夏アニメと自虐と殺し合いと...

 もうちょっとひと月辺りの休みが多いと嬉しいな〜と思いつつ働いている僕としては、夏休み開始できゃっきゃ騒いでる子供達の姿は大変羨ましいかぎり。早く僕ら大人のささやかな夏休みであるお盆来ないかなぁ〜!

 と、いつも通りのネガティブシンキングを楽しみながら、やっと一通り夏アニメをチェックしました。

 春アニメに自分好みの作品が多かったせいか、夏アニメにはそれほどインパクトを感じなくて継続して観る気になったのは以下の18作品。


 「犬とハサミは使いよう」
 「Free!」
 「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animation」
 「ローゼンメイデン」
 「<物語>シリーズ セカンドシーズン」
 「神さまのいない日曜日」
 「有頂天家族」
 「ブラッドラッド」
 「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」
 「銀の匙 Silver Spoon」
 「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」
 「君のいる町」
 「幻影ヲ駆ケル太陽」
 「きんいろモザイク」
 「サーバント×サービス」
 「恋愛ラボ」
 「ステラ女学院高等科C3部(しーきゅーぶ)」
 「劇場版 空の境界」

 
 今回もかなりジャンルがバラついている感じで、棲み分けが上手くなされているような気がしました。特に製作会社やテレビ局同士が方向性の被る作品を避けて作っているわけでも無いとは思いますけどw

 「犬とハサミは〜」は自分が死んだかどうかが良く分らないまま犬の姿になってしまい、大好きな作家の元でドタバタやると言う特殊なラブコメ具合が変態で面白いし、今夏のBL担当である「Free!」は男同士のイチャイチャだけではなく、しっかり競泳やってる人の筋肉を表現していたり水に関しての描写が細かく気持ち良さそうで夏にピッタリな流石”京アニ”だと思える作品だし、「平成たぬき合戦」をよりコミカルでシニカルにした感じのたぬき一家アニメ「有頂天家族」もなかなかに出来が良かった。

 
 他にも新しく生まれ変わった「ローゼンメイデン」や「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」など、今まで関連作品を観ていない作品の新解釈物も結構楽しめるので、夏もアニメを満喫出来るな〜と思うものの、どうも最近悪趣味なものや自虐的なアニメが増えて来たのが気になります。今回で言うと「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」と「ダンガンロンパ」

 自虐ネタはこれまでも妹系エロゲーが大好きな妹の相談に乗ると言う「俺妹」や、自虐的に思考して周りも自分自身もバッサリ切ってしまう主人公が痛々しい「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」だとか、上げればキリが無いほど自分を貶めたり、慰めたりが忙しい作品が多い。

自虐系のアニメはメンタルヘルス的な意味合いも含んでいるので、意外と目が覚めるようなセリフやシーンもあり普通に感心する事も多々ありますが、肝心なところはご都合主義で乗り切ってしまう事も多いのが残念。

 そろそろ長いタイトルもネタ切れになるでしょうし、自分のクビを締めるような自虐ネタでドヤ顔するような作品も限界に近いような気がします。照れ隠しの変化球ばかりじゃなくて、直球で勝負出来る作家がライトノベルにも増えて欲しいなぁ。



 そんな自虐アニメと双璧をなす悪趣味さなのが、”子供が人を殺す”描写を多用する作品。

 ” 神(製作者)”の気まぐれで訳もわからず理不尽に殺し合いを強要され、登場人物達はその極限状況から生を実感してゆくと言う内容の作品は昔からあるので今に始まった話ではありませんが、わざわざ子供同士で殺し合いをさせようとするのがちょっと増え過ぎたと思うのです。

 少し前で言うと「未来日記」「バトル・ロワイヤル」、そしてゲームから降臨した「ダンガンロンパ」

 確かに極限状況ならではの緊張感溢れる展開は面白い。ダンガンロンパの謎解きや駆け引きの要素も巧妙で見応えがあります。平和な日常で忘れかけていた”生”の喜びを感じる部分も確かにある。

 だけどゲームやアニメは映画以上に低年齢層が手に取り目にする機会も多いわけで、むやみやたらと理不尽な命のやり取りを描写した作品を作るのはなにか違う気がするのです。ガンダムとかだって、結局は子供が戦争の道具として否応無しに成長を促されて人殺しをする作品なのだから大差無いのかもしれないけれど、少なくとのそれなりの理由や希望が存在しますしね。間違っても理由も分らず閉じ込められて人殺しを強要するだけのアニメではありません。


 ダンガンロンパのような作品は、せめて成人以上の人間をキャストとして配置するべきでしょう。大人なら因果応報どんな理不尽も本人の罪の裏返しに思えなくも無いですから。今の先閉じ込められた子供達が、どんな過去の罪のせいでこんな目にあっているのか納得のいく描写されなければ、本当にただただ悪趣味なだけの作品になってしまいます。

 どこぞの倫理委員会の人達みたいな事は言いたく無いけれど、暴力や緊張を強いるような作品は幼い子達には僕も見せたくありません。大人がどうしてもそういう作品を楽しみたいのなら、レーティングだけではなく、身分証の提示やクレジットカードによる成人認証を行うべきだとさえ思います。

 そうでなければ、いつかこういう作品を作る事さえままならない時代がやって来る事でしょう。厳しい規制の波は直ぐそこまで来ているのだから....




 にしても、”モノクマ”役の”大山のぶ代”さん最高だったなぁ。

 悪趣味だと感じる想いと相反する好奇心の高ぶりは実に罪深い事だ.......
posted by lain at 07:04北海道 ☔Comment(0)アニメ