故”納谷悟朗”さんと言えば....

 僕も30歳をとうに越えてしまって「オジさん」と呼ばれるのが当たり前になってしまった今日この頃。

 当然僕より目上の人達は先に三途の川を渡ってしまうわけで、子供の頃から聴き馴染んでいた声優さん達だって例外ではなく、ここ数年幾人もの名優を失い続けています...



 今日ネットを駆け抜けた"納谷悟朗"さんも日本を代表する声優さんでしたし、僕も大好きな声の持ち主でした。

 今月5日に83歳で亡くなられたそうで、家族だけでひっそりと葬儀などは執り行われたようです。

 何と言ってもルパン三世の名物オヤジ”銭形警部”を長年演じて来ましたし、余計な注目を集めたく無かったのでしょう。最近は近親者だけで葬送を行うのは増えているのは確かですが。



 納谷さんはヤマトの沖田艦長などでも分るように、厳しい一面を持ちながらも落ち着いた懐の深い人物を連想させる声質なので、僕は昭和の父親像を納谷さんに持っていました。

 「銀河英雄伝説」の”ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ”しかり

 「THE ビッグオー」の”ゴードン・ローズウォーター”しかり

 「風の谷のナウシカ」の”ユパ”様しかり.....


 洋画の吹き替えも数え切れないほど担当していた納谷さんは、けしてルパンを追いかけるだけの人では無かったのです。



 祖父と言うものを僕は知らずに生きて来ました。

 1人は物心付く前に肺癌で亡くなり

 もう1人は祖母を捨てていわゆる蒸発

 1、2年ほどまえに風の噂で亡くなったと聞いた程度でしかありません。

 だから、おじいちゃんって納谷さんみたいに頑固で素直じゃないのに何処か温かいものなんだろうなって年甲斐もなく考えてしまいました....



 家族からしたら、納谷さんもかなりの問題児だったかもしれません。

 稼いだ金は昭和の男らしく飲み代やらタバコ代やらに費やしていたと言うし、相当家族は苦労させられたはずw


 それでも可愛いところがあったと家族が思えるような生き様を、ご本人は不本意ではあっても声のお仕事で残されましたよね。

 本当に今までご苦労様でした。

 山田康雄さんと最高の一杯を酌み交わして下さい♪ヽ(*・ω・)o□☆□o(・ω・*)ノ カンパーイ♪

 





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posted by lain at 20:54北海道 ☔Comment(0)雑記

もう2年。まだ2年。「彼女を守る51の方法」/古屋兎丸/新潮社/2006年/漫画/感想

 現実に大きな震災が起きてしまって、すっかり続きを読む気にならなかった震災をテーマにした漫画をあれから2年が過ぎた節目に読み終えました。

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 「もしも都心部で直下型の大震災が起きたなら」

 をテーマにしているので、東日本大震災のように津波が大きな被害をもたらした状況とは違いますが、防災に関するスペシャリストの”渡辺 実”さんが監修しただけあって、地震により見慣れた街並と人々の心がどう変わてゆき、2次災害や人心の暴走にどう対処してゆくべきかが実に細かく描かれています。

 作者の”古屋兎丸”さんの狂気に満ちた作画も大いにキレているので、災害の発生により引き出されてしまった人間のどす黒い汚い部分をこれでもかと投げかけて来ます。自分の事しか考え無い人々の中で主人公達が自分自身を見つめ直し、互いに絆を深めてゆく展開がとても希望に満ちていて素晴らしかったです。まるで自分も彼等と共に光りを目指して瓦礫の中を歩いたかのように清々しい気分になれました。


 しかし物語としては大変感動的ではあるけれど、実際に極限状態に置かれてしまった人々からしたらやはり所詮漫画だと言われてしまっても仕方無いかもしれない。 

 現実は主人公とヒロインが仲良く助かってハイめでたしめでたしとは行きませんからね.....



 さて津波の被害にあった現地では瓦礫の処理はかなり進み、廃炉作業も安定して行われているそうですが、徐々にハッキリして来た被災地の現状はまだまだ先行きが不安だと言うのが正直な所のようです。

 特に大きな被害を受けた3県からの人口流出が止まらず、復興させるにも街を生き返らせる為の主役である県民不在な状態になりつつあって、行政によるあらゆる取り組みが急がれているそうだ。
 
 それだけ0から作り上げる事へのモチベーションが保てない人が増えているのだと思います。満足のゆく賃金も貰えず確かな手応えも直ぐに感じる事が出来ない労働ほど絶望的な気分になるものはありませんしね。

 全てを失い一旦街を離れて違う街で過ごしている方などは、尚更元の生活に戻る事は躊躇われる事でしょう。もう新しい生活に慣れて来たところでしょうから...



 これからも果てしない心との闘いが待っているであろう人々の想いは、傍から見ている僕らには計り知る事は出来ません。結局自分の生活を切り盛りするだけで手一杯でせいぜい本書で危機的状況での対処法などを心に留めておく事くらいしか出来ずにいて心苦しいばかりです.....


 それにしても今まで地震の危険性について研究して来た人々や作者の古屋さんは、本書が出て数年後にこんな災害が起きてしまい、複雑な心境だった事でしょうね。

 幾ら予見出来ていても、いつ起きるかまでは見通す術はまだありませんから....


 

とにかく、震災で亡くなられた方の御冥福と、被災地で頑張る全ての人の努力が報われますようにお祈り致します....
 






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posted by lain at 08:05北海道 ☔Comment(0)漫画