雨音が紡ぐバラード「rain」/SONY/PSN/PS3/2013年/ゲーム/感想

 子供の頃、僕は雨が好きだった。


 外へ遊びに行けない一日中雨の日は、空から無数に描かれる軌跡が大地で弾ける瞬間を観続けたりしていたし、学校へは傘なんて持って行かなかった。全身ずぶ濡れになりながら歩いていると、いつも以上に思考が研ぎすまされてゆく気がしたからだ。


 無論、雨降りの日は暗く、寒い。思考も自ずとしんみりしたものになってしまうわけだが、そんなちょっぴり寂しい状況に自分を置くのが大好きでした。要するに幼い頃からずっと中二病だったんですね、僕 ( ・´ー・`)フッ




 そんな阿呆にピッタリな雨ゲーが現れました。


 その名も「rain」


 今はlainとアカウント名に付けることが多いですが、その昔はrainと付けていたこともあって、タイトルの時点でニヤリとしてしまったことはここだけの話ですw





 主人公の少年が、化物に追われる半透明な少女を見掛け、思わず少女を追い掛けたら自分も半透明な存在になっていたと言うところから物語は始まります。この導入部分のイラストが水彩画なんですけど、おとぎ話っぽさが出ていて結構味わいがあります。思わず”いわさきちひろ”さんを想い出してしまいました。


 そこから3DCGで構築された雨に濡れる寂しげな街並へスイッチ。いっさい喋らない男の子の代わりに、天の声(文字のみ音声無し)が現状を若干詩的に説明し出します。


 この天の声(文字)は、通常の字幕のようなゲーム画面の邪魔にならない下方にのみ表示するのではなく、オブジェクトのように風景へ馴染ませているのがとても印象的(海外ドラマの「フリンジ」などでも見られる手法)で、絵本を読んでいるような気分でチュートリアルも進行してゆきます。




 半透明と始めに書きましたが、厳密には透明人間に少年はなっており、雨に当たると身体の形が浮き出てしまうが、逆に雨の降らない場所では透明で見えなくなります(完全に見えなくなった少年が歩いた跡に水たまりの波紋が残ったり、オブジェクトにぶつかると倒れるなどの細かな演出も憎い♪)


 この設定がゲーム性の大きなポイントになってまして、透明になると化物が少年を見失う習性を活かしステージをクリアしてゆくことになります。基本操作はダッシュ・ジャンプ・アクションのみなので、ステルス&パズルなゲームだと思って良いです。




チャプター2に入ると、死んで覚えるゲームになってきて、透明な状況の時に自分が何処にいるのかも見失う場面も出て来ます。自然と「なるほど」とうなづく攻略性が増してゆくわけです。


攻略に詰まったらヒントも出せるようになっていますし、アクションゲームが苦手な方でも順応していけるようになっているので、世界観だけを味わいたいユーザーも安心して遊べるのではないでしょうか?





「雨」に洗われ洗練されていく本作。


若干オカルトじみた雰囲気で心細い気分になる世界観ですが、雨の街並とバックに流れる音楽が素晴らしく、言葉も交わさず対話する、まるで幽霊のような少年と少女の交流が本当に良いなと思いました。




ちょっとスリルのある雨の夜のデートみたいなウキウキ感も徐々に出て来て、ほんのり温かい気持ちにもなれるので、秋雨にウンザリした時の気分転換に遊んでみてはいかがろう?

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PS3「rain」 開発チーム ミニインタビュー「コンセプトは“迷子”」

posted by lain at 07:21北海道 ☔Comment(0)ゲーム