お客様のお客様は誰のお客様?

 昨日、いつも会社に行く時使っている幹線道路を走っていて、ふと昔の街並を思い返していた。昔は、どんな街にもその街にしか無いお店があったものだが、今では全国に広がる大手グループのお店にお客を取られ消えてしまった...


 コストパフォーマンスの事を考えると、確かにグループが大きいほど物の値段は下げ易い。しかし、その値下げ分は誰の負担になっているのかちゃんと理解している人がどれだけいるのだろう?


 グループ企業になると、お客も従業員も数字でしかなくなる。それは管理する人間と、実際に汗を流す人間の距離を意味する。元々現場上がりの人間であれば、その苦しみは薄れる事があっても忘れる事は無く、働く者の事を考えた会社体制をとろうとするだろう。しかし、最初から管理職として育てられた大学出の者達は、自分の下に居る者など道具にしか考え無い....


 そうして道具として扱われる人間が、どう行動するようになるかは自明である。今度はお客に対しての態度に現れて来るのだ。自分がされた事を誰か違う人にするようになる...これは人間の弱さが招く負の連鎖だ。値段を下げた分賃金を減らしたり、従業員数をカットしたり。その結果が働くモチベーションの低下を産み、サービスの低下を産む。


 お客である人間だって、また違うお客の為に働いているだ。それを思えば、少々高い値段であっても質の良いサービスを買ったつもりになってお店の人間に接する事が出来ないだろうか....全ては僕らに跳ね返る。それでなくとも輸入品ばかりを買って日本円が外国に流れる日本。輸入品ばかりを取り扱う販売店ばかりが潤い、製造業はジリ貧です...こんな物作りが冷遇される社会は、いつか破綻を向かえる事でしょう。


 
 決して、昔のお店ばかりが素晴らしいサービスを提供していたとは言わないが、値下げと同時に、人の心がサービスから失われるのは寂しい限りです...

 
posted by lain at 07:01北海道 ☁雑記