この映画の良さを言い表せない自分がもどかしい...「ツリー・オブ・ライフ/テレンス・マリック/2011年/映画/感想」

 これは、ごく普通の家庭で育まれた愛の物語。エイリアンもゾンビも出て来ない静かなヒューマンドラマなのですが、僕は、これほどに生命の生き死にを静かに美しく描いた映画を知らない。この宇宙で、この星で、この国で、産まれ生きている奇跡を、心の奥底に訴えかけて来た作品は初めてかもしれない…




 少し前の時代、どの家庭にもあった父親の矛盾にまみれた横暴な指導。その様を横目で見ているだけで何も出来ない母親。抑圧された子供の暴走….家族を失った哀しみを、中年になった今でも引きずる男の、そんな子供時代の回想と共に、宇宙の生命の神秘にまでいたる映像が流れる様は圧巻。今こうして生きて事に感謝せずにいられないでしょう。


 回想の場面以外は、そういった抽象的な映像で占められています。監督の特徴でもある”水”、”大陽”、”樹”、の美しさは勿論、宇宙の映像も素晴らしいため、ほとんどセリフも流れないそれらの映像にも、かなり感じるものがありました。そのせいか、観終わってスタッフロールが曲と共に流れ出した途端、説明する事が難しい涙が溢れ、スタッフロールが終るまで止まらなかった….




 「愛の無い人生はあっという間に過ぎてしまう」


 こんな感じのセリフが作中あった。この言葉はボクに突き刺さった….


 僕は誰かを愛しているか?僕は誰かに愛されているか?大事なモノに目を向けず、利己的な生き方をしていないか?大切なモノはいつも直ぐそばにある。でも、それに気づかなければ、大切な時間を失うだけではないのか?


 まさに僕が見失いかけていた事。自分の人生のために大切な事をこの作品は思い出させてくれました....



 かといっても、こういう映画は人にオススメするのが難しいw抽象的な内容でもあるし、娯楽映画でもない。しかも予定調和なお涙頂戴な映画だと言うわけでもないのです。ある種のドキュメタリー映画だと言ってもいいくらいです。


 テレンス・マリック作品を好きな方なら絶対の自信をもってオススメします。他のご新規さんには….難しいかなwこうして書いている僕自身、作品説明をする事が難しいほどですし、観終わって...( ゚д゚)ポカーン←な人がいても可笑しくはありません。でも、生きる事に迷っているならこの映画があなたに答えをくれるかもしれません。いやぁ...本当に言葉にする事が難しい映画でした....._/乙(、ン、)_



 否、名作の前に言葉なんて、必要無いのかもしれませんね....



posted by lain at 17:00北海道 ☔Comment(0)映画