藤子・F・不二雄の『F』は、SFの『F』「藤子・F・不二雄のSF(すこし・ふしぎ)短編シアター』/藤子・F・不二雄(原作)/1990年/アニメ/感想

 世界的にも人気な「ドラえもん」を産んだ”藤子・F・不二雄”先生。他にも沢山の子供向け作品を残して下さいました。

 若干頼りない主人公、良く気がつくヒロイン、ヒョロヒョロな坊ちゃんタイプ、ガッシリした体力担当が組み合わさった黄金比は、多くの藤子作品にとって欠かせ無い要素でもありましたねw


 そんな藤子さんですが、結構SFがお好きだったようで、色んなSF小説に影響を受けた事が見て取れるSF短編漫画もかなり描いてらっしゃいました。ストーリーの練り込みは少し甘いところがありますが、その『少し』が肝だった藤子SFワールド。

 ベタで子供にも分り易くSFのハラハラドキドキする空間を楽しませてくれる短編作品は、いつもの子供向け漫画とは一味違った藤子さんの真剣さを感じさせられました。

 
 ところが、そんな素晴らしい藤子・F・不二雄さんのSF短編をアニメ化したOVAが、まったくDVD化されていないのです......



 『藤子・F・不二雄のSF(すこし・ふしぎ)短編シアター』と銘打たれた全6巻で11話分作られた同シリーズ、LDとVHSで発売されていたようで、VHSはアマゾン等では高値で取引されています。

 僕は子供の頃に、テレビで放送された時に第4巻の「みどりの守り神」と「絶滅の島」を観ただけなので、今更観たくて仕方無いw昨日は当時VHSで録画してのをDVDに焼いて保存してあったものを観直していました。これ監督は”出崎哲”さんだったんですね!故・”出﨑 統”さんのお兄さんです。有名なアニメ作品としては、手塚さんの「海底超特急マリンエクスプレス」や「11人いる!」「うる星やつら 完結篇」等があります。結構「11人いる!」なんかは、弟さんのテイストに近い作品でしたね♪

 話が脱線しましたが、他にも僕らには馴染み深い”望月智充”さんや”高本宣弘”さんが各巻の監督を努め、しかも制作スタジオまで違ったりするのが面白いww

 最近影の薄いOVAですが、あの頃はチャレンジ精神に溢れた素晴らしい市場でしたね....

 少々マニアックでも、イケル!と思ったコンテンツを意欲的にアニメ化してどんどんお茶の間に投入してくれていましたから。OVA市場が無ければ、「天使のたまご」も「銀英伝」も「パトレイバー」だって日の目を見なかったかもしれません。

 この藤子先生の短編だって、OVAと言う存在あってこそ実現した映像化でした。ただただ、コンビニや量販店に並び消費されてゆくような存在ではなく、採算は後回しでも作り手の熱意だけは忘れない、そんなアニメ市場がこの先も残っていって欲しいものですなぁ......


 とりあえずまだ見ぬ藤子SF短編アニメを求めて、ヤフオクを徘徊して来ます(ゝω・)vキャピ☆



もう見れない良い光景だね....
posted by lain at 10:14北海道 ☔Comment(0)アニメ

新しい大長編ドラえもんもなかなか良いじゃないか!\(^o^)/「ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜/寺本幸代(監督)/感想」

 昨夜は仕事が終わり、今夜の金曜ロードショーは「第9地区」だったと思いながらTLを見ていると、流れて来た「新・のび太の鉄人兵団」の文字。

 そういえば少し前にリメイクがどうとか言ってた事を思い出して、帰宅後観てみる事にしました。



 僕ら30代にとってのドラえもんの劇場版は、たまにしか食す事の出来ない御馳走であり、絶対にしずかちゃんの入浴シーンが盛り込まれる鬼畜なうえ凄く泣ける感動巨編でした(真顔

 なので古い方の「ドラえもん のび太と鉄人兵団」もお気に入り作品の一つで、のび太達がヒロインの少女型ロボット”リルル”と分り合ってゆくのがとても素敵なお話でしたよね♡

 百◯なロボットも出て来るしwww

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 だからきっと今回のリメイク版なんて所詮しょぼいんだろwとか、思ってましたが、これが元の鉄人兵団に負けない感じで、凄く良かった泣ける....


 設定が大幅に変更され、前は全然人間性の欠片も見せなかった巨大ロボの「ジュド」を動かすボーリングの玉みたいなAIが、ヒヨコなカリメ◯になっちゃって、すっかり萌えキャラに生まれ変わり、原作でメインキャラだったリルルの出番を見事に奪い去って阿漕なほど可愛いくてたまらない///あの話し方は汚いピヨぉ〜㌰㌰⋋( ‘Θ’)⋌㌰㌰

 キャラの良さもさることながら、作画に関しても凄く良かった。印象的な手描き風の太線で描かれるドラえもん達が、所狭しと個性的に動き回り最高!ロボットのアクションシーンの描き込み具合もレベル高いっすねw正直ここまで本気でアニメやってると思ってませんでした。ただのネームバリューで作ってるかとww

 コナンの劇場版や、ルパンのTVSPがどんどん質を落としていたので、勝手にドラえもんもそうなんだと決めつけていました。ごめんなさい......+゚*。:゚+SΟЯЯΥ(´Д`人))((人´Д`)SΟЯЯΥ.+゚*。:゚+



 こんな素敵なドラえもんに、良く第9地区ぶつけて来たよねw日テレの勇気に脱帽だよ.....


バンプもありがとう...

公式HP http://doraeiga.com/2011/
posted by lain at 06:25北海道 ☔Comment(0)アニメ

お前も透明にしてやろーか!\(^o^)/「冷たい熱帯魚」/園子温(監督)/2011年/映画/感想

 酷い映画だったなぁ.....実際に起きた事件をモチーフにしているので、とにかくディティールが生々しいんです....肉は細かく刻めとか、骨と肉は分けろとか......ウヘェ.....


 
 女房や娘に何も言えず、嫌な事は見て見ぬフリな気弱な熱帯魚店主の男が、ひょんな事から知り合った、大型熱帯魚店を経営する自分とは真逆な垢抜けた中年男に、突然殺人の共犯にされてしまうわけなんですけど、これがホントに居そうな殺人鬼なんです....
 無茶苦茶な論法で生死を語り、気に入らないヤツは片っ端から『透明』にする中年男を演じるのが”でんでん”

 彼の顔は人懐っこいのに、何故か殺人鬼としてのリアリティを凄く感じました。殺人なんて、狂ってなきゃ平然と出来るもんじゃないと思うので、でんでんのあの笑顔が血みどろになるのは、凄く説得力があるんですよ....

 そんな”でんでん”に流される主人公は凄くイライラしました。でんでんに押されて何も言い返せず、命令されたままにいう事聞くなんて大馬鹿過ぎる....


 でもそんなずっとカッコ悪くて鈍臭かった主人公が、最後はなんか振り切れてしまう辺りになると、逆に可哀想になりました.....精一杯の勇気の一言も、娘には届かずに終ってしまいますしね...................



 もうこれ以上は内容を言いません。言うだけ野暮ってもんですからw

 後味は最低です。感動もへったくれもありゃしません。ただただ血みどろで、しばらくお肉は食べたく無くなる悲しいお話です.....

 



 うーむ。見方を変えれば、殺人鬼による、一人の男の心の解放までを描いた映画だったと思えなくも無いかな.....ボソ


 公式HP http://www.coldfish.jp/index.html
posted by lain at 22:40北海道 ☔Comment(0)映画