短編の料理人、伊坂幸太郎「チルドレン 伊坂幸太郎」

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 「俺がルールだっ!って人は星の数ほどいるけれど、そのルールが人に役立つ事ってあるの?」........あ~るんです!この男に限ってわねww

 いつも自分の都合でワガママ放題に行動し、訳の分からない理屈をコネ繰り返して、他人を自分のペースに巻き込む事を趣味?にしている男”陣内” 彼は兎に角納得するまで何事も投げ出さない。そう言うと聞こえは良いが、ただ強情なだけww  だが、そんな型破りな彼の行動や言動を、心地良く感じ、引きつけられる。
 
 物語内での謎解きは、盲目の推理人”永瀬”等の担当だが、陣内の本能が無ければ、解決に繋がらないw 誰もがそんな事で良いのかよ~という行動が、後から大事な結果を生み出し、陣内の正当性が証明されてしまう!? 陣内無しには進まないんだよね~結局w 生真面目な人は怒りそうだけどね、陣内にww
 
 本書の五つの短編になっており、一つ一つ完結はしている。しかし、登場人物がリンクしていたり、陣内父の話の顛末など、一つのストーリーとして出来上がっている。このへんの腕が伊坂幸太郎の上手さですね。同じくバラバラの主役達がリンクする「ラッシュライフ」でもその腕は発揮されていて、登場人物達の個性がとても良く出ていた。黒澤大好きww
 
 しかし、長編ものになると評価が難しいですね...ネタは良いのに、それを自分で台無しにしてしまう傾向があると思うんです。
 最近映画化もされた「重力ピエロ」なんかもそうなのですが、せっかくのミステリアスな部分をぶち壊すように細かく説明してみたり、あれだけ自分でした事に、責任を持て無い人間を嫌っていたはずの”春”と言う人物の責任は無かった事にしてみたり....”重力ピエロ”のような、重たいテーマを扱った作品だと、それを顕著に感じます。とりあえず、もう少し他の長編も読んでみたいですね。若い作家さんなので、まだまだ期待はしています。
 
 結局伊坂自身が陣内みたいなもんなのかなww 読んでる側が振り回されてる気がしなくも無いww 
 
 今日の結論、伊坂氏は、人間が、自分が、大好き!陣内万歳\(≧∇≦)/
 
posted by lain at 21:37Comment(0)小説