その女、危険につき...「ドラゴン・タトゥーの女/デヴィッド・フィンチャー(監督)/米国/2012年/映画/感想」

 ヤバイっす!


 冒頭のタイトルバックからして、スタイリッシュ過ぎて鳥肌立つほどなんです!!


 散々予告でも聴かされてるテーマ曲に合わせて流れる異形な美しさは、それ自体が一つの芸術として完成されていましたよ♪


 この時点で御飯3杯いけますw



 本編に入ると、序盤は緩やかに進んでゆきます。ダニエル・クレイグ演じる"ミカエル"と、ルーニー・マーラが良い味を出していた”リスベット”を個々に描いていく感じ。一応本筋はダニエル側ですが、終盤に近づくうちに、観客はリスベットが気になって気になって仕方無くなっているはず。


 特殊な環境で育ち、やる事はバイオレンスなのに、何処か怯えるような眼差しをしているリスベット。不幸が勝手にノックして来そうなほど幸が薄い彼女の辛い現実と、それに対する彼女の答えの出し方がなんとも言えず、痛くて怖くて哀しくて....


 ラストもちょっぴり切ない幕切れが待っています。身体中入れ墨とピアスだらけだけど、ああ見えて結構ウブなのよね彼女......



 ちなみに、もう続編は決まっていて、スウェーデン版と同じく三部作になるようです。今後ミカエルとリスベットの関係がどうなってゆくのか?リスベットに幸せな日々はやって来るのか??今回の終わり方を想うと、彼女の今後が気になって仕方無いw





 そして、いつかのデヴィッドフィンチャーが戻って来たかのような、狂気とエロスがやばい作品でもありました。久々ですよモザイクが入る映画観たのwCGでの修正も出来ただろうし、カメラアングルで誤摩化す事も出来たのに、あえてそうしなかったフィンチャーの非凡さを感じます。


 この映画の生々しい性は、どろどろした人間の闇がまとわりつく感じがして、たまらなく背徳心をくすぐります。これは作品自体のテーマにも繋がる見事な描写だと言えるでしょう。人間の本質を曝け出すのが上手いデヴィッド・フィンチャーならではです。



 過激で衝撃的なシーンが多いですが、ミステリー物としても秀逸。何年も昔に行方不明になった少女を殺したのは一体誰なのか?僕はなんとなく展開が読めてしまいましたが、謎が謎を呼ぶ脚本は良い仕上がりでした。原作もスウェーデン版の映画も見ていないので、何処までがアレンジなのかは分りませんがw



 二時間半弱と、少々長めな映画ですが、ここで語り切れないほど見所満載な作品なので、まったくダレる事無く楽しめると思います。続編が待ち切れないぞ♡(*´∀`)





特報のPVもかっこいいけど、本編のタイトルバックを是非観に劇場へ行って欲しい!!



posted by lain at 22:27北海道 ☔Comment(0)映画

非現実を拠り所にする者達が集う場所...."The World" 「.hack//SIGN/真下耕一(監督)/伊藤和典(構成)/ビィートレイン(制作)/2002年/アニメ/感想」

※ちょいとネタバレ?




『  ”The World" 

 それはリアルな仮想空間を提供する、いわゆるMMORPG(多人数同時参加型オンラインRPG)だった。

 プレイヤーそれぞれの思うがままのスタイルでリアルな世界を楽しめる ”The World" は、もう一つの人生とも言えるゲームなのだ。

 
 しかし、ただのプログラムであるはずの”The World" に普通なら有り得ない事象が起き始める。存在するはずの無いPC (プレイヤーキャラクター)やモンスターが現れ始めたのだ。

 そして、いつもその事象の中心には、一人の”呪紋使い”の少年がいた....』




 ネット世界がグッとお茶の間に近づいて来ていた2002年。ネットが広まると同時に、敷居が下がりプレイ人口の増えたMMOを題材にした、オフラインJRPGが「.hack」だった。そしてその前日譚を描いたアニメ作品が「.hack//SIGN」


 プログラムであるゲーム世界が、リアル世界へ影響を及ぼす事がもしもあったらどうなるのか?攻殻機動隊のネット世界の一、二歩手前くらいで描かれるネットと現実の狭間は、誰でも触れる事の出来るゲーム世界を舞台にしているため、攻殻より身近に感じるストーリーだった。

 何故かログアウト出来ず、意識がゲーム内に捕われてしまう主人公 "司" に何が起きているのか?ミステリアスな展開と、ゲーム世界だと言う事を印象付けるセリフや演出効果が非常に効果的で新鮮なアニメでした。
 気のせいかもしれないけれど、キャラのセリフに微妙な無機質さと硬さを感じさせるのも、ゲーム世界での会話である事を強調したかったからなのだろうか?考え過ぎかなw


 ほとんどがネット世界 ”The World" での出来事を描いているSIGN。そこへ時折挿入されるノイズ混じりな現実世界のモノクロ無声映像。ゲーム内では知るよしも無いPC達の本来居るべき世界。そこにネット世界とのギャップ、抱える問題が見え隠れするのも良い手法でした。登場人物への思い入れもこれで一層増してゆく事になりました。


 そんな登場人物達が、司の過酷な現実と向き合い関わり会う事により、それぞれが抱える問題にも立ち向かい強さを取り戻してゆく様は、少し大袈裟に見えなくも無いが感動的だったwそして全てが結び付いた最終回のラストシーンには泣けます.....

 これを観たら積んだままのゲーム版をやりたくて仕方無いwww


 にしても、.hackはゲームシリーズと関連コンテンツがクロスオーバーする息長く続く作品になりましたね。今なんて、CGアニメ映画「ドットハック セカイの向こうに」が公開中ですもんねwそのうち架空のゲームである ”The World" がゲーム化されるんじゃなかろうか?

 ゲーム版はしばらく続編が出ていませんでしたが、.hackが発売されてからもうすぐ10年が経つこのタイミングで、それを記念する勢いの元発表された新作が、どんな ”The World" になるのか期待したいですね♪


 
 とりあえずゲーム版やろうかなぁ?アニメの第二期みようかなぁ...:(;゙゚'ω゚'):マヨウ


 .hack公式HP http://www.hack.channel.or.jp/
 .hack//SIGN公式HP http://www.bandaivisual.co.jp/hack_udeden/sign/#
 ドットハック セカイの向こうに公式HP http://dothack.com/
posted by lain at 08:48北海道 ☔Comment(0)アニメ