「月に囚われた男」/ダンカン・ジョーンズ(監督)/2009年/英国/映画/感想

「月に囚われた男」

 この邦題の時点で凄くセンスが良い。短編SF小説を想わせる、この映画にピッタリだ。



あらすじ
『近未来の世界。サム・ベルはエネルギー採掘のためにルナ産業により月の裏側にある採掘基地へ3年間派遣される。通信衛星の故障のために地球との通信は録画データのやり取りを行うのみで、話し相手は人工知能ロボット・ガーティ一台のみという孤独な環境だったが、彼は愛する家族のことを想い続けて耐え凌いだ。
だが、契約満了まで残りわずかとなったある日、彼は月面で作業中に事故を起こしてしまう。基地の医務室で意識を取り戻したサムは、ガーティや本部の対応に不審を抱いて事故現場に戻り、そこで負傷したまま放置されていたもう一人の自分を発見する。この異常事態を解明しようとする彼らを待っていた真相とは…。』by wiki



 月にたった一人で3年間も作業し続けるなんて、絶対発狂するレベルだと想うんですよ。しかも相棒は鉄の塊なAIロボのみ....

 でもこういった閉鎖空間での孤独こそSFの醍醐味。その後明らかになる、もう一人のサムが存在する理由が、その孤独さを加速させます。主人公ともう一人の彼が可哀想で可哀想で仕方無いんです....

 そんな可哀想なサムに、AIのガーティが凄く優しくしてくれるのですが、これがたまらんw


 大抵AIは狂って人間に害を及ぼすノリに映画では使われがちですが、この映画のAIはホントに良いヤツですww AI本体に付いているモニターに、ニコニコマークでガーティの感情が表示されるのがめっちゃ萌えます♡

 この辺りの良い意味でSFファンの期待を裏切る演出も優れていましたし、絶望的な状況のサム達が自滅的な行動をせず、お互いを思いやりながら、なんとかしてこの状況を打破しようと行動してゆく様は綺麗に収束してゆき、程よく切ない後味も良く感動的で良かった。

 人を残虐的に排除するような内容でもなく、むなくそ悪くなるような感情も存在しない。

 ただただ人恋しさが残る、美しいSF映画でした。一人二役をこなした”サム・ロックウェル”も地味に良いですよ( ❛‿❛)✧




 しかしこれ、イギリス映画なんですね.....(・д・)


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posted by lain at 07:05北海道 ☔Comment(0)映画