まだまだアナタ達には殺し合って頂きます。「アウトレイジ ビヨンド」/北野武/2012年/映画/感想

 滑り込みセーフ。

 公開直後に風邪をひき、その後も続々公開になる新作映画を優先させて後回しになっていた『アウトレイジ ビヨンド』

 地元での上映最終日が、ちょうどメンズデーで千円だったこともあり、仕事終わりに劇場へ急行しました。



 流石に公開から二月ほど経っているし、エヴァや話題の新作邦画・洋画が揃う時期に、アウトレイジ観る人もいないだろうと踏んで劇場へ来てみれば、意外にも10人以上観客がいました。しかも、こんな仁侠話に女性客までチラホラw 北野映画もまだまだ人気ありますね♪

 
 さて、今回のビヨンドは、北野監督初の”続編”なわけですが、監督の業を持ってしても世界的ジンクスからは逃れる事が出来ていませんでした。

 「2作目は1作目を越えられない」

 これは、興行成績の話ではありません。興行成績の面だけならば、確実に大成功でした。既に実績のあるタイトルの続編だから安心して観客は劇場へ足を運ぶからです。

 しかし、前作の魅力だったこだわりの「痛い殺し」が弱まり、子分を全て失い自分だけ生き残った”大友”の苦悩と、丸暴やヤクザ同士の胸くそ悪い駆け引きがメインの映画になっていました。 それはそれでドロドロした人間関係が面白くて夢中になるわけですが、やはり眼を覆いたくなるような「痛さ」があって前作はバランスが取れていたような気がしてなりません。

 「もうやめてぇぇえ!私の椎名桔平に、そんなエゲツない方しないでぇぇぇぇえええ!!!」

 って、前作は思うほどでしたから....(白眼


 とは言いうものの、名立たる名優達が揃ったビヨンドは、滅多にお目にかかれない人物のヤクザ姿も楽しめて、長めの映画の割にあっと言う間な感じで観れました。普段、恫喝なんてしそうに無い人が凄む姿は、ある意味リアルで恐いww

 ラストシーンが少々淡泊に終わった感がありますが、観客がどこかで望んでいた結論を大友が下したのは、逆に潔い幕引きかもしれません。個人的には好きな終わり方です。

 大友が馬鹿を見たままで死んだと思っていましたし、彼をハメた連中が破滅してゆく様は非常にスッキリ。続編の出来が完全でなくても制作されて良かったw

 ただ今回の興行の成功で、北野監督が望まない3作目の制作が決まる可能性があるのが気がかり....

 これ以上作っても凡作に終わってしまいそうだし、監督自身ヤクザ物を連チャンで撮ったために胃もたれしてるっていってましたから、ファン共々複雑な心境でしょうね。


 あのラストの続きが知りたい。けれどこれ以上高潔な魂を穢さないで欲しい....

 さて、監督の決断はいかに.....(´-`)



 公式HP http://wwws.warnerbros.co.jp/outrage2/


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posted by lain at 07:12北海道 ☔Comment(0)映画