プレイバックアニメ!「牙-KIBA-/マッドハウス/2007年/アニメ」

 既に子供達が夢中になるような異世界アニメに興味を無くし始めていたあの頃、それでも諦め切れずに新番組の一話目は必ず録画するようにしていた。
 牙が放送されていたのは日曜の朝8時半。この枠はテレ朝のヒーロー物も含め子供向け番組が充実した時間帯。そのなかで”牙”は、子供向けとは思えない異質な存在だった...



 元々がアメリカのトレカ会社とのタイアップとの事だったらしいが、まったくそんな事を感じさせないハードな内容に直ぐさま夢中になった。ダークヒーローのような容姿をした主人公”ゼッド” 彼は無口で愛想は無いし、熱血漢でも無い。普通の子供向けアニメなら、たまに美味しいところを持っていく、コアなファンが好きそうな脇役キャラだ。
 ただ、彼の置かれていた環境が現代の日本を思わせ、彼の苦しみはとても生々しく響き渡る...


 「無機質で閉鎖的な世界「カーム」に住む少年、ゼッドは、「扉や門を壊せば違う世界に行ける気がする」という思いにとらわれて街を破壊して回り、学校や警察から追われていた。親友のノアは彼を心配するが、彼の事情を知っているだけに何も言えない。ゼッドの母であるサラは精神を病んでおり、病室で日々を過ごしていた。
そんなとき、ゼッドを追って来た教師が突如豹変し、狂人となってゼッドに襲い掛かる。それに呼応するように廃人だったはずのサラは正気を取り戻し、得体の知れない力を使って教師と戦う、何が何だか解らないまま、必死で警察から逃げ回るゼッド。追い詰められたとき、彼のもとに現れたのは、巨大な光の渦だった。無我夢中で渦の中に飛び込むゼッド。やがてたどり着いたのは、「シャード」の力を使う能力者「シャードキャスター」が戦う、戦乱の異世界だった……。」wikiより引用。


 今の日本は、納得出来ない息苦しいルールで僕らを縛り続け、自ら道を選ぼうとする者達を制約し続けている。だから、そんな世界を捨てて別世界へ行き自分の可能性を見たいと思うゼッドの想いは、今この日本で生きる全ての若者達が持っている想いと重なるのではないだろうか? たとえその結果見たくも無い辛い現実が待っていたとしても、何もしないよりはずっと良い....

 ゼッドは戦い続ける間に沢山の出会いと別れを繰り返す。残酷なまでに哀しい出来事も彼の身に降り掛かる。でも、彼は歩みを止めない。彼も知っているんだ、何もせずに後悔するよりも、して後悔した方が次に繋がるって事を。


 まあワガママで自分勝手で周りに面倒は任せてやりたい放題な主人公だって言えばそれまでだけどねwでもその一途なところにもう1人の主人公”ノア”も憧れたんだろうけどね...

 ノアはとにかく可哀想だった...元々身体が不自由で、ゼッドのように奔放に生きる事なんて最初から無理だった彼...そんな彼がゼッドと同じように異世界に飛ばされ、ゼッドのいる体制とは敵対している国に拾われてからの変貌っぷりはとても見てられなかった...

 異世界に来たおかげで身体は思う様に動くようになったものの、ゼッド以上に過酷な経験をして心が死んでいくノア....ゼッドにもノアにも幸せになって欲しかったなぁ.....

 
 これほど重くダークなアニメを、子供達はどう観たんだろうか?人間不信に落ち入ったりしなかっただろうかw

 人間の欲望の汚さ綺麗さ、それをオブラートに包まず子供ばかりが観ている時間に放り込んだ監督の心意気を僕は賞賛したい。素晴らしい作品でした”神志那弘志”監督♪


 そう言えば、デュマスさんヤバイよね♡ニヤ

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posted by lain at 10:44北海道 ☔Comment(0)アニメ