置き去りの想いに関係無く、時は流れる。_

2011年3月11日

僕はいつものように仕事をしていた。

まだ雪が残る中、美瑛の自然に囲まれて働いていたのです。

朝から大陽も暖かく、春の訪れを実感していたあの時期は、冬の厳しさに後ろ向きになっていた気分が吹き飛び、軽く浮かれ気味なほどでした。

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そしてそんな普通の一日に地震が訪れた。



沢山の人が全てを奪われた。

自分の行いに関係無く、震源地に近い地方では平等に命が失われました。

ハリウッド映画やアニメのように、人間を断罪する意思が存在するわけでも無く、ただ地球が身震いしただけで彼等の人生は閉ざされてしまった....

あの後何をしても楽しいなんて感情が産まれませんでした。

なにしろ、僕が住む地方は北海道の内陸なので、ほとんど揺れを感じず、自分達だけが無事に生活している事が辛かった...

そして、誰かの為に出来る事なんて何も無い事が尚更哀しかった。


何年か前に、数ヶ月ほど山形へ出張する際降り立った仙台港。なまじ記憶にある風景が、あの地震で消えたなんて本当に恐ろしい事。

でも、あの時となんら変わらず無力な僕は、その事実と戦う人を尻目に、自分の弱さに浸るくらいしか出来ない生き物です.....


願わくば、あの港で、あの街並で生きて来た人々の想いが、いつまでも語られる世界でありますように......

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posted by lain at 08:44北海道 ☔雑記

漫画だから伝わる想いがある。「地上10メートルの檻から(三原ミツカズ短編集)/三原ミツカズ/祥伝社/2012年/漫画/感想」

2009年に刊行された「死化粧師6巻」ぶりの ”三原ミツカズ” さんの新刊を読みました。

ただ新刊と言っても、2000年〜2006年までに雑誌等で掲載された短編を収録したものなので、新しいシリーズ物ではありません。

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しかし、短編で終るには勿体無い作品が多く、思わずこれがシリーズ化されたらどんな作品になるだろうかと、気持ち悪い笑みを浮かべながら読んでいました♡グヘラグヘラ 

短編と言う事もあって、かなり実験的でかなり尖った作品が多かった。


ブラックジャックな美容師が出て来るお話とか

三原さん自身の叫びに近いような、漫画を描くのが仕事になってしまった男とメイドの話とか

思い込みが本当に思い込みなのか分らなくなりそうな夢幻地獄とか

ずっと出せなかった勇気が眼を覚ました哀しい少年の話とか....


三原さんの作品は、可愛くて、切なくて、残酷で

最後には、僕らの心にポッカリ穴を開けて行きます。

誰にも埋められないような、ちょっとセンチな想い出を残して...


三原さんの開けた穴は、三原さんの言葉で塞ぎたい。

まだまだ三原さんの作品を読みたくて仕方無い....



この短編集で、いつか産まれる本当の意味での新刊が日の目を見るまでの息継ぎにしたいと思います♪


三原ミツカズHP http://www.mitsukazu.com/source/home/home.html
posted by lain at 08:07北海道 ☔Comment(0)漫画