絶望の音色と夜明けの吐息。そして...『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』/窪岡俊之(監督)/三浦建太郎(原作)/STUDIO4℃/2013年/アニメ/映画/感想

※原作を読んで内容を知っている人向けに話している為、ネタバレがあります。





 昨夜、鷹の団最後の勇姿を観る為劇場へと脚を運びました。

 今までの夢物語のような英雄譚が終わる三部作目で次々と鷹の団の仲間達が倒れてゆく姿を観ていたら、幾ら原作を読んで結末を知っていても自然と沸き上がる熱さに思わず身体が強ばってしまった。

 鑑賞中は言いたい事が山ほど喉の奥から出て来そうだったのに、観終わって直ぐは何から書いて良いやらまとまらず途方に暮れました....


 
 しかし一晩明けた今、振り返ってみると非常に『蝕』の狂気っぷりが生々しい映像技術で再現出来ていたような気がします。CGで動き回る馬鹿でかい化物達は本当に気持ち悪いし、奴等に殺されてしまった仲間の残骸は見るのが辛かった。良くも悪くも今回の見所は『蝕』なんですよね、やっぱ....

 ジュドーやピピン、コルカスにガストン、大勢が血の海に沈む中、愛するキャスカが目の前で恥ずかしめを受けるシーンで、自らの腕を引き千切るほどの”ガッツ”の怒りっぷりも素晴らしい熱演でしたが、満足に動かない自分の身体に絶望し、ガッツやキャスカへの愛憎が無力なままの人間であり続ける事を許さず、仲間達の命を引き換えにしてでもチカラが欲しいと願ってしまった弱き強者”グリフィス”の嗚咽を見事に演じた”櫻井孝宏”さんが株が僕の中で急上昇中です。 

 舌を切られ、手足を奪われ、誇りを打ち砕かれた人間の絶望が痛いほど伝わる名演でした....



 今回で一区切りのベルセルクサーガ映像化プロジェクトですが、第1弾の発表の際語られた『全ての映像化』の約束はまだ生きているようです。

 いつになるかは不明ですが、インタビュー記事を読んだ感じでは続編が濃厚だと思いました。OPに一つも出番が無かったキャラクターも出ていましたし、ベルセルクと言えばやはり”パック”が出て来てからが本番では無いかとw

 長編作品はなかなか全てを映像化するのが難しいものですが、黄金時代篇までで既刊コミックの三分の一まで消化しているわけですし、多く見積もってもあと6作ほど作れば追いつく計算ですから銀英伝のような話数を作る必要はありませんし、ベルセルクほどの人気ならば大いに期待出来ます。

 

 ブログにまとめていたら脳裏に焼き付いたラストシーンが鮮明に蘇って来ました。

 朝陽が差し込む草原で刻印を押された意味を片手に剣を持って噛み締めるガッツだ。

 「This is only the beginning」

 そうだ、まだまだ序の口。地獄は今開かれたのだから。


 See You Guts....




 コミックナタリー「ベルセルクIII舞台挨拶でキャスト「感無量」、平沢進も登壇」http://natalie.mu/comic/news/84206

 公式HP http://www.berserkfilm.com/index.php


 
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  『引き裂かれた翼、それは終焉の始まり...「ベルセルク 黄金時代篇II ドルドレイ攻略」/窪岡俊之(監督)/STUDIO4℃。/2012年/映画/アニメ』
posted by lain at 07:36北海道 ☔Comment(0)アニメ