仁義無き戦いの果てに...『ザ・シールド ファイナルシーズン』/AXN/2008年/米国/海外ドラマ/感想

 ”ロサンゼルス”の架空の街”ファーミントン”で、ギャング相手に活躍する警察ユニット”ストライクチーム”のボス”ヴィック・マッキー”は、自分のルール以外、何者にも縛られたくない男。

 彼は犯罪者を捕え街の秩序を保つ為、何よりも仲間や家族を護る為、どんな汚い手も使い最善の道を選んで来たつもりだったのだが、過ちを一つ重ねるごとに増える嘘で結局家族を傷つけ、仲間を裏切り、気付けば彼の元に残されたものは虚しい現実だけだった...

 自業自得と言ってしまえばそれまでだが、何度も更生しようと彼や仲間が考えていた事もまた事実で、最初から最後まで見てしまった後では、彼等を一方的に責める気持ちにはなれない。

 ただひたすら虚しさばかりが募っていった....
 


 今思えば、最初に自分達”ストライクチーム”を内偵していた警官を撃ち殺した事が全ての始まりでしたね。あの第一話は、歴代刑事物ドラマの中でも屈指の衝撃が有りました。その後もズルズルと悪の道へ手を染めてゆく彼等に、嘘の上塗りでにっちもさっちもいかなくなっていた自分を重ねてしまう時さえありました....

 いくら実際にあった出来事をモチーフにしているとはいえ、これほどのディティールで善悪を描くドラマにはなかなか出会えません。下手なドキュメンタリーを観るよりよほど生々しい。

 全てを犠牲にして手に入れた物に、何の価値があるのか一生を掛けてヴィックは苦しむ事になるのでしょうね....


 後味は悪いが、凄まじいドラマでした。
  

 AXN公式 http://axn.co.jp/program/shield/

今度のホームズは現代人だっ!『SHERLOCK (シャーロック)』/イギリス/2010年/海外ドラマ

 100年以上が経過した現在でも、今尚多くのファンを魅了する”アーサー・コナン・ドイル”の傑作ミステリー『シャーロック・ホームズ』 

 一市民であるホームズが、難解な事件捜査の協力を要請され、卓越した頭脳を武器に相棒の”ワトスン”と事件に隠された謎に挑むと言う内容は、世に探偵と言う職業を勘違いさせるほどキャッチーだった。普通の探偵は素行調査程度のなんでも屋で、事件解決なんてやらないからね....


 非常識で我が侭で、天才的な頭脳が無ければただのクズ人間でしか無いホームズは、深い闇を抱え自分の好奇心を満たす為にならなんでもやる男なので、そんな気難しい男を映像化する事は本当に難しいのでしょう。長らく”ジェレミー・ブレット”だけが僕の中でのホームズ像を体現した役者さんでした。 

 誰もがすんなりホームズとして受け入れてしまうであろう彼の容姿と身のこなしは美しく、彼を越えるホームズ役者は2度と現れないと言い切っていいほど素晴らしかった。

 ジェレミー亡きあとも、何度か映像化されたものの、原作通りのイメージを持った役者は現れず、”ロバート・ダウニー・Jr”がホームズを演じた新たな劇場版シリーズも、まったく違う方向性の肉体派ホームズとして描いたからこそ楽しめたのだと思います。

 そして、そんな作り手泣かせのホームズ物がまた....

 

 NHKプレミアムで既にシーズン2が放送中(AXNミステリーでは9月8日(土)13:30〜シーズン1を一挙放送予定)の今作、現代を舞台にしてホームズがスマホやPCを使いこなし謎解きを行うので兎に角新鮮w

  ホームズ役の"ベネディクト・カンバーバッチ"の無邪気(?)で冷酷そうな顔立ちも悪くない♪殺人現場で推理をする場面などに、彼の思考している情報が現れる映像演出もホームズの解析能力を楽しめて良いアイディアだと思いました。 それに忘れちゃいけないワトスンさんw事件への危うい執着を見せるホームズに振り回されながらも、しっかりと彼を支える相棒っぷりを見せていて、この先、2人の関係がどう深まってゆくかに期待してしまいます。 ダウニー×ジュードに負けない腐れシーンにも、思わずにんまりしてしまいました♡(腐´▽`)


 無論、ホームズが立ち向かう事件の”異常さ” "狡猾さ"も秀逸で、ホームズらしい雰囲気を壊していないのも好感触。1話90分の全3話と言うイギリスらしい構成も、ある意味刺激的w シャーロック・ホームズを完全に再現するよりは、こういったアプローチの仕方が、やはり正しい気がしますね♪


NHK公式 http://www9.nhk.or.jp/kaigai/sherlock2/

AXN公式 http://mystery.co.jp/program/sherlock/

MotoGPの前半戦が終わってぶつぶつ...

 第9戦イタリアGPが終わり、早速各チーム夏休み(MotoGPクラスだけはラグナセカが残っている)を活かしたマシンのテストを開始しているMotoGPですが、正直個人的には盛り上がりに欠ける前半戦でした。




 今年からMoto3と名称を変えたクラスは、今まで以上に混戦になるかと思いきや、上位2、3人の戦いに現状なっており、終わってみると意外に勝つべく人が勝つ、固い展開が多かった気がします。まあ前座ですな前座w


 Moto2に関しては、マルケスが安定した走りで2位以下と少し差を付けているものの、まだまだ圧倒的な差を見せ付けるほどの圧勝は出来ていない感じで、ランキング4位までの力は並んでおり、今年のMotoGP3クラスの中では一番接戦になっていますね。


 それに、やはり対照的な日本人ライダー2人の存在が面白いクラスです。本当の速さを誰もが信じているにも関わらず、自身の微妙なフィーリングの狂いから、いまだノーポイントの高橋が後半戦どう巻き返して来るのか? 2年間のブランクを経て世界選手権に戻って来た中上貴晶の好調さも見逃せません。ムジェロでも一時トップに立って名立たるライダー達とバトルを繰り広げてくれました♪10月の日本GPで、もしかすると中上の優勝シーンが見れるかもしれませんねwそろそろ日本勢にも明るいニュースが欲しいところです.....



 最高峰クラスでは、着実にポイントを稼ぐロレンソとペドロサを、どうもぴりっとしないストーナーが追う構図が出来上がっていますね。引退を発表したからには、恥ずかしく無いラストシーズンを過ごしたいストーナーは、どうにも空回りしているようです。去年ほどのアドバンテージがHONDAには無いのもありますが、チームメイトのペドロサは安定した走りを見せていますので、セッティングと本人の問題なのでしょう。


 現状の力関係で、YAMAHA&ロレンソのパッケージングに対抗出来るのは、HONDAワークスのみでしょうから、チャンピオンシップの盛り上がりはひとえにHONDAの出来次第と言ったところですかね?このままストーナーの調子が浮上して来なければ、確実にロレンソの独走を許す事になり、ますます面白みの無いシーズンになりそうです....




 最高峰クラスを盛り上げると言えば、V・ロッシの存在です。今年はチームメイトの”ヘイデン”と共に好調で、マシンの熟成具合が窺えます。ロッシはルマンで2位を獲得するなど、シングルフィニッシュも増えて、いよいよトップとの戦いも視野に入って来たかもしれません。


 今年しっかりと走りきってデータを集め。来年こそ常に表彰台を争える戦闘力をドゥカティにはロッシに提供して欲しいです。


 若手が頑張る姿も良いけれど、やっぱりベテランが、バレンティノ・ロッシがその若手達の戦いに絡んでこそ最高峰クラスは面白いと言うものだ♪(*´∀`)b



最後にパドックを彩るこの方達を....♡