もうこのセカイの加速は止められない『女装少年』/青山裕企/一迅社/2012年/写真集

 ここ数年、一気に市民権を得た感がある『女装』文化。

 テレビでは連日中性的な芸能人やアイドルが顔を見せ、一般社会においても、男子学生などが女性的なファッションを取り入れて普通に生活をしているのをしばしば見掛ける。

 もう既に、性同一性障害がどうのこうのと言う理由だけでは無く、普通に女子が好きな男子が女性の姿になりたい欲求を持て余しつつあるのだ。

 
 本書はそんな自分の欲求を解放してしまった”女装子”を、独自のマニアックな撮影スタイルで、今やフェチズムの神(言い過ぎ)と言える写真家となった”青山裕企”さんが撮ってしまったものをまとめた写真集です。

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 表紙にでかでかと書いてあるのだから、ちゃんと被写体は男子である事を誰でも理解して本を開くでしょうが、直に顔は写っていませんし、その可愛らしい服装や仕草、撮影アングルによって思わず「ハッ」と、させられるはず。

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 女の子な自分を見られたいけど見られたく無い”彼女”達を、まじまじと見つめてはいけないと想いつつ、やっぱり見たくて仕方無い僕達の好奇心が紐解くと言う、純粋な恥じらい同士が重なりあうような感覚はなんとも言えず、絶対に叶う事の無い初恋のよう....

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 何故ラストが緊縛だったのかは謎ですが、これ一冊で終わるにはあまりに惜しいまとまり具合でした。青山さんもかなりノリノリで撮影出来たようですし、これは第2弾に期待するしかないですね♡(*´∀`)
 

 青山裕企 公式HP http://yukiao.jp/
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大き過ぎる期待は、作品の本当の評価を曇らせる....『坂道のアポロン』/渡辺信一郎(監督)/小玉ユキ(原作)/菅野よう子(音楽)/ノイタミナ/2012年

 春からのノイタミナで、『つり球』ともう一枠が『坂道のアポロン』でしたが、事前に発表されていた強力な製作陣にも関わらず、少々物足りない完成度だったと思います...


 『カウボーイビバップ』の渡辺信一郎監督と菅野よう子さんがタッグを組むと言う事で、誰もが音楽面に期待を寄せていたと思うのですが、OPから出鼻を挫かれてしまった感が拭えませんでした。

 決してYUKIの歌声が悪いとか、曲自体の善し悪しでは無いのですが、このアニメを支える雰囲気は”ジャズ”だとほとんどの方が事前に分っている状況で、あのポップなOPテーマは場違いだったように思えて仕方ありません。

 ぶっちゃけ、ビバップのOPのようにノンボーカルでガツんとジャズが来る事を多くのファンは望んでいたわけで、あまりにもイメージしていた物と違った為に、肩すかしを喰らった想いで一杯でしたw


※逆にEDの「アルタイル」が印象的でした♪


 あと、作画の感触が原作のイメージを継承していないのも、細かな違和感を感じました。これは原作を知らない人にとってはどうでも良い事かもしれません。作画はとても綺麗な仕上がりでしたから。

 ただこれは、”小玉ユキ”さんの『坂道のアポロン』では無かった。

 
 難しく説明するのは僕の表現力では出来ないので簡単に説明すると、ドラえもんの『きこりの泉』と言うエピソードで、「あなたが落としたのは、このきれいなジャイアンですか?」と泉の女神に聞かれ、正直に「そんなキレイなジャイアンではありません」とのび太達が答えてしまった時の”綺麗なジャイアン”がアニメ版『坂道のアポロン』だったと思うのです!(わかりにくぅ!!)

 こう言っては原作ファンにも、”小玉ユキ”ファンにも、少女漫画ファンにも怒られてしまいそうですが、女性漫画家さんはハッキリ言って背景やメカや建物を書くのが下手なのですキッパリ

 なのにあんなに綺麗で素敵な街並にしてしまったら、そりゃ〜雰囲気変わりますよね....


 でも分っては、いるんです。原作通りに作ったとしても、そこまで面白く出来たとは言えない事くらい。きっと原作通りのイメージで作ったら、誰もが直ぐに忘れてしまう凡作に終わったでしょう。ひとえに、原作を愛し過ぎたファンの戯れ言だと流してやって下さい.....

 終盤の巻き具合にも若干不満が残りましたが、1クールのアニメとしてまとめるには、薫君のもがく終盤はバッサリ切って正解だったかもしれません。欲を言えば2クールやって欲しかったけれどねw


 散々文句を言いましたが、薫×千のセッションは最高にクールだったのは間違い無い。特に原作でも大好きな文化祭の時のセッションシーンには鳥肌立ちまくりな3分30秒でした♡(約)



 2人の一生ものの友情に、もう一度触れさせてくれてありがとう♪(๑´•.̫ • `๑)



 原作感想過去記事  http://lainblog.seesaa.net/article/267690126.html
posted by lain at 21:31北海道 ☔Comment(0)アニメ

♪江の島いいとこ〜行ってみたいよ〜はいのはいのぉ〜『つり球』/中村健治(監督)/A-1 Pictures/2012年/

 いやぁ〜『つり球』有り得ない青春の連続で良かったなぁ〜♪(一応褒め言葉)

 ほら、偉い人も言ってたでしょ?

 『青春とは何もかも実験である』

 ってねw

 

 まさに実験と言うか冒険と言うか...ノイタミナ枠で無ければ実現不可能な脚本だったんじゃないですかね?昔ならきっとOVAで様子見する感じで終わった事でしょう。

 何せ何が有り得ないって、”魚”の宇宙人が魚釣りを楽しいと言っちゃう事ですよww

 魚釣りって、釣った後食べるかリリースするわけですが、リリースするにしても魚は傷を負う事になります。

 ぶっちゃけ魚だって怒るでしょ?嫌でしょ?釣られるの.... 

 その辺りの面倒な描写はバッサリ切って、主人公達との温かい交流だけを持ち上げる事は、人間に都合の良いシナリオであった事は間違い無い。

 でも、そんな風に分り易いノリとキャラ設定こそ『つり球』の醍醐味でした♡

 
 観客は、釣りばかりのストーリー進行で一体どんな終わり方になるのかと観ているうちに、いつのまにか主人公”ユキ”の不器用な感情に同調し、宇宙人である”ハル”に心を解きほぐされ、ハルの婆ちゃんや仲間達とのベタベタな交流具合に思わずキュンと来てしまったはず♪ 純粋無垢なハルを演じた”入野自由”さんは、本当にハマり役でしたw

 ユキの傍を固めるメンバーも彩り良くお人好しばかりで、”江の島”がこんなに温かい土地柄なら、一度は住んでみたいと思う視聴者も多かった事でしょう。この夏、江の島への観光客は、いつもより毛色が違うでしょうねwww

 
 原作も好きで、今年の春の新作アニメの中では大本命だった『坂道のアポロン』よりも、原作無しのつり球の方がノイタミナらしくて、質の高いものだったかもしれません。

 大変オリジナリティがあって優しい良いアニメでした♪ (乂‾3◝)ダァ〜クッ!




 (´-`).。oOハル達が問題を解決してしまったから、出番がなかったDUCKのエリート隊員達を主人公にしたスピンオフ作品なんかも見てみたいね....♡
posted by lain at 06:35北海道 ☔Comment(0)アニメ