1年遅れだから可◯偉がいる.....「F1 2012」/Codemasters(コードマスターズ)/2012年/PS3/XBOX360/感想

 日本メーカーの撤退や日本人ドライバーが乗らなくなって、個人的にはめっきり見なくなったF1。

 スカパーのパックに組み込まれたフジテレビのチャンネルで生放送を見れなくなった(パック適用外の”フジテレビNWXT”にて生放送)のも原因の一つ。

 そうして観ないうちに、ドンドン変わるドライバーやチーム、そしてレギュレーション。タイヤの使用数、セーフティカー規約、DRSの使用出来る条件さえよくわからずついていけません。。。


 そんなまったくの初心者に戻ったような僕でも、しっかり楽しめるF1を作ってくれているのが”コードマスターズ”。
 
 



 完全なシミュレーターゲームでは無いので、アーケードライクな部分や本当のF1から省かれている要素はありますが、「これこそF1だわ!」と、思わず口にしたくなるほど、テレビで観ていたF1マシンそのものがサーキットで躍動しています。

 コースレイアウトは勿論のこと、マシンの挙動が同社の「F1 2010」「F1 2011」に比べて遥かに向上。路面状況やタイヤ状況の変化を考えてレースを進めなければならないのが普通に面白い。アーケードライクな「DiRT」や「GRID」みたいなゲームばかりを手掛けて来た会社の底力を感じました。

 
 お馴染みの"キャリアモード"では、まともに3回に分けた予選を勝ち抜き、その後20周近い長い周回が待っていて、辛いのに楽しいちょっとした耐久レースが楽しめるし(モナコGPでの20周は地獄のようだった....()´д`())、"チャンピオンモード"で決められたシチュエーションから目的達成を目指すのもやりがいがある。更に刺激が欲しければマルチモードだってあるし、かなり充実したF1生活が送れます。



 いつも通り、様々なドライビングアシストもON、OFF出来るから、ヘタレからやり込みゲーマーまで等しく楽しめるはず。

 最新作”F1 2013"はもっともっと面白くなったと聞きますが、まだコードマスターズ製のF1ゲームを遊んだことが無い方や、F1 2010でガッカリされた方などは、F1 2012をプレイしてみるのも一興かもしれませんね。



 先立つものに余裕が出来たら2013を買って遊びたい。

 そして来年の秋頃また発売されるであろう"F1 2014"に、”小林可夢偉”の名前が何処かに入っていると嬉しいなぁ.........




 
 F1 2012公式サイト http://www.codemasters.jp/f1game2012/ 

 『小林可夢偉 「F1復帰への交渉は順調」』
posted by lain at 07:04北海道 ☔Comment(0)ゲーム

待望?大望?耐乏?...「タイタニア 第4巻<烈風篇>」/田中芳樹/講談社/2013年/小説/感想

 ついつい積んでいた森博嗣さんの新刊を読み始めてしまったために10月にズレ込んでしまいましたが、タイタニアの4巻を読み終わりました。


 3巻でタイタニア同士が相撃つ展開になってこれからと言うところで終わったわけですが、戦争らしくなるのは4巻を60%ほど消化した辺りからで、そこまでは結構回りくどい内容が続きます。

 雑誌等での連載であれば、そのつど同じような説明を必要とするかもしれませんが、書き下ろしである以上何度も分かり切っていることをくどくど書かれるのは少々胃にもたれました。

 途中ファン・ヒューリックがメインになる部分もありましたが、どうもピリッとしない感じでもどかしかったのも「?」が付きました。最後までヒューリックは弱小で終わるんでしょうかね?.....



 世界観もキャラの性格も3巻のまま継続出来ているのは素晴らしいけれど、しっくりこない展開と、読み飽きた皮肉たっぷりな喩え話は残念なかぎり。もっと効果的に皮肉を投入して欲しかった。

 終盤、主要キャラの死によって物語が急激に加速したことで、かろうじて5巻への興味は確保出来たましたが、無事完結しても、すっきり納得出来る作品にならないかもしれません。

 元々方向性が怪しい作品でしたし、今後も田中芳樹さんの苦悩は続きそうだ......



 なにより昔からのファンにとって、”道原かつみ”さんのイラストじゃない表紙が1番残念かもしれない...

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 関連過去記事

  『新刊発売前に間に合った!「タイタニア」/田中芳樹/徳間書店/1988年/小説/感想』
posted by lain at 08:10北海道 ☔Comment(0)小説

「僕が気になるのは、死が生の一部だという事です」 byマーチン『Knockin' on heaven's door(ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア)』トーマス・ヤーン(監督)/ティル・シュヴァイガー(主演)/1997年/ドイツ/映画/感想

 もしも自分が余命幾許も無い身だと告げられたら、あなたは最後に何をしたいだろう?

 
 好きな人へ告白?

 銀行を襲ってお金をゲット?

 誰彼構わず道連れに殺す?

 それとも?...

 
 死ぬ気になれば、どんなことでも恐れず行動出来そうな気がするけれど、僕が死の宣告を受けたら、何をしたいだろうかと考えても、エッチな妄想くらいしか浮かばなくて駄目駄目でした(白眼)

 時折自分が考えるような、ぼんやりした願いは、明確な生理的欲求にくらべて咄嗟に思いつかないものですね。実際にそんなショックな真実を医者から聞かされたら、身体が萎えて来るまでピンと来ないのだろうなとも思います。


 そんな、安易に想像もつかない死の宣告を実際に受けてしまった2人が、燃え尽きるように輝いた映画が『Knockin' on heaven's door(ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア)』だった。




 同じ病院で、それぞれもう長く無いと言われた2人の男。

 同じ病室に押し込められた2人は性格も正反対。

 同じく死が近いと知った2人は、死ぬ前に天国で話題沸騰の海を観ておこうと、車を盗んで病院から抜け出すのだった。



 境遇は共感を呼び、共犯は度胸に変わる。独りでは出来ないことを2人は死を前にしてやり始めます。海を目指す道すがら、車を盗み。強盗を働き。盗んだ車にあったギャングの銃と金で次々と馬鹿をする。

 結果警察やギャングに追われることになるのだけど、どちらも2人以上の馬鹿ばかりだから非情に笑えます。まるで余命幾許無い2人のどちらかが死ぬ前に観た夢なんじゃないかと思えるほど、彼等が出会う人々それぞれに不思議と愛嬌があるのです。

 そんな愉快な連中との馬鹿騒ぎで死の足音を忘れそうになるたび、”ティル・シュヴァイガー”が演じる頭に大きな腫瘍が出来ている男が倒れ、必死にもがく姿が彼等と僕らを一気に現実へと引き戻します。もがく演技もさることながら、ティルの表情は深みと愛らしさがあって、なんとも言えず魅力的。落ち着きの無いもう1人の男と、本当に良いコンビでした。


 彼等がお互いに絶対叶えたい願いを一つ達成し、母なる海へと辿り着いて、一体どんな想いで打ち寄せる波と潮の香りを嗅いでいたのか。

 そう考えると、とめども無く泣けて来るラストシーンも素晴らしいの一言。

 こんな最高で最低な死に際ならば、どんなに幸せだろうか。

 こんな馬鹿騒ぎじゃなくても良いから、死に方くらい自分で選びたいなと、しみじみ思う作品でしたね。



 あぁ、それにしてもKnockin' on Heaven's Doorって本当に良い曲だなぁ......
posted by lain at 06:50北海道 ☔Comment(0)映画