Yが絶滅した世界で『テンペスト1〜4(以下続刊』/阿仁谷ユイジ/講談社/百合/漫画/感想

 ここ数年コアなBLファンに高く支持されて来た”阿仁谷ユイジ”さんですが、一応男である僕は、濡れ場が多そうなユイジさんをあえてスルーして来ました。毎度書店では気になっては居たんですけどねw

 だから、男が滅亡した未来を描く『テンペスト』は僕のようなライトなBL好きには渡りに船と言うか、阿仁谷ユイジさんに慣れるためには最高の作品でした。


『西暦2012年、太陽系に発生した磁気嵐群の影響で、地球上のヒト科のY染色体は絶滅。残された人類は、卵子同士での生殖に成功。地球は女だけの新たな世界に生まれ変わった。だが、運命の西暦3992年。安斎・Y・姫、誕生。<彼>は、世界にたったひとりの男性となった。』
byコミック第一巻背表紙より


 主人公以外は女性だけという世界設定が、"柴田昌弘"さんの「ラブシンクロイド」を思い出させますが、あれは異世界話だったので、これとはまた違うハーレムマンガでしたね。今作は遺伝子異常から男子が滅亡してしまった世界で、たった一人男として生を受けた主人公が、男としての自分を拒否した最愛の女性と、女性だけの世界を救う為に励む物語だ。

 自分を女の子だと信じ愛してくれた最愛の人に男だとバレ、拒絶される主人公。信頼を失なっても素性を隠しながら最愛の人の近くに居ようとするのが健気で、事実を受け入れられなかったヒロインが、本心を隠すように男と言う存在への憎しみを深めてゆく状況が非常にもどかしく切なくてたまりません。

 異常ととも言える環境に育てられた女性達の、一筋縄ではいかない危うい関係がたまらなくスリリングなので、全盛期のメロドラマを見てる気分にもなりましたw


 作画に関しては、表紙ほど安定していませんし、やはり女性のSF設定やメカ描写は詰めが甘いと思いましたが、要所要所で素晴らしく存在感ある作画が見れますし、何よりその不安定な作画のおかげで、登場人物達が表情豊かに写り、もの凄く愛おしく感じてしまいます♡

 それに定評のあるエロさも絶妙な感じの百合になってて最高です。複雑に絡み合った愛憎劇が今後も繰広げられそうで大いに先が楽しみだ♪



 男ばかりの濡れ場を描いて来た”阿仁谷”さんが、主人公以外男が居ない世界で男嫌いなヒロインを配置した事を、BL本からファンの人達はどんな顔で読んでいるんでしょうね?

 少なくとも、僕は百合のユイジさんのおかげで、BLのユイジさんにめちゃ興味湧きましたけどw

 講談社の"ITAN”ブランドにも興味津々です。

 とりあえず、エロいBLのほうもちょっと買って来ますね〜ゞ(*ゝω・)ノ

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posted by lain at 21:26北海道 ☔Comment(0)漫画