機械仕掛けの少女の名は...「KEY THE METAL IDOL」/佐藤博暉(監督)/スタジオぴえろ/1994年/OVA/感想

貴島サリオついでに、今日は『KEY THE METAL IDOL』の想い出なんぞ書こうかと思います….



『山間の村・猯尾谷(まみおだに)。そこに住む17歳の少女・巳真兎季子は、自身を祖父の武羅尾に作られたロボット「キィ」だと信じていた。武羅尾はある日兎季子に「友を集めなさい」と言い残して、唐突な事故死を遂げる。本当にキィを思ってくれる友人を3万人集めれば、キィは人間に生まれ変われる、と。
祖父の遺言を実行するべく東京に向かったキィは、偶然に幼友達の厨川さくらと再会。更に、稀代のトップシンガー・鬱瀬美浦のライブ映像を見たキィは、3万人の友達を集める為にアイドルになる事を決意し、行動を起こしていく。
しかし、そんなキィの周囲で奇妙な事件が多発するようになる。夜の街を徘徊するロボット、PCスピーカーから聞こえる謎の歌、突如勃発する若木とDの死闘…。事件の裏にいるのは、巨大軍事企業を率いる蛙杖仁策であった。果たしてキィは、3万人の友達を集める事が出来るのか? そしてキィは本当にロボットなのであろうか?』
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KEYがOVAで展開を始めた頃は、やはり貴島サリオを知ったのと同じく僕は高校生。お小遣いもほとんど無いのに、毎日のように学校帰り本屋やレコード店やオモチャ屋を覗いていた。

そんな行きつけの本屋の階段付近に張られていたのがKEYのポスターだった。胎児のように丸まって物々しい装置の中で横たわる少女の裸体が印象的で、一体どんなアニメなんだろうかと、空想ばかりが先行していたものです。

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いざ蓋を開ければ、自らを機械だと言う片言の少女は出て来るわ、怪し気な企業のお偉いさんは人形フェチ変態だわ、イケメンで軽くマッチョなクセにアイドルオタクな奴まで出て来て、他にもわんさかワケ分らん人々が登場し、どうまとまるのかまったく分らない展開に思わず観続けていました。

しかし、主人公の”KEY”に課せられた運命に絡み合うストーリー展開や企業の暗躍っぷりはともかく、三万人の想いがなんちゃらで人間になれるとか、その為にアイドルになるとかならないとか、そういう設定なんかわどうにもピンと来ない面もちらほらw

アンドロイドとかサイボーグとか、人型ロボが丁度流行してた時期でもありましたし、アイドルとサイバーパンクっぽさを融合したかったのかもしれませんが、なんぞ想いの力がどうのこうのになってゆく終盤は展開が怪しくなり、ムサい男ばかりが独り言みたいに喋ってばかりになるのも微妙でした....

ビジュアルイメージは非常に優れていた分、僕のように本編の内容には若干首を傾げた人も少なくないでしょう。CDやビデオのジャケットや、ゼロGルームが担当したOPは凄く良かったですからね♪


今日も貼っちゃおw


あの書店で見かけたポスターに感じた僕の直感的なイメージと乖離したストーリー展開だったKEY。多々見られた悪趣味な表現方法と合わせて、当時仲間内でもかなり賛否が別れていました。今の若い世代が観たらどう感じるのか興味ありますねw

観る者それぞれに複雑な想いを遺すであろう、想い出深いアニメです(白眼