待望?大望?耐乏?...「タイタニア 第4巻<烈風篇>」/田中芳樹/講談社/2013年/小説/感想

 ついつい積んでいた森博嗣さんの新刊を読み始めてしまったために10月にズレ込んでしまいましたが、タイタニアの4巻を読み終わりました。


 3巻でタイタニア同士が相撃つ展開になってこれからと言うところで終わったわけですが、戦争らしくなるのは4巻を60%ほど消化した辺りからで、そこまでは結構回りくどい内容が続きます。

 雑誌等での連載であれば、そのつど同じような説明を必要とするかもしれませんが、書き下ろしである以上何度も分かり切っていることをくどくど書かれるのは少々胃にもたれました。

 途中ファン・ヒューリックがメインになる部分もありましたが、どうもピリッとしない感じでもどかしかったのも「?」が付きました。最後までヒューリックは弱小で終わるんでしょうかね?.....



 世界観もキャラの性格も3巻のまま継続出来ているのは素晴らしいけれど、しっくりこない展開と、読み飽きた皮肉たっぷりな喩え話は残念なかぎり。もっと効果的に皮肉を投入して欲しかった。

 終盤、主要キャラの死によって物語が急激に加速したことで、かろうじて5巻への興味は確保出来たましたが、無事完結しても、すっきり納得出来る作品にならないかもしれません。

 元々方向性が怪しい作品でしたし、今後も田中芳樹さんの苦悩は続きそうだ......



 なにより昔からのファンにとって、”道原かつみ”さんのイラストじゃない表紙が1番残念かもしれない...

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posted by lain at 08:10北海道 ☔Comment(0)小説