜♪って、話は普段率先して観ません。「のんのんびより」半分くらいは観てたけどw キャラは当然可愛いよね。にゃんぱす〜って流行らせたい人がいるのも分かるよ。蛍ちゃんが”こまぐるみ”を作りたくなる気持ちだって痛いほど分かるよ...だがしかぁ〜しっ!可愛いだけなんだよな、やっぱ.....

 それに、区役所のアニメやら、生徒不足で廃校になりそうな学校の話やら、身近な内容のアニメばかり増えてゆくと、火サスや土ワイみたいに"ご当地物"で勝負するアニメまで増えそうで嫌なんですよね....



 別に日常を描く気ゼロなシリアス物ばかりが良いとは思いませんけど、引き込まれる展開でストーリー性がある大人も楽しめる作品の方が好きですね。「境界の彼方」みたいに、出だしはただの眼鏡馬鹿と美少女の乳繰り合いでありながら、話数を重ねるうちにどんどんストーリー性が増して、最後には最初の乳繰り合いの理由まで収束されてゆくような作品は、そこのところの釣り合いが上手かったです。個人的にはヒロインがあのまま、もしくは何処かに・・・と、匂わせるくらいに留めて欲しかったとは思いましたが、充分しっかり締めた京アニは偉い。


 それに引き換え、なんでもござれと押し込んだ挙げ句、続きのシーズン2を観ていた僕に『お前これZガンダムだろ?』って、呟かせたヴァルヴレイヴ許すまじ....

 異星人に知らず知らずのうちに支配されていたっていう設定も嫌いじゃないし、シーズン2は最初のちぐはぐさに比べればよほど良い展開だったと思います。ロボット物としては。でもね、設定や展開がいちいち過去の偉作にダブるのは頂けない。大人達と切り離されて、自分達が生き残る為に国を作ろうと奔走する少年少女達の群像劇を描くつもりだったのならば、もっともっと日陰者な登場人物のストーリーを描いて欲しかった。それをしないならシーズン2まで引っ張らず、コードギアス並みに速いテンポで全てに決着を付けた方が面白かったでしょうね。やってることが皆殺し富野さんの受け売りですよこれじゃ。戦闘ばかりでストーリーが全然入らなかった。登場人物達の関係性もなんとなくしかもう覚えてません。あんなに死んだのに、別段切なく感じ無いアニメ久し振りだわ。”山田ライゾウ”の死だって、もっと彼の魅力を感じるエピソードがあれば、もっと違うものになっただろうに.....


 
 最後に「京騒戯画」

 僕の中じゃ「キルラキル」の次に期待値が高かった今作。あえて抽象化しているのは理解出来るし有りだと思うのだけど、鏡都に残された子供達の過去話以外は雰囲気だけお楽しみ下さい状態で終わってしまったところもある気がして、わずかばかりモヤっとしてしまいました。結局放蕩オヤジの尻拭いを家族総出でやってあげたっていう呆れた話でしたしねw予習・復習篇や実写特番に時間を割く暇があったら、もっと鏡都をあちこち掘り下げてくれたらと思う。実に勿体無い。マジで....



 こうして思い出しながら書いてると、不満ばかり書いてしまいますが、どれもそれなりに楽しかったのは確かですね。

 ただ、これが特出してたなというタイトルはやはりありませんでした。それもこれも「こうすれば売れる」スタイルが業界に浸透してしまったせいじゃないですかね?洗練された作品を作るにはお金も才能も必要だし、出来が良くても予算を回収出来る保証も無い。だから作らないに落ち入ってませんかね?

 それゆえに「かぐや姫の物語」や「惡の華」のような特殊な手法の作品がとても新鮮に感じられます。キャラだけでも、セリフばかりでも、シチュエーションだけでも物足りないことくらい、作り手が一番分かっていることなんでしょうけど、常に新しい物を作るのって難しいですなぁ.....

 一旦、今の売れ筋を忘れて原点に立ち返り、人間の細かな動きを重視した演出アニメや、更に遡ってクレイアニメまで戻るのもいいかもしれない。作り手だけの話じゃなくて、視聴者である自分も含めて。

 あと、スタンダードになりつつある13話形式には限界があるとも思いました。もう少し話数があれば、各キャラを掘り下げる、もしくは世界観を作り込むことが出来て物語に深みが出る気がします。狭過ぎるんですよね最近の作品は。どれだけ広い銀河で戦ってるアニメでも、掘り下げている登場人物が少なく、世界観の説明が少ないままだと、まるで四畳半に収まる場所でままごとしてるみたいに感じます。



 まぁ、観てるだけの人間がどーのこーの言うのは、ただの我が侭なので意味は無いですが、型を破るって言うのは難しいものだとつくづく思わされるほどのマンネリにアニメ業界は突入してるのは事実なんじゃないかと。

 ハリウッドもそうですし、この世界そのものがマンネリ化してるのかもしれませんな。こんな行き詰まった世界を、戦争でリセットしたくなる人が出て来ない事を祈るばかりです。



  (= ワ =*).。oOえらい話が飛躍したな・・・・
posted by lain at 20:49北海道 ☔Comment(0)アニメ